海外大学への進学を考える際、多くの方が気になるのが「どの大学が世界的に評価されているのか」という点ではないでしょうか。将来のキャリアや学びたい専攻との相性を考慮すると、大学の国際的なランキングは、進路を具体的に検討するための大きなヒントになります。

その際にぜひ参考にしていただきたいのが、「QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)」です。このランキングは、世界中の大学の評価基準を示す一つの重要な指標となります。

この記事では、QS世界大学ランキングのトップ50校と、日本国内のトップ11大学をご紹介します。海外大学進学を検討している方はもちろん、国内大学との比較を通じてご自身の進路の可能性を広げたい方にもおすすめの内容となっていますので、ぜひご参考にしてください。

岡留先生

講師:岡留 智史

TCK Workshop代表取締役、特別講師。ニューヨーク、サンフランシスコに滞在したのち帰国生の名門校である東京学芸大学附属高校に入学。早稲田大学の創造理工学部を卒業。TCK WorkshopではIB math、SAT、A-levels Physicsなど海外カリキュラムの理数科目の指導を中心に指導を担当。

「『中高生ともなると理数系科目は家でも面倒が見れなくて…』といったご家庭の声に応え続けるため、ご家庭の『最強の助っ人』として日々指導に奮闘しております。」

    こちらの記事では、海外大学への進学サポートを行ってきた水田先生が推薦する日本でまだ知られていない名門校4つを深掘りしています。是非こちらもご覧ください。


    QS世界大学ランキングとは?

    岡留先生

    QSランキングは、大学の「国際的なブランド力」を知るための重要なツールです。特に海外在住の生徒さんは、現地の教育水準を客観的に把握し、ご自身の目標設定に役立てることが重要になります。単なる順位だけでなく、評価基準に目を向けることで、ご自身の大学選びの軸を定めることにつなげましょう。

    QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)とは、イギリスの大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズ社(QS)が毎年発表している、世界最大規模の大学ランキングです。単に偏差値や入試難易度を測るものではなく、大学の「総合力」を多角的にスコア化したものです。

    ランキングは、主に以下の複数の観点から評価されています。

    • 学術的評価(研究者による評価)
    • 雇用者からの評判(卒業生に対する企業の評価)
    • 学生数に対する教員比率(教育の質・手厚さ)
    • 研究影響度(論文の引用回数など)

    QSランキングで上位に入っている大学は、世界中の企業や研究機関からも高く評価されている大学であるという信頼の証とも言えます。そのため、進学先として選択することは、将来の進路やキャリアに大きな影響を与える可能性があります。

    全てのランキングを確認したい方は、QS公式HPから確認することをおすすめします。

    https://www.topuniversities.com/world-university-rankings


    世界のトップ大学ランキング(トップ50)

    以下に、2026年版のQS世界大学ランキングのトップ50をご紹介します。このランキングは2025年7月時点の情報に基づいています。

    岡留先生

    ランキング上位に名を連ねる大学には、アメリカやイギリスだけでなく、シンガポール、スイス、香港、中国などの大学も多く見られます。これは、教育の国際競争が激化していることを示しています。進路を考える際は、北米・ヨーロッパといった伝統的な留学先だけでなく、アジア圏の大学にも目を向けることで、より広い選択肢を持つことにつながります。

    順位大学名スコア
    1位アメリカマサチューセッツ工科大学100
    2位イギリスインペリアル・カレッジ・ロンドン99.4
    3位アメリカスタンフォード大学98.9
    4位イギリスオックスフォード大学97.9
    5位アメリカハーバード大学97.7
    6位イギリスケンブリッジ大学97.2
    7位スイススイス連邦工科大学 チューリッヒ校96.7
    8位シンガポールシンガポール国立大学95.9
    9位イギリスユニバーシティ・カレッジ・ロンドン95.8
    10位アメリカカリフォルニア工科大学94.3
    11位香港香港大学94.2
    12位シンガポール南洋理工大学93.7
    13位アメリカシカゴ大学93.0
    14位中国北京大学92.6
    15位アメリカペンシルベニア大学92.5
    16位アメリカコーネル大学91.6
    =17位中国精華大学91.2
    =17位アメリカカリフォルニア大学 バークレー校91.2
    19位オーストラリアメルボルン大学90.8
    20位オーストラリアニュー・サウス・ウェールズ大学90.7
    21位アメリカイェール大学90.4
    =22位スイススイス連邦工科大学 ローザンヌ校90.2
    =22位ドイツミュンヘン工科大学90.2
    24位アメリカジョンズ・ホプキンズ大学89.7
    =25位アメリカプリンストン大学89.4
    =25位オーストラリアシドニー大学89.4
    27位カナダマギル大学88.9
    28位フランスパリ・シアンス & レットゥル大学88.6
    29位カナダトロント大学88.5
    30位中国復旦大学88.4
    31位イギリスキングス・カレッジ・ロンドン88.3
    =32位オーストラリアオーストラリア国立大学87.4
    =32位香港香港中文大学87.4
    34位イギリスエディンバラ大学87.2
    35位イギリスマンチェスター大学86.4
    =36位オーストラリアモナシュ大学85.8
    =36位日本東京大学85.8
    =38位アメリカコロンビア大学85.6
    =38位韓国ソウル大学85.6
    40位カナダブリティッシュコロンビア大学85.5
    41位フランスパリ工科大学85.4
    =42位アメリカノースウェスタン大学85.1
    =42位オーストラリアクイーンズランド大学85.1
    44位香港香港科技大学84.8
    45位アメリカミシガン大学84.7
    46位アメリカカリフォルニア大学 ロサンゼルス校84.4
    =47位オランダデルフト工科大学84.3
    =47位中国上海交通大学84.3
    49位中国浙江大学84.0
    50位韓国延世大学82.9


