私立最難関の慶應義塾大学は毎年帰国生の間でも非常に人気が高い大学です。

中でも、経済学部や商学部は特に受験者の多い学部だと言えるでしょう。

しかし、「合格したいけど対策方法が分からない」「志望理由書・小論文・面接の経験がなくて不安」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、慶応義塾大学の経済学部と商学部の対策ポイントを3つご紹介します。

この記事を読めば、あなたの受験に役立つヒントが得られるはずです!

ポイント1:「統一試験では高得点を取得しておこう!」

慶應義塾大学の一次試験は「書類審査」です。受験生は出願時に、IBやSAT、TOEFLなどの点数の提出を求められます。

慶應義塾大学の帰国入試の大きな特徴の1つと言えるのが「書類重視」ということです。中でも人気の高い経済学部と商学部では、他の学部以上に高い点数が求められる傾向があります。

ここで恐らくほとんどの方が「どのくらいの点数を取れば合格するんだろう?」という疑問を抱かれるのではないでしょうか?

大学自体は合格に必要な基準点を公表していないため、筆者も受験時代は同じような疑問を持っていました。

そこでこの記事では、筆者と筆者の周りの合格者から得た情報を基に各試験の目標点をまとめてみました。

ご参照ください。(*あくまで参考です。書類審査では志望理由書等を含むすべての書類に基いた総合的な判断が行われるため、これ以下で合格、もしくはこれ以上で不合格のケースも存在します。)

統一試験目標点(目安)
TOEFL100
IB36-38
SAT1360
A-LevelAAB

いかがですか?

どの試験でも高得点が求められていることが良くわかるのではないでしょうか?

現地にいる間に統一試験の点数をできるだけ上げておくことはとても重要なのです。

ポイント2:「小論文(参考小論文)では、使用する具体例にこだわろう!」

慶應義塾大学の経済学部と商学部では「参考小論文」という試験が科されます。

「参考小論文」とは、面接時に資料として使用される小論文のことで、他の大学ではあまり見られないタイプの試験だと言えるでしょう。

「自分が書いた小論文について、面接官から突っ込みを入れられるなんて怖い…」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

確かに筆者も初めは「面接で小論文をけなされたらどうしよう…」と頭を悩ませていたのを覚えています。

残念ながらこの悩みが完全に消えることは試験当日までないのですが、筆者が試験でやって良かったなと思うのが、

「参考小論文で使用する具体例をできるだけ「ユニーク」なものにすること」

です。

小論文では、自分の考えを論理的に読み手に伝えなくてはならず、そこで欠かせないのが具体例の使用です。

もしここで「みんなが書くような一般的過ぎる具体例」を持ってきてしまうと、面接官に「つまらない」と判断される可能性があると言えるでしょう。

そこで筆者は、自分の滞在していた国の社会の様子自分自身が学校で経験したことなどをとにかく具体的に書くように心がけました。

例えば授業で行った討論について書いた際は、討論で出た意見の詳しい内容まで書きました。

すると面接本番では、面接官から具体例についてたくさんの質問を受け、「自分らしさ」を存分に伝えることができたのです。

「その国に滞在したからこそ分かること」「あなただから持てた視点」を大切にしながら具体例を選びましょう!

ポイント3:「面接では、『何をやってきたか』よりも『何を学んできたか・何を考えてきたか』に重点を置こう!」

慶應義塾大学の面接試験では、「あなたは高校時代に何を頑張りましたか?そこから何を得ましたか?」と質問されることが多いようです(これは他大学でもよく聞かれる質問です)。

そこで高校時代に行ったボランティア活動クラブ活動などについて話そうとする人は多いのではないでしょうか。

その際に筆者を含む多くの受験生が悩むのが「あんまり大した活動をしてこなかった…」ということです。

受験生の中には高校時代に「企業でインターンをしていた」「○○コンクールで優勝した」など、びっくりするような経験や実績を積んでいる人もいます。

そんな中で筆者は、通っていた高校に部活動が存在していなかったこともあり、高校時代は校内のボランティア活動程度のことしか行っておらず、受験当時はかなり焦りました。

しかし!はっきり言ってしまうと、そのような心配はあまり必要ありません!

なぜなら、面接で重視されるのは「何をやってきたか」ということ以上に「何を学んできたか・何を考えてきたか」だからです。

例えば、校内のボランティア活動では、

  • どのような困難があったか
  • それをあなたはどのように乗り越えたのか
  • どのような経験を通してあなた自身のどの部分が成長したのか

このような「自問」を行いながら、「自分が得てきたもの」をできるだけユニークなものにし、それを面接官にアピールすることがとても重要です。

「いろんな人と話してコミュニケーション能力が身についた」「異文化に触れて多様性の大切さがわかった」など、誰でも言えてしまうことではなく、あなたが滞在した国ならではのことや、あなたの経験だからこそ気づけたこと、などを意識すると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

ポイントをまとめると、

慶應義塾大学の経済学部・商学部の帰国入試ポイント
  • 「統一試験では高得点を取得しておこう!」
  • 「小論文(参考小論文)では、使用する具体例にこだわろう!」
  • 「面接では、「何をやってきたか」よりも「何を学んできたか・何を考えてきたか」に重点を置こう!」

です。

万全の準備を行い、試験当日はあなたの実力を出し切りましょう!