はじめに

法政大学第二中学・高校は6年間の学校生活で、多様化する社会・課題について、他者と協力しながら考え、自分たちの未来を切り開いていく生徒を育成することを目指す学校で、自主性を育てるためのカリキュラムや学校行事が豊富に用意されています。

中高での学習に加え、法政大学での4年間という10年間のスパンにて、一貫した総合的な教育を施していることが特徴です。

今回は、このように幅広い視点の教育を、比較的長いスパンで提供する法政大学第二中学・高校(以下、法政大学第二)がどのような学校なのか、以下の3点について詳しく見ていきたいと思います。

法政大学第二の特徴
  • 英語教育と学校生活
  • 進学実績
  • 帰国生入試情報

英語教育と学校生活

10年一貫教育と少人数分割授業

10年一貫教育を実施している法政大学第二では、学年に応じた教育を提供しており、今後の学生生活の土台となる中学校では、少人数分割授業を取り入れることによって基礎学力の定着と自主的学習意欲の育成を目指しています。

例えば、数学は全学年に約15-20人で行われる少人数クラスが用意されており、それぞれの生徒に合ったきめ細かい指導を行うことで、基礎をしっかり理解できるように配慮しています

他にも、理科の授業は単に教科書から学ぶだけでなく、「直接自然の物事に触れること」を重視して、教員が2人体制で毎週2時間連続の実験・実習を行なっています。生徒は3年間で約80回もの実験・実習を行い、実験ノートを作成することで自分たちの体験を記録して学びを深めます。

このように、法政大学第二では生徒が主体的に学習できるような工夫が行われており、生徒の興味を育んでいけるような環境づくりがなされています。

英語教育

帰国生を受け入れている法政大学第二中学、同校の英語教育について気になる方も多いと思います。

ここからは、法政大学第二の英語科の特徴を確認していきましょう。

中学校

少人数分割授業によってきめ細かい教育を施している法政大学第二ですが、英語の授業でも1・2年生は約15人、3年生は約20人というクラス構成で授業を実施しています。

基礎的な英語の授業に加えて、日本人教員による「書く」・「話す」という表現スキルの教育も行われており、外国人講師による分割授業も受けることができます。

英語は繰り返し学習が上達の要であるとして、生徒が計画的に演習に取り組めるよう、毎週「定着の時間」が設定されており、週ごとに学習した内容を試験形式で確認できる工夫がなされています。

他にも、生徒は英語の多読に取り組んでおり、学校の図書館には多読用の本がたくさん置かれています。多くの本を読んだ生徒は表彰もされるので、モチベーションも保ちやすいですね!

文化祭ではスピーチ・レシテーションコンテストが行われ、全校生徒と保護者の前で英語を発表する機会があり、教室外での英語体験を得ることができます。こちらも優秀者は表彰されます。

高校

高校でも英語は分割授業を取り入れており、1・2年次は週3時間、英語表現と英文法、3年次は週2時間、英文法を学習します。

英語表現では外国人講師とともに英語での自己表現を学んでいきます。

法政大学は文部科学省によって「スーパーグローバル大学」(SGU)の認可を受けており、その事業のひとつとして、法政大学第二高校生は、法政大学総長杯英語プレゼンテーション大会に参加することができます。

出場チームは8分間のプレゼンテーションを行い、法政大学第二からは国際交流委員会の生徒や帰国生を中心に参加、表彰される活躍を見せています。

法政大学第二の英語教育
  • 日本人教員・外国人講師による少人数分割授業
  • 「定着の時間」で繰り返し演習
  • 「書く」・「話す」自己表現としての英語を重視
  • 多読による英語のインプット
  • 英語の大会・コンテストもあり

国際交流

法政大学第二では、留学生を積極的に受け入れており、授業やクラブ活動などの課外活動を通して生徒に多くの国際交流の機会を提供しています。

単に留学生を受け入れるだけでなく、多くの生徒が様々な制度を利用して留学をしていることも特徴で、生徒は学校が定める条件を満たせば、法政大学への推薦権を保持したまま留年することなく1年の留学をすることも可能です。

毎年4月には中高生を対象にした留学説明会が開催されており、中学1年生から参加し早めに留学の計画を立て、高校で留学する生徒もいるそうです。

2016年に新設された国際交流委員会では、留学生受け入れ時の歓迎会やお別れ会、フィールドワークなどの交流イベントも企画・運営されています。国際交流委員会のスタッフは有志の登録制で、海外研修の参加者や帰国生が多く参加しており、留学に関する情報交換も気軽にできるようです

国際交流室では留学や語学に興味のある生徒が交流をしており、留学プログラムの資料も豊富に用意されており、留学の相談も受け付けています留学という選択肢が身近に用意されている環境というのは魅力的ですね!

