はじめに

広島県立広島叡智学園中学校・高等学校は2019年4月に開校した全寮制の中高一貫校です。

「社会の持続的な平和と発展に向け、世界中のどこにおいても地域や世界の『よりよい未来』を創造できるリーダーを育成する」ことをビジョンにしています。

今回は大崎上島にある広島叡智学園中学校・高等学校の

  • 中学校の英語教育
  • 高校の英語教育
  • 入試について

について紹介していきたいと思います!

中学の英語教育

広島叡智学園中学校の英語教育は「授業」「放課後活動」に特に力を入れています。

英語の授業は、聞く、書く、読む、話すの4技能に加え、「やりとり」という5つ目の技能を身につけるため、バランスのよいカリキュラムが組まれています。

日常会話を英語でこなすコミュニケーションの練習に加えて、それ以上の能力が求められる論文や議論の練習しっかりと行うことにより、アカデミックな英語力も身につけます

中学校の生徒は毎年自分のレベルの英語検定を受験します。毎年英語検定を行うことにより、合格してもしなくても、自分のレベルがどの程度なのかが確認できますね!

放課後活動としては、英語を使ったフィールドワークや実験などを実施しています。科学系の課外活動だけでなく、スポーツでも英語のコミュニケーション力をアップしていきます。世界のスポーツを楽しく行いながら、英語で作戦会議するのはとても面白そうですよね!英語の勉強をするモチベーションづくりにも良さそうです!

高校の部分で「IB」については後述させていただきますが、広島叡智学園はIB教育を行っているIB認定校でもあります。基本的に、IBでは多くの科目の授業が英語で行われますので、こちらの学校でも理科、体育、数学などの授業に英語が取り入れられており、英語に触れる機会の多い学校となっています!

他には、

  • マンツーマンのオンライン英会話
  • 英語の本を読んでクイズを答える

など、アカデミックな英語力と日常会話の英語をバランスよく身につけることができるように工夫されています。

高校の英語教育

広島叡智学園高等学校では英語と日本語の両方を使うような教育を行なっています。コミュニケーション力に加え、「主体性を発揮できる能力」も身につけるために、なんと全ての授業を英語で受講することができるのです!

広島叡智学園は国際バカロレア (IB)の11-16歳を対象としているミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)を導入しており、2021年5月には16-19歳を対象とするディプロマ・プログラム (DP)の認定校にもなりました。

そのため、11-19歳を含む中学から高校の6年間、IB教育を受けることができます。中学1年生から高校3年生までにMYPとDPを履修できるのは公立で全国初とのこと!

IBとは、国際バカロレアのことであり、国際的な場面で活躍できる人材を育てる教育プログラムです。IBには50年以上の歴史があり、海外ではもちろん、日本でも多くの学校で導入が進められているプログラムです。

全ての授業を英語で受けることができるので、日本語が苦手な方でも入学することができますし、英語力をさらに向上させたい方にもおすすめできます。

また、日本語を全く使わないというわけでもありませんので、日本語力も身につけることができ、バイリンガルな人材が育つ環境になっています

学校の雰囲気がよくわかる動画があるので、下記の動画をぜひご覧ください!

とはいえ、IBはハイレベルなカリキュラムで知られるプログラムで、英語で行われる授業や課されるエッセイなどを熟していくには相応の英語力が求められます。弊社TCK Workshopでは、経験豊富な講師が皆さまの学校選びから試験対策、入学後の学習生活までしっかりとサポートさせていただきます。「IBを始める前に先取りで予習しておきたい」「英語力を上げておきたい」「そもそも自分にIBができるか相談したい」など、まずは無料学習相談からお気軽にお問い合わせください!

入試について

最後に、広島叡智学園中学校・高等学校の入試についてです。中学と高校の受験をそれぞれ紹介します。こちらは2022年度のものを参照していますので、細心の情報については学校公式HPを随時確認していただければと思います。

中学校

第一次選抜

試験適性検査A (45分)、適性検査B (45分)、集団面接

第二次選抜

内容2泊3日の共同生活 (グループによる活動、コミュニケーション力、他者との協力)
流れオリエンテーション、グループワーク、面接、共同生活の振り返り (文章)

最初の関門となる第一選抜で、受験者はおよそ80名ほどにまで絞られます。適性検査については、

  • 適性検査A:資料から情報を読み取り、条件等に従って筋道を立てて考え、推論する。
  • 適性検査B:資料を多面的に解釈し、経験や知識と結び付けて発想・考察する。

となっているようです。強いていうのであれば国語や数学の問題ですが、よくある入試問題のような「一問一答」ではなく、特定のシチュエーションの中での総合的な問題解決能力を問うような、生活に即した「記述式」の問題が多いことが特徴です。非常に変わった入試問題となっていますので、是非、公式HPの過去問題を確認していただければと思います!

第二次選抜の2泊3日というのもとても珍しいですね!全寮制の学校なので、

  • 寮という環境や共同生活に問題がないか
  • 他者とのチームワークを構築することができるか

という点が見れらそうです。

高等学校

広島叡智学園は中高一貫校となっており、いわゆる「高校入試」というものはありませんが、9月からの「編入」という形でGrade 10からIBコースに参加することが可能です。こちらの試験では、「外国人等生徒を対象にした入学者選抜」といった形式で帰国生は扱われ、日本国籍でも海外の学校での修学期間が5年以上ある者は「外国人等生徒」に含まれるので見逃さないようにご注意ください。

編入試験では、まず、

  • 志望理由書
  • 成績証明書
  • 数学及び理科に関するレポート
  • 英語に関する語学力の証明書

の提出が求められ、志望理由書やレポートについてはすべて英語で作成することが求められています。2022年度の試験は、zoomを通してこれらの提出書類をもとに面接および口頭試問が行われることになっています。

入学後は、英語でIBの授業を受けることになるので、英語に自信がある方向けの試験となっています。英語での面接や小論文対策が必須となる試験形式ですね!

魅力的な広島叡智学園ですが、少々変わった「適性検査」による入学試験英語中心の編入試験など、一人きりで対策をするのは少し難しいかもしれません。TCK Workshopには、英語指導や英語特化の入試対策の経験豊富な講師たちが数多く在籍しています!まずは無料学習相談、無料体験学習からお気軽にご相談ください

まとめ

広島叡智学園のポイント
  • IBを取り入れた英語中心の生活を送ることが出来る!課外活動やサマースクールなどの取り組みも豊富な中高一貫の全寮制公立学校
  • 中学入試は少し変わった「適性検査」と2泊3日の「共同生活」が選抜試験!
  • いわゆる高校入試ではなく、Grade 10、9月からの「編入試験」英語が中心の試験なのでしっかりと英語力を鍛えておくことがポイント

広島叡智学園中学校・高等学校では英語を毎日使うので、帰国しても英語力を向上することができますね!2019年に開校したため、まだ大学合格実績はまだ出ていませんが、IB認定校であるため、海外大学合格者も期待できそうです!