DETっていつ使うの?

海外在住や帰国子女の生徒にとって、英語力の証明は進学や編入、資格試験など、さまざまな場面で必要になります。近年、その手軽さと利便性から注目されているのがDuolingo English Test(DET)です。


前回は、DETについての概要をご説明しました。

この記事では、TCK Workshopのウェビナーで解説された内容をベースに、使い道別の活用法とメリットを詳しく解説します。さらに、公式情報や実際の利用者の声も交え、効果的な活用方法をご紹介します。


Duolingo English Testとは?

Duolingo English Testは、オンラインで受験できる英語4技能試験です。アメリカ・イギリスをはじめとする多くの大学や教育機関で受け入れられており、TOEFLやIELTSの代替試験としても利用が広がっています。

受験形式:自宅のPCでオンライン受験(監督あり)
試験時間:約60分
結果通知:受験後48時間以内にスコア発表
費用:49米ドル(2025年2月現在/約7,000円)
スコア範囲:10〜160(CEFRに対応)
特徴:アダプティブ形式(受験者の回答によって問題の難易度が変化

DETについて詳しくはこちらの記事をご覧ください!Duolingo English Test徹底解説①概要編|帰国子女・海外大学志望者のための英語資格ガイド


ケース1:帰国後の定期的な英語力チェック

ウェビナーでも特に推奨されたのが、帰国後の英語力維持チェックとしての活用です。

こんな方におすすめ

  • 小〜中学生で、帰国後に英語力の低下が心配な方
  • 英検など資格試験の合否だけではレベル感がつかみにくい方
  • 長期的に英語力を記録・比較したい方

メリット

  1. ゲーム感覚で取り組める:キャラクターや色彩豊かな画面設計で、受験への心理的ハードルが低い
  2. スコアが細かく出る:合否型試験と異なり、スピーキング・ライティング・リーディング・リスニングそれぞれのスコアがわかる
  3. 費用が安い:英検やTOEFLに比べて低価格
  4. 結果が早い2日以内に結果が届くので、学習計画にすぐ反映できる

👉 英検とTOEFLの比較や効果的な組み合わせ方は、英検とTOEFLの違い|帰国子女はどちらを受けるべき?をご覧ください。


ケース2:海外大学進学の準備ツールとして

アメリカやイギリスなど、多くの大学でDuolingo English Testが英語力証明として認められています。特にTOEFLやIELTSの受験回数が限られる中、本番前の腕試しとしても効果的です。

メリット

  • 回数制限がない:TOEFLやSATは年数回しか受験できないが、DETは複数回受験可能
  • 受験の柔軟性自宅から24時間いつでも受験できる
  • スコアの即時活用:願書締切直前でも提出が間に合う可能性大

ただし、大学によってはDETのみでは出願できず、TOEFLやIELTSと併用が必要な場合があります。必ず出願校の公式要項を確認しましょう。

👉 大学出願での試験選びのコツは、帰国子女 大学受験 英語試験対策徹底比較も参考にどうぞ。


ケース3:インターナショナルスクール編入の補助ツールとして

国内外の一部インターナショナルスクールや国際系高校でも、Duolingo English Testが英語力証明として認められています。

メリット

  • 短時間で受験可能:集中力が続きやすく、特に中高生に適している
  • 数学不要:英語のみで評価される
  • 受験準備が少なく済む:日常の英語運用能力が反映されやすい

ただし、学校によってはDET単体での受け入れではなく、別試験との併用を求める場合もあります。

👉 学校選びに関しては、帰国後の学校選び、どう始める?親子で迷わないための3つのステップも役立ちます。


注意点・デメリット

  1. 試験対策が難しい問題が毎回変わるため、過去問演習ができない
  2. 大学評価が不透明:特に名門大学ではTOEFL・IELTSの方を優先する傾向あり
  3. 背景や環境の制限:オンライン監督のため、静かな環境と安定したネット環境が必須

👉 試験の選び方や優先順位の決め方は、SAT対策|SATとTOEFLの違い|どちらを優先すべき?も参考にしてください。


TCK Workshop流・Duolingo English Testの賢い活用法

1. 英検・TOEFLとの「橋渡し試験」として使う

  • 帰国後すぐにTOEFLや英検準1級を受けるのはハードルが高い場合、DETで現状把握
  • DETスコアをもとに、弱点分野(スピーキング・ライティングなど)を特定
  • 弱点補強後、TOEFLや英検に移行する流れが効率的

2. 学習モチベーション維持に活用

  • 3〜6ヶ月ごとにDETを受験し、スコアの推移を記録
  • 小目標を立てやすく、学習の中だるみ防止につながる

3. 出願戦略に組み込む

  • 海外大学やインター編入でDETを認める学校をリスト化
  • 願書締切前にDETスコアを更新し、最新の英語力をアピール

👉 試験スコアを活かした合格戦略は、帰国子女のTOEFL完全対策でも詳しく解説しています。


まとめ

Duolingo English Testは、その手軽さ・低価格・迅速な結果通知により、帰国子女や海外大志望者にとって非常に有用な試験です。ただし、出願先によっては他試験との併用が必要なため、計画的な活用が求められます。
TCK Workshopでは、生徒一人ひとりの目標に合わせてDETを含む最適な試験戦略をご提案します。

どんなことでもOK!まずはお悩みをお聞かせください。
無料学習相談はこちら
経験豊富な学習相談員が対応!

関連記事