はじめに

茗溪学園中学校の算数対策、どのようにすれば良いかお悩みではないですか?

茗溪学園中学校海外生特別選抜(B方式)の2018年の算数の問題は構成はこのようになっています。

大問1大問2大問3大問4大問5
計算問題 10問小問集合 8問円(面積、周りの長さ)
小問2題
速さ(ダイヤグラム)
小問2題
規則性
小問2題

茗溪学園の算数の出題は出題構成も、問題傾向も似ているので、小学校の教科書レベルの算数力+中学受験の基礎力があれば、十分に合格点を取れるようになります。

それでは、今回は2018年の過去問の中から、第2問小問集合の中の1題を見ていきましょう。

海外生特別選抜(B方式)2018年 算数問題一部解説

勝負の鍵は第2問小問集合の攻略!

茗溪学園では、第2問で8題の小問集合が出題されます。例えば2018年の第2問は

  1. 単位換算
  2. 場合の数 2題
  3. 数の性質
  4. 通過算
  5. 線分図と比の利用
  6. 売買算
  7. 面積と比

上記のようになっていました。

それぞれ問題パターンの名称をみて、どんなタイプの問題がパッと想像できるでしょうか?

中学入試の算数はこうした問題パターンの整理から始めるのが得策です。

問題パターンの整理ができるようになると、自分の得意不得意が明確になってくるので、そのあとは自分の苦手な部分に絞って対策をして、苦手分野を減らしていくことで、算数の得点力は改善していくのです。

通過算はたったの3ステップ

速さの特殊算の一つ、通過算。(速さの特殊算は全部で3つありますが、残り2つも答えられるでしょうか?パターン整理のできている生徒さんはスラスラと答えられます。)

通過算を解けるようになるのはたったの3ステップだけです。

  1. 通過前と通過後の状況を一枚の絵に表す
  2. 先頭部分の移動距離を把握する
  3. 速さの基本公式での処理

この方法で大抵の問題は解決します。

一つ一つのステップが難しくないので、解説するとみなさんすぐに理解してくれます。

「通過する」という言葉がわかるようで、算数の問題としてどういう状態を表しているのかということを正確につかみさえすれば、問題自体は単なる速さの公式を利用する問題と変わらないので、おそれる必要はありません。

これで速さの特殊算も一つクリアです。残り二つは旅人算と流水算ですね。

速さの基本をしっかり固めよう!

速さの問題を解説し始めた時に、特に速さが苦手だという生徒さんがよく直面する課題が二つあります。

  1. 速さの基本公式が覚えられていない
  2. 速さの単位が理解できていない

これら2つはお互いに強く関係のあるものなので、どちらかが欠けてもいけません。

むしろ特殊算のパターンの理解はすぐに終わりますが、この2つのような速さに関する根本的な理解は時間がかかる部分ですし、ゆっくりと時間をかけて理解していくべきです。

全てのパターン問題や応用問題は、しっかりとした基礎力、計算力の上に積み上げられるものですので、十分に基礎力・計算力が身についているかは、常に確認しながらお勉強を進めてください。

基礎がぐらぐらしているところに、たくさん新しいことを学習してもなかなか積み上がっていきません。「急がば回れ」の精神でで基礎力の完成に大いに時間を使って、パターン学習はささっと終わらせられるのが理想です。