はじめにーカリタス女子中学について

1953年ケベック・カリタス修道女会の3人のシスターが来日することによって設立されたカリタス学園「カリタス」はラテン語で「愛」を意味します。

カリタス女子中学校(以後、カリタス女子中学)は人間教育、探究的な学び、そしてグローバル教育の3つの要素で「普遍的な愛を持って人に尽くす人間」を育成しています。

カリタス学園のルーツを守るため、カリタス女子中学では英語に加え、フランス語やその価値観なども生徒が身につくようにしています。

今回は、カリタス女子中学

  1. 英語教育
  2. フランス語教育
  3. 大学進学実績
  4. 帰国受験情報

について紹介しますので、最後までお読みください!

カリタス女子中学の少人数の英語教育

カリタス女子中学の英語の授業では、クラスを半分に分けた「ハーフクラス」で英語を学びます。

20名弱の少人数制で英語の授業を行うことにより、より細かい指導ができます。

先生が一方的に講義をするのではなく、生徒が積極的に発言できるような授業になっています。

スピーチやレシテーションコンテストがあるなど、生徒が英語でアウトプットする機会が多く設けられています。

特に帰国生は英語を話し、使うことが大事なので、アウトプット型の授業だと、英語力を維持でき、さらに伸ばせると思います。

帰国生や、英語がすでにできる生徒は、アドバンストクラス(既習者クラス)があります。

2016年から設置されたこのクラスは、学年が上がるごとにプレイスメントテストが行われ、クラスに入ることができます。

日本に帰国して英語力が落ちるのが心配な方は、このような少人数のアウトプット型授業アドバンストクラスがあると、安心できると思います!

カリタス女子中学の英語とフランス語の複言語教育

フランス語を公用語とするカナダのケベック州の修道会が設立した学校であるため、創立当初からカリタス女子中学英語とフランス語の複言語教育を行っています。

フランス語の取り組みについてより詳しく、みてみましょう。

フランス語

カリタス女子中学では、全員がフランス語を中学3年間学びます。

週2時間の授業で、フランス製の教科書を使い、英語以外のコミュニケーション力グローバルな視点がつきます。

少人数で行われ、高校では選択制となりますが、多くの生徒が大学入試をフランス語で受験するそうです。

中学で選択制ではない必修の第2外国語のプログラムはとても珍しいと思います。

英語以外の言語に興味のある方や、より多くの文化や価値観に触れたい方にとって、このようなプログラムがあるのは魅力的だと思います。

カリタス女子中学の海外研修

カリタス女子中学グローバル教育に力を入れているため、多くの海外研修を設けています。その中のうち、簡単に4つをご紹介します。

プログラム対象内容
カナダ研修中学3年・高校1年希望者カリタスのルーツであるカナダにホームステイをし、英語力がつき、異文化体験ができます。
ターム留学中学3年〜高校2年希望者3ヶ月間オーストラリア・ニュージーランドの高校に行き、国際感覚や英語力がつきます。
セブ島研修中学3年〜高校2年希望者1日8時間マンツーマンの英会話レッスンをメインに行います。ボランティア活動や社会見学も含まれます。
マルタ研修中学3年〜高校2年希望者同じようにマルタに語学研修としてきている生徒と交流をし、ボランティア活動、ホームステイ、歴史の勉強を通して、多様性が身につきます。

中学3年から参加できるプログラムが多く、国際的な場で学びたい方は海外研修に積極的に参加し、実践的な英語力をさらに磨けますね。

カリタス女子中学の大学合格実績

カリタス女子中学2020年度大学合格実績です。卒業生数は書かれていませんが、170-190名ほどだと思われます。

国公立大学9名
早慶上理ICU43名
GMARCH66名
海外大学3名

早慶上理ICUに合格している生徒GMARCHに合格している生徒が多いですね。

また、海外大学に合格している方が数名いることからも、将来の選択肢が広がり、海外大学へ進学希望をする生徒にも進路サポートがあることもわかると思います。

カリタス女子中学の受験情報

最後に、カリタス女子中学受験情報について確認しましょう。カリタス女子中学の帰国生入試は12月と2月にあります。

帰国生12月試験

資格海外に1年以上滞在(帰国時期は問われない)
試験科目作文(40分)・算数(30分)・外国語(英語・仏語から選択 50分)・面接
外国語レベルの目安外国語:英検・仏検の準2級~2級程度の問題
外国語試験の免除以下の資格持っている方(2年以内)
・英検2級
・TOEIC 550-600点
・TOEFL iBT 61-68点
・フランス語検定2級

英検2級は、どの学校を受ける場合でも、決して損はしない資格になります。カリタス女子中学のように、試験が免除される場合もあります。

一つの試験を受けなくていい、というのは精神的にも時間的にも余裕ができます。

ぜひ早めに取得して、後悔のないように、受験勉強を進めましょう。

帰国生2月試験

資格海外に一年以上滞在、帰国後3年未満
試験科目以下から選択
①国語(50分)・算数(50分)・面接
②国語(50分)・【算数・理科・英語から選択】(50分)・面接

2月入試は試験日が3日もあり、帰国生が帰国日に合わせて入試が受けられるように、多くの試験日を設けています。

英語が得意とする方は、②の英語を選択し、国語の対策をすると良いかと思います。

12月と2月の違いとしてまとめると、

  • 12月は帰国時期問われない+資格を持っていると外国語試験は免除
  • 2月は帰国後3年以内、試験日が多様

ということです。ぜひ、自分にあった試験を選んでください!

帰国生入試の過去問は公表されていませんが、一般入試の過去問は掲載されているので、解いてみましょう。

カリタス女子中学のまとめ

カリタス女子中学はいかがでしたか?

中学でフランス語履修が選択ではなく、必修なのはとても珍しく、英語だけではない言語力が身につくのは、生徒にとって自信にもつながると思います。

英語教育少人数制アドバンストクラスも設置されており、帰国生でも学びが続けられます。

受験してみたいと思った方は、入試情報でわかるように、国語または算数の受験対策が必要になります。

また、外国語の試験を免除したい方は、今のうちに英検などの資格をとりましょう。資格取得して2年経ってしまった方も再度とる必要があります。

12月入試2月入試によって入試科目が変わりますので、受験対策が必要な科目をみて、対策をすると良いかと思います。