IB Math HLを履修するためにはそれまでにそれなりの努力を積み重ねていかなければなりません。履修者達を見るとやはりGrade10またはYear11まで数学は得意科目であった人が多いようです。また、学校側でもスクリーニングをしていることが多いので、履修には学校の先生からの許可が必要といったことがほとんどのようです。

これから将来IBに進みできればMathではHLを履修したいと考えているのであれば、次のような準備が今から始められることとしてあるので是非参考にされてください。

IGCSEの問題を使って予習しよう!

まず、カリキュラムのトランジションとして意外に上手くハマっているのがIGCSE Additional Mathematicsとなります。通称アドマス。多くのインターナショナルスクールではDPの前はMYPではなくIGCSEを採択しているケースが結構多く見受けられます。その理由としては、

  1. 数学や理科がIGCSEの方が内容が充実している(個人的な感想です。が、結構当たっている自信はあります)
  2. IGCSEはオフィシャルなテストがあるためそれに向けて生徒達のモチベーションの維持がしやすい。IGCSEのテストは資格として残る
  3. Six Forms(A-level)といった選択肢も残せる

MYPのMathは確かに内容が浅い。これは中身を見て問題を解いた人であれば絶対にそう感じるはずです。学校によってはMYPでも特に数学が出来る子たちは別のクラスを設置し完全に独自のカリキュラムで数学を演習しているところもあります。

要は、数学が得意な子からするとMYPの内容はあまりにも物足りない訳です。MYP Math 10からIB Math HLにいくといきなりレベルがジャンプするわけです。このジャンプが半端ない訳です。MYPのMathが楽勝~♪といってあぐらをかいていた生徒達の多くがHLになって成績が取れなくなる理由のほとんどが、十分な数学力が実はついていない、ということなんです。

IGCSEはレベルは高いが満足度も高い!

一方で、IGCSEはレベル別となっているのでCore、ExtendedそしてAdd Mathがあります。Additional Mathematicsのレベルとは、IB Math SL以上HL未満といった具合です。

ですので、個人的にはDPの準備としてIGCSEのカリキュラムは最適だと考えています。学校がもしMYPを採択しているようであれば、学校の勉強とは別にIGCSE Additional Mathematicsの教材を引っ張ってきて自学習または家庭教師の先生にサポートを依頼などすればよい。実際に私の元でIB Math AA HLの準備をしたいという人達のほとんどにはアドマスを仕上げるようにしています

別のやり方としては、IB Math SLの内容をGrade 10で終わらせる。これも考えられる準備としては有効的です。HLと共通のトピックも多いため、まずは基礎固めとしてSLの内容を通すことでDPが始まってからスムーズに数学の学習が始められるようにもなります。

Additional MathematicsやIB Mathematics SLが開いて見たが難しくてよくわからない…と言った場合は、必ず外部のサポートを付けるようにしましょう。