TCK Workshop通信 Vol.1

2016年8月15日 岡留 智史
帰国子女, 悩み, 不安

こんにちは!TCK Workshopの岡留です。

いよいよ海外のお客様の数も増え、色々なお客様から有り難いお声を頂くことも増えてきました。少しでも私達の想いが届けば良いなぁ、と、今年はTCK Workshopのスタッフ皆でブログの更新をし、私達の想いや日々の出来事などを綴ってみることに決めました。

授業の復習、宿題にしっかり取り組むことは(私たち大人からすれば当たり前のことだと思うかもしれませんが)、子供達にとっては時に大きなハードルとなります。

今回は、私岡留の帰国子女体験談とこの事業に対する想いを。

私は、小学校5年生の時に父親の海外駐在でアメリカのニューヨークに越し、一帰国子女として高校生になるタイミングで帰国をしました。

最初の2年ほどは英語の学習に時間を取られ、日々の宿題に追われ全てが嫌になり何度も日本に帰りたいと弱音を吐いてばかりいました。学習だけでも大変なのに加えて学校内での色々な面倒なことが起こります。思春期でもあり、周りの現地人も明らかに自分を区別するようになる年頃。英語ができないことが何をするにも圧倒的に不利に働くため、悔しい、恥ずかしい、情けない想いは幾度となく経験しました。

そんなネガティブばかりの生活を打破するためには、やはり英語をまず一定レベルまで使えるようになることでした。幸運に仲の良い友達はでき、英語の家庭教師にも巡り合え、英語の上達と共に生活は180度変わり、楽しみも増えるようになりました。今までは、「何をやっても良いことは起こらない」という考えから、「何かをすれば事は好転する」「何かをしないと変わらない」といった様に、思考そのものが変わったような気がします。

周りをよく見てみれば、英語以外の言語にバックグラウンドを持つ人間が戯れていて、考え方も価値観も違っていました。とにかく英語学習に集中していた期間は、自分だけが変だ、弱い立場にいる、といった事しか考えることができずいましたが、やがて「こいつらも同じ人間なんだなぁ」と考えに余裕がでてきたのは滞在してちょうど2年が経とうとしていた時でした。

中学2年の夏に帰国子女枠高校受験を視野に日本の塾に通塾を始めました。結果的には受験は上手くいきましたが、やはり国内での受験とは違い、他人との競争というよりは自分との戦い、流れてくる情報も自分のための情報なのかもよく判断できず、また、自分がどれくらいできているのかが全く分からなかったことを記憶しています。さらに、中3の夏に父親のアメリカ国内の転勤に伴い、引っ越しをして学校を変え、塾を変え、生活も変わり、不安に不安が重なる受験直前期を経験しました。何よりも慣れ親しんだ友達やお世話になっていた先生達と離れることが辛くて仕方なかったことをはっきりと覚えています。

お世話になった先生たちは皆、自分に自分らしい勉強をさせてくれました。勉強自体は苦労しましたが、ストレスを感じることもなくよく笑わせてくれました。受験勉強以外の勉強の大切さも教えてくれました。

幸運にも良い教師に出会えたこと。私のその後の人生の分岐点はここに在ったと素直に思えます。それくらいに迷子でどうしようもなかった自分を時間をかけながらサポートしてくれました。

今となっては、自分の経験をヒントに同じような境遇にいるお子様や、不安を抱きながら学習に取り組んでいるお子様の担当をしています。今でも当初の自分と同じように同じような悩みを持つお子様が驚くほどにいると改めて実感しております。

また、当時は気づかなかった母親の苦労も今になって物凄いものだったと理解できます。海外子女や帰国子女のため自分たちができることはまだまだ沢山あると思います。お子様にとって一時的にでもかけがえのない存在になり、ご家庭には良い先生達と出会うチャンスをもっともっと広げたいと想いながら、TCK Workshopは今後も走って参ります。

授業をするうえで非常に重要でシンプルなこと。よく話し、よく笑う。今後も様々なご相談そして一つ一つの出会いを大切にお待ちしております。