広尾学園は言わずとしれた人気校です。一度受験を検討したことがある方はご存知だと思いますが、広尾学園国際生入試の特徴と言えば英語による算数問題の出題。

問題を分析してみると、海外現地校などで習っているMathとはかけ離れています。むしろ、日本の算数の問題をそのまま英訳したもの、が最も近しいイメージです。レベルはというと、中学受験一般のレベルと比較すると基礎に徹底しておりだいぶ易しく設定されています。

ただ、勘違いしてはいけないのは、日本式の算数にしばらく触れていない子にとっては、基礎に徹底しているとは言ってもかなり難しく感じるはずです。算数を英語で学んだことが無い生徒にとってはかなり難しく感じるはずです。

そう、英語ができるだけでもダメ。現地校やインターでのMathができるだけでもだめ。

日本の受験算数の基礎がしっかりしていないと歯が立たないレベルに設定されています。

なので、きちんと算数対策をしておこうということで過去問を手に入れようとされますが、そんな状況で最も多くいただく相談が…

過去問が手に入らないんですが、ありますか？

過去問題は数が相当に限られています。

5年、10年と問題があれば嬉しいのですが、手に入れられて1つや2つや3つ。数少ない過去問題を何度もこすって対策をすることにはあまり価値はありません。配られているサンプルはあくまで、ざっくりとした傾向とレベル感を知るほんの一材料とお考えください。

過去問題！過去問題！過去問題！過去問題！誰もが血眼になりながら過去問題を探すわけですが、無いものは無いんです。

そんなことにエネルギーを割くより、傾向に合わせた問題をピンポイントで用意し、色々な問題を解くことの方がよっぽど重要です。

ということで！

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今年度もたくさんの合格生が出ています！

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広尾学園中学国際生入試のmathの大問1は計算問題です。8題の四則演算の問題から始まります。単なる計算問題です。が、海外が長い子は計算能力が追いついていないことはよくあることです。こんなに細かい計算なんてしたことないよ、ってなるのも当然。分数や少数が混ざったり、□の計算があったり、など。
最初の8題の計算がまず素早く正確に解けないならば、合格はまず難しいです。まず、計算能力が不足してないかを必ずすぐ確認しましょう。

そして、続く大問2は8題の一行問題。ここでも勝敗の分岐がはっきりします。合格する生徒は大問二もほとんど落としません。ここから受験算数の知識や解法が必要になります。ただ、決して難しい問題ではありません。基礎を徹底的に反復練習することで必ずできるようになる問題です。ただし、普通は1,2ヶ月の短期間の練習ではできるようにはなりません。受験算数は子供にとってみれば(特に日本をしばらく離れた子供)なかなかとっつきづらく習得、定着するには一定の時間を要します。

大問ニの問題で4題以上間違えている場合は、根本的な算数の力が不足しています。しっかりと算数を一から学ぶ必要があります。

大問1と大問2である程度健闘できる場合、算数の合格ラインは近いです。ここからは、傾向に合わせたピンポイント演習こそ最も効果的な対策と言えます。

我々は塾と併用する生徒を多く担当します。その際に必ず塾ではどんなことをやっているかを全て共有してもらいます。対策の重複や漏れをゼロにするためです。それらをよく見てみると、多くの塾では広尾対策と称しながら、レベル感が同じ受験算数問題を(しかも日本語で)対策をしていることがあります。これでも意味はあるのですが、これではデキル子しか伸びません。

我々が問題視している対象は、「普通のやりかた、大は小を兼ねるやり方、では時間が足らない、本人のモチベーションが維持できない」といった海外生活が少し長めの生徒たちです。

正直に言うと、何も考えずに、受験算数の問題を色々と演習していくことはあまりにも無駄が多すぎます。もっと問題を厳選し、さらには英語で問題を解くことに特化することが最短経路です。

塾の授業が質が悪いと言っているのでは無いんです。「今やっている対策は、広尾学園のAG Mathの対策に100%フォーカスした対策ですか？？」と言いたいのです。

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