帰国子女高校受験、最人気校といっても過言ではない国際基督教大学高等学校、通称ICUHS。私自身も過去に何名もICUHSを受験したい生徒さんの自己PR書類や面接を担当し、内部生の指導も多数担当した経験から
- ICUHSの魅力
- ICUHS高校受験に向けてどんな準備をすべきか
この2点に今回は焦点を当てて、お話していければと思います。
ICUHSの魅力
まずICUHSを他の学校とは一線を画す特異な学校たらしてめているのは、「帰国生教育」を主たる目的として設立された学校であるという点でしょう。その結果、学年の3分の2が帰国子女という他に類をみない環境となっています。
一口に「帰国子女」といっても
- 生まれたからずっと海外で過ごし、英語の方が得意な「帰国子女」
- 海外に滞在したのは2~3年だけど、英語にも慣れて現地の生活が充実していた「帰国子女」
- 海外生活は長いけれどその間日本人学校で日本のカリキュラムで学んできた「帰国子女」
などなど、一人一人が異なる経験をしてきており、その一人一人の経験を財産とすべき貴重な経験として捉えてくれるのがICUHSの特色です。
多様なバックグラウンドをもつ生徒たちを、これまた多様な先生方がサポートしつつ、日本での高校生活にソフトランディングしていける環境は帰国後の生活に不安を感じる海外生にとっては非常に魅力的に映るのではないでしょうか?
他にも
- 9th gradeの卒業見込みで受験が可能
- 英語・数学・国語の細かくレベル分けされたクラス
- 個性や自主性を尊重した風土
- 寮完備
- 広大な緑に囲まれた敷地
など良い点をあげればきりがありません。
私自身はICUHSの卒業生でもなんでもありませんが、たくさんの中学生がICUHSを志し、そして入学してからも高校生活を楽しむ姿をみていると、帰国生にとっては素晴らしい環境なんだなぁといつも感じさせられます。(個人的に担当していた生徒さんのケースでいうと100%全員が全員ハッピーというわけではありませんが、それはどんな学校でも不可能でしょう。)
ICUHS高校受験に向けてどんな準備をすべきか
昨年度(2021年4月入学生)は私が指導を担当した生徒さん6名がICUHSに合格しました。(TCK Workshop全体では、合格者60名中9名がTCK Workshopで対策を行った生徒様でした。)
それぞれ楽しそうに高校生活を送っている様子を見たり、聞いたりするにつけて、本当に受験に向けてよく頑張ったなぁと思うのですが、「頑張る」といってもICUHSの帰国生にとってメインとなる「推薦入試」「書類入試」で何をどう頑張ればいいの!?と思われる方もいるかと思いますので、私が生徒様たちとよく一緒に行う対策の一部を本日はご紹介できればと思います。
なんといってもまずはここからスタートです。ICUHSの推薦入試で求められる自己PR書類では
- 「ICUHSに入学したい理由」
- 「海外経験で学んだこと」
- 「諸活動の実績」
の記入が求められますが、私はまず思いつくだけそれぞれ書いてもらうようにしています。
ICUHSに入学したい理由一つとっても、全員にとって共通して理由に挙がるようなものもあれば、独自の理由もあり、最初から字数を気にして書くよりも、最初は字数制限を無視して、思いつく限りたくさんの理由とそう思ったきっかけをリストアップしていくことで、結果的にオリジナルな志望理由になっていきます。
ICUHSに限らず志望理由書の作成では、字数の制約がある中で個別具体的な経験から抽象度の高い動機や学びにしていく必要がありますが、その過程で抽象化しすぎた結果、個性がなくなってしまうケースが多々見られます。
この抽象化とオリジナリティのバランスを取るのが難しさでもあるのですが、まずは「たくさん書いてみる」というプロセスをふむことで、本当に自分が伝えたいことが浮き彫りになり、自分自身が伝えたいことを見失わなくなる、というメリットもあるのでおすすめです。
自己PR書類の作成を最後までやりきったら、その時点で面接対策もほとんど終了しています。自己PR書類を作成する過程でたくさんの「なんで?」に答えてきた生徒たちは面接でどんな質問にも答えられるようになっています。最後の総仕上げとして、しっかりと「自分の言葉で語れるようになる」ということが大事だよ、とよくお伝えします。
自己PR書類まで仕上げると、よくそれを丸暗記したような状態で話してしまう子もいますが、「日本語の上手い下手は気にしなくて良いから、自己PR書類にぶつけた素直な気持ちをそのまま言葉にしよう」と伝えます。
面接されるICUHSの先生方も毎年何百人の受験生の自己PR書類を読み、何百人の面接をされているので、大人が手を入れた自己PR書類や面接の受け答えなどすぐに見抜かれます。
私なら自己PR書類や面接ではかりたいのは、日本語の流暢さなどではなく「どれだけ本気でその問いに向き合ったか」ということです。いかに目の前のことに本気になって取り組めるかどうかもまた見られているポイントなのではないでしょうか。
最後に
- 学力・生活面ともに多様な生徒達に対する受け入れ態勢が整っている
- 自己PRでは、まず文字数を気にせず自分の経験を書き出してみる
- 面接は自分の言葉で素直に話そう
さて、今回は卒業生でもない私がICUHSの魅力や、ここ数年の僅かながらの合格実績を元に、お話をしてきました。今年もすでにICUHSを目指している生徒様とたくさんお勉強させていただいております。
TCK Workshopでは自己PR書類から面接対策まで、お一人お一人の海外経験をしっかりと言語化し、自分自身の経験を振り返り、これからに活かすためのサポートをいたします。(弊社では決して将来の夢を捏造するような指導はいたしません。)
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