    国内大学のランキング(トップ11)

    次に、同じく2025年7月時点の情報に基づく、QS世界大学ランキングにランクインしている日本国内のトップ11大学をご紹介します。

    岡留先生

    帰国生の方で国内大学を目指す場合、国際的な環境や研究活動への取り組みを比較検討することが重要になります。日本の大学であっても、海外大学と積極的に連携しているプログラムや、英語で学位を取得できるコースを選べるようになっています。ご自身の目標に合わせて、大学のグローバルな取り組みにも注目することをおすすめします。

    順位(世界)大学名スコア
    =36位日本東京大学85.8
    57位日本京都大学80.2
    85位日本東京工業大学72.1
    91位日本大阪大学71.0
    109位日本東北大学66.7
    164位日本名古屋大学60.3
    =170位日本北海道大学59.7
    =170位日本九州大学59.7
    196位日本早稲田大学56.1
    215位日本慶應義塾大学54.4
    350位日本筑波大学41.5

    日本の大学も、東京大学が世界で=36位にランクインするなど、高い評価を得ています。世界的な視点で見ると、アジアの中でもシンガポールや中国のトップ大学と日本のトップ大学の順位が拮抗していることが分かります。

    国内大学への進学を検討する場合でも、国際的な評価を知っておくことは、将来的なキャリアの選択や大学院進学の際に大きな意味を持ちます。


    海外大進学を目指している方へ:ランキングを活かした戦略的進路設計

    QS世界大学ランキングは、海外大学進学を志す生徒さんにとって、単なる憧れの対象ではなく、「戦略的な進路設計」の貴重な資料となるものです。ランキングから読み取れる本質を理解し、ご自身の学習計画に落とし込むことが成功への鍵となります。

    ランクイン大学が求める要素を理解する

    ランキング上位校に共通して言えるのは、極めて高い学術的評価と雇用者からの評判を得ているという点です。これは、これらの大学が、単に成績優秀な学生を集めるだけでなく、社会に貢献し、研究をリードできる人材の育成に注力していることの証拠です。

    • 学術的評価:高度なクリティカル・シンキング(批判的思考力)アカデミック・ライティング(学術的文章作成能力)身につけていることが前提となります。授業の内容を理解するだけでなく、そのテーマに対する自分の意見を論理的に構築し、英語で表現できる能力が求められます。
    • 雇用者からの評判:卒業生は、専門分野の知識だけでなく、異文化環境でのコミュニケーション能力や問題解決能力といった、グローバルなビジネスシーンで通用するスキルを身につけていると評価されています。

    これらの大学に合格するには、単にTOEFLやSATで高得点を取るだけでなく、課外活動やエッセイを通じて、これらの能力を証明する必要があります。特に海外在住の生徒さんは、現地の教育環境を活かした独自の探究活動を通じて、高いレベルの思考力をアピールできるように準備しましょう。

    TCK Workshopの海外大進学サポート講座

    TCK Workshopでは、QS世界大学ランキング上位校をはじめとする海外大学への進学を目指す生徒さんのために、目標達成に特化した個別指導を提供しています。

    岡留先生

    「話せる」と「書ける」には大きなギャップがあります。特にTOEFL iBTのライティングセクションは、論理的に整合性のとれた文章を限られた時間で構築する訓練が必要です。これは現地校の授業ではカバーしきれない体系的な知識となるため、専門的な指導で土台を固めることをおすすめします。

    TOEFL/IELTS 対策コース

    アカデミックな環境で通用する「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を体系的に強化します。特にライティングでは、海外大学の採点基準に沿った論理構成の指導を行い、ハイスコア獲得をサポートします。

    SAT 対策コース

    SATの出題傾向を徹底的に分析し、限られた時間内で正確に解答できるための戦略的なアプローチを指導します。特に、リーディングとライティングでは、高度な英文読解力と、エッセイの採点基準を満たすための論理的な構成力を養います。

    海外大学受験指導

    出願エッセイ(Personal Statement)や課外活動のポートフォリオ作成など、「あなた自身の魅力」を最大限に伝えるための戦略的な指導を行います。ランキング上位校の選考基準を知り尽くした講師が、合格に直結する独自性の高いアピールポイントを一緒に見つけ出します。

    ランキングに名を連ねる大学を目指すことは、簡単な道のりではありません。しかし、適切な戦略と専門的なサポートがあれば、その目標は十分に達成可能です。

    東大・ハーバード経営大学院卒
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    高校生1〜3年生対象

    進路に関するご不安や、目標とする大学に合わせた具体的な学習計画の作成については、ぜひTCK Workshopの無料教育相談をご利用ください。今すぐ一歩踏み出して、世界の名門校合格に向けた対策を始めましょう!

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    まとめ

    • QSランキングは、大学の学術的評価雇用者からの評判といった多角的な視点から、その国際的な総合力を知るための重要な指標となります。
    • ランキング上位校は、極めて高いクリティカル・シンキング能力と、社会貢献への意欲を持つ学生を求めています。
    • 進路選択の際は、単なる順位だけでなく、専門分野ごとのランキングや、アジア圏の大学を含めた「地域性」との掛け合わせで、選択肢を広げることがおすすめです。
    • 合格に必須のTOEFL/IELTSSATなどの資格試験対策では、アカデミックな環境で通用する体系的な英語力と論理的な思考力を養うことが重要となります。
    • 出願エッセイ課外活動を通じて、ランキング上位校が求める「独自性と高い潜在能力」を効果的にアピールするための専門的な指導を受けることをおすすめします。

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