その他の学校生活

生徒は普段の授業でもまとめノートを書いたりすることで、自分で考え表現することを学びますが、体育祭や文化祭では周りの生徒と協力し合い、ひとつのことを達成し表現する楽しさを分かち合います。

部活動は中高合同で行われることもあり、中学生は年上のメンバーから学び、高校生は年下のメンバーをサポートすることで経験を重ね、互いに成長しあう機会も得られます。

このように、普段から主体性を持って活動することが法政大学第二の特徴です。

中高生の間には様々な変化を経験し、ときに悩みを抱えることもあります。法政大学第二では思春期・青年期の生徒の悩みやこころの問題、さらに学校生活での困難に対応するため、専門の臨床心理士や公認心理師に相談できる体制を月曜日から土曜日まで整えています

このなかで、生徒は問題解決能力や可能性を伸ばすことが期待されており、さらに同校では、親御さんからの相談にも対応し、こうしたカウンセリングが家庭と学校をつなぐ役割を担っています。

帰国生は慣れない日本の学校の生活で予想外のストレスを抱えてしまうことも多くありますので、こうしたサポートが充実しているのは非常に安心感がありますね。

法政大学第二の英語教育・学校生活
  • 10年一貫教育と少人数分割授業
  • 主体性と自分で考えることに重きをおいた教育
  • 留学生受け入れや留学など、学校内外での国際交流の機会が豊富
  • カウンセリングなど心理面でのサポートも充実

多様な留学プログラム・海外研修の機会を用意している法政第二高校ですが、帰国生入試では、中高問わず面接および国語・数学(算数)の筆記試験が必須科目となっています。長く海外に滞在していた方にとって、日本の受験数学(算数)・国語は特にハードルが高いものになりがちです。

弊社TCK Workshopでは、経験豊富な講師が皆さまの学校選びから試験対策、入学後の学習生活までしっかりとサポートさせていただきます。生徒に対する支援の手厚い法政第二高校、ご興味のある方は、是非お気軽に無料学習相談フォームからお問い合わせください!

大学進学実績

付属校である法政大学第二の生徒は学内成績と大学が求める外部英語試験(TOEIC Bridge®など)、法政大学三付属校対象の「基礎的思考力確認テスト」の基準を満たせば、法政大学に内部推薦で進学することができます

TOEIC Bridge®は年に2回学校で受験できるほか、学外での受験も可能で、1度基準点をクリアすれば内部推薦を受けることができます。

大学の教員による大学での学習や研究に関する講演やキャンパスでのゼミ見学の機会もあり、進学先決定の参考にすることができます。

もちろん、法政大学以外の国公立・私立大学への進学実績もあり、生徒は法政大学への被推薦権を保持したままで、法政大学以外の大学を受験することができます。ただし、法政大学を専願する生徒の志望学部が優先されることに注意しなければなりません。

法政大学以外の進学例
  • 筑波大学
  • 青山学院大学
  • 中央大学
  • 立教大学
  • 横浜国立大学
  • 慶應義塾大学
  • 東京理科大学
  • 早稲田大学
  • 横浜市立大学
  • 上智大学
  • 明治大学

など

帰国生入試受験情報(2022年度)

ここからは、法政大学第二の帰国生入試情報について紹介していきたいと思います。

中学校

中学校の帰国生入試については以下の通りです。

定員:若干名

資格海外在留期間が1年以上で、帰国後3年以内であること
試験科目国語・算数面接
補足国語・算数:各50分100点
面接:保護者同伴

法政大学第二は帰国子女用の試験で英語の出題がありません。また、理科と社会の出題もないため、国語と算数2科目を集中して対策する必要があります。

教科数が少なく、一見、対策がしやすいように思えますが、それぞれの教科で少しでも取りこぼしがあると大きく差をつけられてしまいます

国語は基本的な漢字や読解、算数は日本のカリキュラムに沿った学習ができているかしっかり確認が必要です。これらは現地ではあまり学習する機会がないうえに、習得に時間がかかるので計画的に学習していく必要があります。

本番前に焦ることのないよう、事前にしっかりとプランを立てておくことが大切ですね!

とはいえ、海外にいながら日本の受験算数を独学で勉強するのは難しいですし、帰国生用の塾を見つけるのも大変……という方も多いのではないでしょうか。弊社TCK Workshopでは、完全オンライン授業で経験豊富な講師陣が皆様の学習を精一杯サポートさせていただきます!まずは無料学習相談および無料体験学習から、是非お気軽にお問い合わせください!

高校

法政大二高校の入学試験は、中学入試と異なりいわゆる「帰国生入試」という試験はありません一般入試の「学科試験」と同日に一般生と同じ科目を受験した後で、帰国生のみ保護者同伴の面接が行われ合否が決まります。試験科目は以下の通りです。

定員:(一般生と合わせて)<男子>70名、<女子>55名

資格海外で1年以上中等普通教育を受け帰国後3年以内であること
試験科目国語・数学・英語面接
補足各科目50分・100点、英語はリスニングあり
面接:保護者同伴

高校入試は主要3教科の筆記試験に加え、保護者同伴の面接があります。先述の通り、筆記試験は一般入試と同じ内容のものとなります。

帰国子女入試の面接はほとんどの場合、海外での経験を尋ねられたり、日本と海外の違いなどを聞かれたりなど、難しい質問をされることはあまりありませんが、いきなり尋ねられると戸惑ってしまうこともあるかと思いますので、事前に準備をしておきましょう

さいごに

法政大学第二のまとめ
  • 幅広い視点を長期間で養う10年一貫教育
  • 日本人教員・外国人講師による少人数分割授業繰り返し行う問題演習
  • 学校内外での国際交流や、主体性を意識した学校生活
  • 内部大学進学・外部大学進学両方の可能性

法政大学第二はその名の通り、大学付属の学校として、長期的なスパンの教育が利点となっている学校です。

そのなかで幅広い興味を育みながら内部進学したり、新たな環境を求め外部大学に進学したり、様々な選択肢を持ちながら学校生活を送ることができます。興味を持たれた方はぜひ一度、学校にお問い合わせください!

受験に関し不安なことがあれば、弊社TCK Workshopにも是非ご相談いただければと思います!

\ 無料でプロ講師に相談 /
学習相談はこちら