はじめに

IB Math HL Paper1は以下のような形式となっております。

テスト時間2時間
電卓の使用不可
質問形式Written Questions(記述式)
出題数Section A:約10題(基礎問題)
Section B:約3題(応用問題)
*出題数は各セクションの年によって異なる

2時間のテストで12-3題を電卓無しで解くという内容です。一つの問題に対して約10分という時間配分となります。意外とSection AとBがあることを知らない生徒もいますが、AとBでは明らかに難易度が変わります。

また、配点もAの一題は4点~8点に対して、Bの一題は20~25点となります。Bの問題は小問の数も多いためSectionBを解く時間を以下に確保するかが重要となります。

イメージとしては、Section Aの問題は一題は長くても10分でできる限り5-6分で解けるような練習をしておくことが高得点を取る秘訣です。

IB Math HL Past Paper 2005 TZ1 Paper1 Q20 解説

IB Math Past Paper:問題を読んで「何の問題か」を把握しよう

IB Mathの問題の全てがシラバスの中で習ってきたトピックからの出題です。例外無しで教科書に掲載されていない問題は出ません。

となると、問題を読んだ瞬間に「あ、topic XXのアレね」となる。これが目指すべき姿です。

問題を読んで、

  • 「?よくわからない。」
  • 「見たことも聞いたこともない」

となった場合は勉強不足です。(本当に習っていない場合は、その間学校を休んでいた、もしくはシンプルに学校の先生の問題です)

IB Math Past Paper:Differential Equationは立式が全て

Differential Equationに限ったことではないですが、立式が全てです。問題を読んだときに与えらえた情報を間違いなく数式に落とし込めるかが全てです。

また、質問で聞かれていることが何なのかも重要ですから、

  • 与えられた情報
  • 何を探しているのか

この2点を整理しながら解き進めていきましょう。

IB Math Past Paper:Differential Equationの文章題ではGeometryが結構絡んでくる

注意点としてこの手の問題はよく図形の問題の知識が必要となってきます。三角形の相似(Similar Triangles)のことや体積の公式、三平方の定理(Pythagorean Theorem)など。

数式に落とし込むときに当然に成り立つ図形としての関係式があればそれを利用して立式をしていきます。

「Geometryなんて2,3年前にやった内容だから全然覚えていないよー」という場合は必ず復習をしてから取り組みましょう。

IB ExamはPast Paper対策こそが鍵

よく次のような質問を聞かれます。

  • 「Past Paper以外にやっておいた方が良いことはありますか?」
  • 「教科書の問題を解くだけでは不十分でしょうか?」

Course work中のテストなどは分かりませんが、基本的にPast paperが全てとお考え下さい。クラスの中で行われるテストですら学校の先生たちは基本的にはPast exam questionsから抜粋していることがほとんどです。

教科書の問題ももちろん良い練習材料となりますので、そちらを目を通してから次にPast Paperの問題に取り掛かるとよいでしょう。

IB Math Past Paper:IB Exam対策は時間がかかる作業

一つのテスト時間が2時間です。Paper1だけで2時間です。

これを家で練習しようとするとざっと2時間かかるわけです。計画的に進めないと思ったように数をこなせずに結局テストまでに2,3個やって終わり。なんていう状況はよくよく起こります。

Score 7を取るような子達はかなり多くのPast Paperに目を通しています。

テスト前1か月前からなどではなく、ずっと前からゆっくりと着々と練習を重ねています。

IBは夏休み中の予習または復習が超重要です。これが他人と一気に差をつける唯一の方法です。

学校が始まってからでは忙しくてなかなか時間が取れません。

長期休暇を是非利用してIBの準備、G11であれば復習を。G12の皆さんは2nd termに始まりくらいからExam対策のためPast Paperの練習を始めましょう。