はじめに

帰国子女受験を考えている皆様の中に、

  • 「帰国子女だけど、自分も帰国子女枠にカウントされるのかどうか分からない
  • 何年住むと帰国子女枠で受験できるの?」

など、モヤモヤしている方は多いかと思います。

今回は、帰国生を受け入れている日本国内の高校の出願資格についてまとめてみました。勿論、各校の出願資格の詳細はそれぞれの公式HPで確認する必要がありますが、まずは多くの学校で採用されている基準がどの程度のものなのか、一つの目安として参考にしていただければと思います!

出願資格

帰国生受験の出願資格は学校によって違いますが、帰国生受験では以下の要素が出願資格に関わってくる場合がほとんどです。

  1. 何年海外に住んだことがあるのか
  2. 帰国後何年経っているか
  3. どのような学校に通っていたか(インター・現地校・日本人学校など……)
  4. 英検などの資格を持っているか

です。これらの情報を手元に持っていると、高校の募集要項を見たときに、受験する資格があるかないかすぐ分かるので、まずは自分の海外滞在期間や時期がどれくらいになるのか整理しておきましょう!

とはいえ、やはり帰国子女受験の出願資格は学校によって千差万別……。仮に帰国子女受験の資格があったとしても、「いったいどんな学校なのか」「帰国子女向けのサポートはどの程度しているのか」「レベル的に受験できるかどうか不安」など、志望校選びに対する悩みは尽きません。

弊社TCK Workshopでは、現在の成績状況や英語力、留学歴、今後の進路希望などを伺い、皆さまの志望校選びから受験対策までしっかりとサポートさせていただきます!まずは無料学習相談から、是非お気軽にお問い合わせください。

何年海外に住んだことがあるのか

海外在住の年数はほとんどの帰国生入試の募集要項に規定されています。

多くの高校は海外在住継続1年以上を条件にしていますが、学校によっては二年以上の年数を指定している場合もありますので、公式HPなどを利用してしっかりと確認するようにしておきましょう。

もう一つ大事な点は、継続して1年以上か通算して何年以上かなどです。通常、継続して1年以上海外在住していないと資格がないというケースが多いです。以下を参考にしてください。

海外在住年数学校
海外在住1年以上和洋九段高校、文大杉並高校、聖徳学園高校、東京女子学園、江戸川女子高校、三田国際、昭和学院高校、中村高校、郁文館グローバル高等学校、大妻嵐山高等学校、淑徳高等学校、淑徳巣鴨高校、順天高校、玉川学園高校、桐朋女子高等学校、品川エトワール女子高等学校、実践学園中学・高等学校など
海外在住2年以上聖心女子学院、昌平高等学校、成蹊高等学校など

帰国後何年経っているか

海外在住年数だけでなく、帰国してから何年経っているのかも多くの帰国生入試で出願資格に記載されています。幼少期など海外に住んでいた方は対象外になってしまうかもしれないので、気をつけましょう。基本的には、帰国後、あまり年数が経っていないほうが受験しやすい傾向になっています。

多くの高校では、帰国後3年以内を条件にしていますが、それより長い高校もあれば、短い高校もあります。

帰国後年数学校
帰国後3年以内和洋九段高校、文大杉並高校、東京女子学園、江戸川女子高校、三田国際、郁文館グローバル高等学校、淑徳高等学校、淑徳巣鴨高校、順天高校、玉川学園高校、品川エトワール女子高等学校、実践学園中学高等学校など
帰国後4年以内西大和学園、昌平高等学校など
帰国後1年以内慶応義塾女子高校など

受験したい学校の帰国後何年以内が帰国生入試を受けることができるか、しっかり確認しておきましょう!

どのような学校に通っていたか

海外に住んでいても、現地校インターナショナルスクール、日本人学校、など様々な種類の学校がありますよね。多くの場合、海外のどのような学校でも出願資格があるとされていますが、稀に日本人学校に通っていた生徒を対象としない帰国生枠もあるのでしっかりと確認しましょう。

また、出願資格には直接関係していませんが、気をつけなければいけないのは、帰国生として英語力を求められる入試だったり、入学後、英語を重視するコースもあるという点です。また、学校によっては、入学試験の際、英語の代わりに国語を選べたり、フランス語、ドイツ語などを選択することができる高校もあります。

外国語で受験できる学校:

  • 大妻嵐山高等学校 (面接のみ)
  • 桐朋女子中学校・高等学校 (作文はフランス語・ドイツ語・英語から選択可)

など

英検などの資格を持っているか

英検何級を取得していることを条件にする学校もあります。

また、出願資格とまではいきませんが、取得していると英語のテストが免除されたり、100点になることもあるので、やはり英検やTOEFLなどのスコアを持っていると非常に便利です!

英検などの資格が使える高校:

  • 聖徳学園高校 (英検2級以上)
  • 文大杉並高校 (英検準1級以上は満点)
  • 広尾学園高等学校 (英検2級以上が国際生入学試験の条件)

弊社TCK Workshopでは、TOEFLやIELTS、英検などの資格試験対策も行っております!一人で試験対策をするのは難しいという場合には、是非一度ご相談ください!

その他

上記の4つの点を確認したら多くの高校で出願資格が認められるというケースがほとんどです。しかし、他には、帰国後、保護者と一緒に住むことを条件とする学校や、通学時間90分以内とする学校なども散見されます。出願資格は学校それぞれ異なっていますので、志望校の要項はしっかりと確認してから受験しましょう。

また、出願資格を満たしてなくても、受験できるという特殊な場合もあります。コロナウイルスなどの影響で、「本来であれば海外に滞在していたはずだけど仕方なくオンラインで日本から海外の学校の授業に参加していた」というケースもあることと思います。諦めずに、各学校に問い合わせをしてみることも大切です!

まとめ

高校受験、帰国生枠の出願資格について、少しでもモヤモヤが解消できていたら嬉しく思います!

帰国子女出願資格のまとめ
  • 海外在住年数:多くの学校で「継続して一年以上
  • 帰国後からの年数:多くの学校で「帰国後三年以内
  • 学校の種類:指定のない場合が多いが、「日本人学校はNG」という高校もあり
  • 英検などの資格:何か持っていると、試験が免除になることも

弊社TCK Workshopでは、TOEFLや英検、IELTSなどの対策に加えて、インターナショナルスクールの入学に必要な筆記試験や小論文の対策も行っております!「何から対策を始めていいか分からない……」や「学校の情報がなくて困っている……」という方は、是非一度ご相談ください!