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海外在住のお子様や国内での指導を通して講師が感じた想いや、受験に関してのお役立ち情報を皆様にお届け致します。

TCK Workshop通信 Vol.14

投稿日
2016年11月16日
投稿者
伊藤 真衣子
ブログテーマ
小論文, 精神論, 根性論, 挑戦

こんにちは。TCK Workshopの伊藤です。

前回、前々回は普段担当している日本語作文や小論文の授業についての記事を書きました。今回も日本語での読解力・記述力について書こうと思っていましたが、昨日の岡留先生の記事に音楽の話が出ていたので、私も音楽のことを少し書いてみようと思います。

私は4歳から24歳までの20年間、エレクトーンという楽器を習っていました。小学生~大学生の間は、毎年コンクールやコンサートに複数参加し、学校の合唱コンクールなどでは毎年欠かさずピアノ伴奏をしました。高校受験や大学受験も、大会に出場しない理由にはなりませんでした。元々人前に出るのがあまり好きではなかった私にとって、エレクトーンそして音楽が多くの貴重な体験をさせてくれました。

何よりこの楽器に出会って、私は強烈に負けず嫌いな自分の性格に気付きました。本番で思い通りに演奏できなかった時は、帰りの車の中で泣き、帰宅後も自分の部屋から出てこないなんてことは、しょっちゅうでした。日頃の練習中でも、とても他人には見せられないイライラぶり、泣きながら楽器に八つ当たりする姿に、しばしば両親は絶句していました。

毎年この時期になると翌年の大会の選曲を始めますが、とんでもない曲を選んできては、先生に止められていました。特に「その曲は編曲するのも演奏するのもあなたにはまだ難しい」などと言われると「絶対にやる」と言って聞きませんでした。

今考えると、もうちょっと人の言うことを聞けば失敗することも少なかっただろうに、と思います。ただ、その頑固さのおかげ(?)で素晴らしい音楽との出会いに恵まれました。先生方をはじめ、周囲でサポートしてくださった方たちには感謝しきれません。

もちろんこの負けず嫌いさは、エレクトーンだけでなく勉強面にも発揮されました。
「そこまで必死になって勉強しなくても…」「顔色が悪いから休みなさい」
学校の先生方や友人たち、家族が心配のあまりかけてくれる言葉を無視してのめりこみました。無理をしてやっているので、もちろん順調に成果が出ることばかりではありません。

ただその時感じる「悔しい」「負けたくない」という強烈な気持ち。それがいつも自分を引き上げてくれました。

学生の時はとにかく、あれがない、これがない、お金がない。こんな毎日で様々な制限があり、とにかく自分たちで何とかしよう、という生活のお陰で様々な知恵がつきました。凝り性という性格もあり、何か一つ始めたらある程度深くまでは極めるまで辞めないこともあり、今まで寄り道してきてやってきたことが、今の今になって集結して役に立っている場面も多くあります。

私は授業中に精神論や根性論を話すことは全くないのですが、もっと「悔しい」という気持ちを持ってほしいな、と思う時は時々あります。その方が最後の最後に伸び、また実力以上の結果を手にすることができることもあるからです。そうして手に入れた場所や出会いは、自分を大きく成長させてくれます。

「難しいよ」と言われても、挑戦する気持ちを持ってほしい。挑戦するからには周りを巻き込んで、目標に向かって自分の生活・学習態度を変えてほしい。多少無茶なお願いがあっても、前向きに頑張る生徒さんは全力で応援したいなと思っています。