はじめに

帰国子女枠での受験を検討しているご家庭にとって、「SAT」「TOEFL」という名前は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

しかし、それぞれがどんな試験で、どのように違うのかについては、意外と知られていないかもしれません。

SAT(Scholastic Assessment Test)は、主にアメリカの大学への進学を目指す受験生が受ける学力試験です。

一方、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、英語を母語としない人が英語圏の大学へ進学する際に求められる英語力を測る試験です。

「どちらを優先すればいいの?」

帰国子女枠の出願では、これらのスコア提出が求められることが多く、上記のように悩まれる方も多いはず。

本記事では、帰国子女・海外生の受験サポートを専門とするTCK Workshopの知見をもとに、SATとTOEFLの違いや優先順位についてわかりやすく解説します。

SATとTOEFLの目的の違い

SATは、受験者の「学力」を測るネイティブ向けの試験です。アメリカを中心とした英語圏の大学で、入学時に広く用いられています。帰国子女にとっては自分の英語力・数学力をスコアで証明するツールになります。SATを受けておくことで、日本・海外の両方の進学先を視野に入れられます。

一方で、TOEFLは「英語力」を測る非ネイティブ向けの試験です。帰国子女として「英語が話せる」だけでなく、授業・課題・ディスカッションに対応できる英語力があるかを判断します。多くの中学・高校・大学の帰国生枠でTOEFLスコアが出願要件または参考資料として活用されます。

試験の中身はどう違う?

SATは、2023年から順次デジタル形式へと移行し、「Digital SAT」として実施されています。試験はパソコンで行われ、所要時間は約2時間14分です。出題は英語に関する「Reading & Writing」セクションと、「Math」セクションの2部構成。いずれも適応型(adaptive)で、受験者の解答状況に応じて出題内容が調整されるのが特徴です。

問題数が多く、学術的な英文を読み解く読解力や、文章から論理構造をつかむ力が求められます。英語力に加えて、論理的思考力・集中力も求められる試験のため、英語ができても日本型教育に慣れている帰国子女にとっては対策に時間がかかることもあります。

一方、TOEFL iBTはオンラインでの受験が基本です。試験時間はおよそ2時間で、Reading・Listening・Speaking・Writingの4技能をバランスよく測ります。大学の講義、キャンパスでの会話、エッセイなどをベースにした実用的な英語が出題されるため、「実際に授業を受ける」ことを想定した言語力が求められます。

試験スケジュール・受験回数

SATは年に7回ほど、世界各地で開催されています。日本国内でも受験できますが、会場の定員が限られているため、早めの予約が必須です。特に人気会場では数ヶ月前から満席になることも珍しくありません。

TOEFL iBTは月に2〜5回程度開催されており、SATに比べて比較的予約が取りやすいです。急な変更にも対応しやすいため、スケジュールの柔軟性はTOEFLの方が高いと言えるでしょう。

どちらもこまめに公式サイトをチェックし、スケジュールに余裕をもって準備をすることが重要です。特にSATは早めの申し込みを心がけましょう!

有効期限にも注意!

試験結果をいつまで使えるかも大事なポイントです。SATのスコアには公式な有効期限はありませんが、多くの学校は5年以内・新しいスコアを重視しています

TOEFL iBTの有効期限は試験日から2年間です。期限を過ぎるとスコアを提出できなくなります。

出願時期や志望校の要件に合わせて、受験のタイミングを計画的に考えましょう!

どちらを優先すべき?

帰国子女と一口に言っても、在外年数、現地校かインター校か、日本のカリキュラムとの接続状況などによって状況はさまざまです。そのため、「必ずこちらを優先すべき」と一概には言えません。
例えば:

一概にどちらかを優先すべきと言えない理由
  • 一部の私立中高一貫校ではTOEFLのみが必要で、SATは不要
  • 一部の大学ではSATスコアを出すことでプラス評価される
  • 海外大学ではSATとTOEFLの両方が必要な場合もある

など、学校によって要件が大きく異なります。

また、TOEFLの方が短期間で対策しやすく、自信を持ちやすい生徒も多いため、まずはTOEFLのスコアを固めたうえで、必要に応じてSATの対策に入るという順序もおすすめです。

まとめと次のステップ

帰国子女の受験においては、SATもTOEFLも「自分の力を伝える」ための大切なツールです。どちらの試験を選ぶにしても、早めの準備と戦略的なスケジューリングが合格へのカギとなります。

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