
TCK Workshop プレミアム講師。横浜国立大学教育人間科学部卒業、University of Otago(NZ)への交換留学を経て、東京大学大学院総合文化研究科に2年在籍。 小学校および中高英語の教員免許を持つ「教育のプロフェッショナル」。教育学に基づいた科学的なアプローチで、AP Japaneseや日英小論文、難関校受験対策まで、アカデミックな指導を専門とする。
志望理由書って何を書けばいいかわからない!書き方に悩む人が急増中
中学・高校・大学の帰国子女受験において、志望理由書の提出はほぼ必須です。にもかかわらず、「何を書けばいいのかわからない」「書いてみたけど漠然としていて伝わるか不安」と悩む生徒・保護者は年々増加しています。
実際に、TCK Workshopのカウンセリングでも、「面接の質問と矛盾してしまった」「エピソードが薄いと言われた」といった声が少なくありません。
本記事では、TCK Webinarの解説内容をもとに、志望理由書の書き方を徹底解説します。読み終える頃には、「これなら自分も書けそう!」と自信を持てるはずです。
志望理由書って何?どんな場面で必要?


まず最初に押さえておきたいのは、「志望理由書」と一言でいっても、その名称やフォーマットは学校によって異なるという点です。
- 志望理由書
- 自己PRカード
- 活動記録報告書
など、呼び方が違っても本質は「その学校に行きたい理由を、自分の言葉で伝える」書類です。
特に、帰国子女枠を設けている多くの学校では、学力試験と同等、あるいはそれ以上に重視されることも。書類選考だけで合否が決まる学校(例:ICU高校、渋幕、早稲田渋谷など)もあり、書く力=受験突破のカギになります。
→ 高校受験における志望理由書と面接の関係が知りたい方はこちら
評価される志望理由書の共通点とは?


TCK Workshopでは多くの合格者の志望理由書を見てきましたが、評価される書類には共通する型があります。それが「過去→現在→未来」の3点構成です。
- 過去:自分の経験や考え方のルーツ(例:海外生活で得た価値観)
- 現在:現在取り組んでいる学習や活動(例:英語以外の強化ポイント)
- 未来:志望校でやりたいことや将来の目標
この3つをつなぐように書くことで、書類に一貫性と説得力が生まれます。さらに、提出後の面接ではこの内容が質問されるため、「話せる内容」であることも重要です。
→ 帰国子女の大学受験における英語エッセイ・プレゼン対策のポイントはこちら
志望理由書の書き方|3つの鉄則

① 自分の経験を“具体的に”言語化する
抽象的な言葉では、読み手に響きません。
✖:「異文化を学んで視野が広がりました」
◎:「アメリカの学校でLGBTQ+に関する授業を受け、日本との違いに驚き、家庭で家族と議論するようになった」
このように、具体的な体験・背景・行動・感情がセットになっていることで、内容に説得力が増します。
② 「過去・現在・未来」の3点セットで構成する
- 過去:どんなきっかけや課題があったか
- 現在:それを受けて何に取り組んでいるか
- 未来:その経験をどう活かして志望校で何をしたいか
この構成を意識するだけで、「なぜこの学校なのか」「この生徒は何をしたいのか」が明確になり、読み手の印象に残りやすくなります。
③ 面接を見据えて「語れる」内容にする
書類と面接の内容に矛盾があると、それだけで評価は下がってしまいます。
- 書類に書いたことを、自分の言葉で語れるか?
- エピソードを質問されても深堀りに答えられるか?

面接までを含めて志望理由書の完成と考えることが重要です。TCK Workshopでは、提出後の模擬面接サポートも行っており、「書いたけど話せない…」を防ぐ設計になっています。
→ 帰国生の面接対策ってどうするの?:事前準備のコツはこちら
実際の準備ステップとスケジュール感
いつから始めるべき?


志望理由書の準備は、最低でも1ヶ月前から、可能なら3ヶ月前から着手するのが理想です。
特に、以下のような学校を目指す場合は、時間をかけた準備が合格率に直結します。
- ICU高校、渋谷幕張、早稲田渋谷、同志社国際など帰国生に人気な学校
推敲・チェックはどうする?
自分で読み返すだけでは気づけないポイントも多くあります。
- 第三者に読んでもらう(塾講師・先生・保護者)
- 声に出して読んでみる(読みやすさ、口頭で語れるか)
TCK Workshopでは、帰国子女受験に精通した講師による添削サポートを提供しており、「伝わる書類」へのブラッシュアップを支援しています。
Q1:実績がないけど、何を書けばいい?
A:日常の経験や「続けてきたこと」を丁寧に掘り下げましょう。
帰国生は、日本のように資格や受賞歴が明文化されていない場合も多く、「アピールすることがない」と悩みがちです。しかし、学校側が見ているのは実績よりも人となり・継続力・興味関心です。
たとえば、以下のようなものも立派な題材になります:
- 数年間続けた習い事(ピアノ、バレエ、スポーツなど)
- 家族での取り組み(マラソン、読書、地域清掃など)
- 授業での特別クラス(上級クラス、プロジェクト型授業)
さらに、「なぜそれに打ち込んだのか」「そこから何を学んだのか」を言語化することで、他の受験生と差がつく志望理由書になります。
Q2:志望理由書で差がつく書き方って?
A:自己PR+学校の特色+将来像=一貫したストーリーが重要です。
TCK Workshopの指導では、以下の構成で書くことを勧めています:
- 自分の経験・価値観の紹介(自己PR)
- 学校の魅力と、なぜそこを選んだか(共感)
- 入学後どう学び、将来にどうつなげたいか(展望)
この3つを矛盾なくつなぐことで、説得力のある「志望理由」になります。
👉 面接対策も含めて全体像を知っておきたい方はこちら:高校帰国子女受験|面接で何を聞かれるの?志望理由書は何を書けばいい?
👉 推薦・AO入試に向けて書類全体を見直したい方はこちら:帰国子女 大学受験|帰国子女が使える推薦・AO入試制度まとめ
Q3:親と子で意見が分かれたらどうする?
A:すり合わせは大事。でも最終判断は「本人の熱量」で。
志望理由書には「その学校に行きたい」という熱意がにじみ出る必要があります。親の意見を参考にしつつも、書くのは本人。そのため、以下のような対話が効果的です:
- 親:「こんな経験も書けるよね」
- 子:「でも自分はこの部分に一番力を入れたから、そこを強調したい」
👉 面接や志望理由書に向けて親子で話し合いたい方はこちら:帰国生の面接対策、何から始める?プロが教える効果的アプローチと注意点
まとめ|志望理由書は“伝える力”の試金石
志望理由書は単なる「作文」ではありません。自分の経験・想い・将来のビジョンを、限られた文字数で的確に伝える“思考力・表現力・論理力”の総合テストです。
そしてそれは、帰国子女受験だけでなく、将来の大学入試や就職活動にもつながる、大切な力です。
自分らしい言葉で、でも伝わる形で。受験生一人ひとりが、自信を持って提出できる志望理由書を仕上げられるよう、TCK Workshopは全力でサポートします。
