はじめに――芝浦工業大学附属高校について
スーパーグローバル認定大学の付属校である芝浦工業大学付属中学・高等学校。
付属校ならではのカリキュラムや多様な海外体験プログラムが用意されていますが、その目標は「周囲から尊敬を受けながら活躍する職業人・社会人」「科学技術を通して世界に貢献できる技術者・研究者」を育てることです。
「グローバルリーダー」まではいかなくとも、シンプルに個性を生かし、伸ばし、興味関心を広げられる場を芝浦工大付属中学・高等学校は作っています。
今回は、その中でも芝浦工業大学付属高校の帰国生入試を軸に、同校の
- 教育内容
- 進学実績
- 受験情報
についてまとめて紹介していきます!
芝浦工業大学付属高校の教育内容
では、早速まずは芝浦工業大学付属高校の教育内容をみていきましょう。
芝浦工業大学付属高校では、以下のような教育体制が実施されています。
STEAM教育
Science, Technology, Engineering, Arts, Mathmaticsの5つを総合的に学ぶ、世界でも注目されている教育論「STEAM教育」。
- 高校入学生のための大学教授によるものづくり特別講座
- 同じ夢や目標を持つ仲間が集まるための高校入学生だけのクラス編成
など、芝浦工大付属高校だからこそできる高校・大学一貫の理工系人材育成を行なっています。
段階的に大学・学部・学科・研究分野について知り進路を選択していったり、入学時に購入したキーボード付きタブレットPCをアクティブラーニングや自宅学習等に活用しているところも特徴です。
高大連携のものづくり授業「Arts and Tech」
高校1年次から3年次まで、ものづくりのリアルな体験を通して孝学の楽しさを学ぶArts and Tech。
1年生から3年生次までの活動を以下の表にまとめてみました。
1年生 | コンピューターリテラシーに始まり、 スパゲッティを使って材料力学。スターリング エンジン製作では熱工学を学ぶ。 |
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2年生 | ユニバーサルデザイン・システムデザイン・ プログラミングなどデザイン工学を中心に学ぶ。 |
3年生 | 問題解決型学習の実践等により 理工系大学への準備。 |
高校での学習がどのように大学・社会へと繋がっているのかを体感することができる貴重な時間となりそうですね。
グローバル教育
技術者、科学者、エキスパートとして世界に貢献するために必要な「発信できる英語力」を養う芝浦工業大学付属高校のグローバル教育には、
- 2週間英語教育と自然・歴史文化を体験をするニュージーランドSEEプログラム
- カナダで1週間のホームステイ・英語研修を体験できる全員参加の海外教育旅行
- 2週間Webプログラミングとマンツーマンの英会話合宿に参加できるセブ島IT&英会話研修
- 内部推薦を希望する成績優秀者が参加できる3ヶ月の現地高校への短期留学
- global PBL見学
など、様々なチャンスが用意されています!
キャリア教育
専門性の高い理系の学び。講座の開催や各学科のカリキュラムの説明だけでなく、大学の授業の先取り受講、大学でどの分野を専攻したらどんな仕事に結びつくのかを見極められるようなキャリア教育を行なっています。
特に、女子のキャリアについての不安を減らすため、大学の先輩たちと話ができる懇談会を開催していることがポイントです!
芝浦工業大学付属高校の大学進学実績
そんな芝浦工大付属高校の大学進学実績も気になります。
2019年度には高校入学生60名中芝浦工業大学には41名が合格しています。また、他大学の受験ができないというわけでもなく、国公立に2名、早慶上理に7名の合格があります。
中学入学生も合わせた合格実績は以下の通りです。
2019年 卒業生総数220名
国公立大学 | 17名 |
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早慶上理 | 28名 |
芝浦工業大学 | 107名 (うち指定校推薦枠は、早慶上理9名、GMARCH5名、その他多数) |
このうち卒業生総数の44.1%である97名が、付属推薦制度を利用し芝浦工業大学へ推薦進学しました。
理科や算数が好きな人、工作が得意な人、技術者・研究者として世界に貢献したい人。科学技術の集積地であるこの地で、大きなチャンスを掴める予感がしませんか。
芝浦工業大学付属高校の受験情報
最後に、芝浦工業大学付属高校の受験情報を確認しておきましょう。
芝浦工業大学付属高校に高校から帰国生入学する生徒は、芝浦工業大学への推薦入学を目指すコースに所属することを期待されています。
試験会場は2箇所、本校とシンガポールです。
本校会場での試験教科
試験科目 | 英語・数学・国語 面接(保護者同伴) |
シンガポール会場での試験教科
試験科目 | 数学 面接(保護者同伴) |
芝浦工業大学付属高校では、特に数学に重点が置かれているようです。入学後も数学・理科は専門性を極めていくため授業のスピードも速いことが予測され、それについていくには入学時にある程度のレベルへ達していることが必要でしょう。
また、面接は日本語ですが、海外在住歴の長い子であれば、言いたい単語が上手く日本語で出てこないようなこともあるため、綿密な面接練習を行っておいたほうが良いでしょう。
帰国生入試の過去問はホームページにも上がっているようですが、ご本人やご家庭でどのように準備を進めたら良いのかわからない方、ハイレベルな受験数学や面接に自信のない方は、オンラインで個別指導を受けられるTCK Workshopへ一度下記の無料相談フォームよりご相談ください!
芝浦工業大学附属高校のまとめ
芝浦工業大学付属高校はいかがでしたか?
日本でも数少ない中高大一貫の理工系教育を設けている芝浦教業大学附属高校。その専門性や技術はもちろん、興味関心を広げたり、国際性や人間としての資質を育てたりと、生徒の可能性を広げるために手を抜いていません。
入学時点で数学の学力レベルと理工系へ進む意欲の高い生徒を見ているようですが、この受験の壁を乗り越えれば、理工学フィールドの将来までの道は確実にサポートされていきます。