はじめに
アメリカ大学進学を検討中の皆様、志望校合格のためにはどれくらいのSATスコアが必要なのか、気になりませんか?
これからSATの受験の方、2回目の試験を受けようか迷っている方、現時点のスコアと各校合格の目安スコアを参考にしながら、試験勉強の計画をしっかりと立てていきましょう!
今回はアメリカの大学へ進学したいと思っている方のために、
- SATとは
- 各大学で求められるスコア目安
- SAT対策
を紹介していきます!
SATとは
SATは、Scholastic Aptitude Testの略称で、アメリカを含む多くの海外大学で使われる共通試験です。アメリカ版のセンター試験や共通テストのようなものといえばイメージがつきやすいかと思いますが、1年に1度しか受けられない日本の共通テストと異なり、SATはTOEFLやIELTSのように年に何度か受験することが可能です。一度で目標点を獲得することは非常に難しいので、何度か受験して、しっかりと目標スコアを獲得できるように頑張りましょう!
SATには、大きく分けて英語と数学の2つのセクションがあり、試験はすべて英語での出題となっています。
問題数 | 制限時間 | |
English(Reading) | 52問 | 65分 |
English(Writing & Language) | 44問 | 35分 |
Math(計算機不可) | 20問 | 25分 |
Math(計算機可) | 38問 | 55分 |
試験はすべて合わせて3時間、English・Mathともに最低200点~最高800点の間で採点され、合計400~1600点のスコアが最終的な結果となります。
2020年以降、コロナウイルスの影響により一時的にSAT試験が中止されていた期間もありますが、現在は再開されているようですので、感染対策と受験対策の双方をしっかりと行って、安心して試験に臨みましょう!なお、こうした情勢を鑑み2021年の入学試験では一部大学でSATのスコア提出が任意となりました。今年の方針については、各大学のAdmissionに目を通し、自分の志望校がスコアの提出を求めているのかどうか確認しておく必要があるでしょう。
もし志望校がスコアを要求しているという場合には、以下のスコアを目安にしながら目標点目指して頑張りましょう!
スコア別にみるアメリカ大学
では早速、各大学の合格に必要なSATスコアの目安を見ていきましょう。こちらはあくまでも目安であり、SATでこの点数以上を獲得したからといって必ず合格できるわけではなく、また届かなかったからといって絶対に合格できないわけではないという点にご注意ください。
スコア1400以上
初めに、SAT1400点以上が合格ラインと言われている大学について見ていきましょう。SATは1600点が満点ですので、1400点は9割に近い高得点です。アメリカ大学ランキングでトップ25に入るような大学の多くでおおよそこのくらいのスコアが求められると言われており、一度は聞いたことのある大学も多いのではないかと思います。
アメリカでトップ5を争う大学:
- Princeton University
- Harvard University
- Columbia University
- Massachusetts Institute of Technology (MIT)
- Yale University
これらの最難関大学を見てみると、1510-1540以上のスコアを持っている生徒が合格者の多数を占めるようです。やはりトップ大学は満点に近いスコアが必要になりますね。例えば、各セクション (800点満点)で750点という高得点を取ることができたとしても平均値には及びません。
また、アメリカトップ大学25位までは
- Stanford University
- University of Pennsylvania (UPenn)
- California Institute of Technology (Caltech)
- Duke University
- Brown University
- Cornell University
- University of California Los Angeles (UCLA)
などを含み、こちらも1400-1540という非常に高いスコアが合格の目安となっています。
参考までに、日本の大学の中にも帰国子女受験などでSATを採用している大学があり、東京大学や京都大学、慶應大学などの難関校は1400以上のスコアが基準となっています。
スコア1200-1300
次に、1200-1300点以上の大学を見てみましょう。
- Temple University
- Pennsylvania State University (Penn State)
- Rutgers University
- University of California (Davis, Irvine, Riverside, San Diego, Santa Barbara, Santa Cruz)
- University of Georgia
- University of Pittsburgh
などがあげられます。こちらも有名な大学が多いですね。
University of Californiaは全部で9つキャンパスがあり、キャンパスによって学部や特徴、ランキングでの順位もそれぞれ違います。しかし全体的にレベルの高い大学であることは間違いなく、9つのキャンパスのうち、上記6つのキャンパスで1200以上のスコアが合格目安となっています。
スコア1100以上
最後に、1100点以上が目安となる大学です。
- University of Alabama
- Ohio University
- Quinnipiac University
- Georgia State University
- Indiana University- Purdue University Indianapolis
SAT Suit Annual Report Total Groupによると、2020年にSATを受けた200万人の平均は1051点、コロナ禍の中、2021年にSATを受けた150万人の平均点は1060点となったそうです。
また、英語のみを母語としている生徒の平均スコアは2020年が1066点、2021年が1078点となっています。あまり大きな差ではありませんが、やはりネィティヴの学生の平均点は、全体と比較すると例年10~20点ほど高い傾向にあるといえるでしょう。すべての問題が英語で出題されるため、英語をしっかりと身につけておくことはSATを受けるうえで非常に重要なポイントとなります。
SATを受けるとなれば、TOEFLやIELTSなどとは違い、アメリカで生まれ育った多くのネイティヴスピーカーと競うことになりますので、まずは一度受験してみて、そのスコアを参考にしながら、さらなる高得点を目指してアメリカの大学受験に臨みましょう!
SAT対策
SATの受験ステップは、
- 目標スコアを設定する
- スコアに合わせた受験勉強をする
- 受験
- 目標スコアに到達できなかった場合、再度チャレンジ
の4項目です。今回は、上記のスコア別大学一覧にて、その第一のステップ、「目標スコアを設定する」というところまで出来たのではないかと思います。とはいえ、目標スコアを設定するのは簡単です。言うまでもなく大切なのは、どのようにしてそのスコアにたどり着いたら良いのかというところになります。
例えば、ひとくちに帰国子女と言っても、高校の時に日本に帰国した方、それ以前に帰国した方、英語圏でない国に住んでいた方、様々な人がいると思います。
英語圏に住んでおり毎日英語で過ごしている人、インターナショナルスクールなどに在籍して英語で数学を学んでいる人は、SAT受験において大きなアドバンテージを持っているといえるでしょう。とはいえ、毎日を英語で過ごしているとしても、それはアメリカの多くのネイティヴの学生たちにも言えることで、やはりスコアをあげるためにはSATの過去問を何度も解いて受験対策をするということが非常に重要なポイントになってきます。
また、全体での目標スコアが決まったら、各セクションでおおよそ何点ずつを狙っていくのか、という細かな計画を立てることも必要です。目標点に至るまで、どこのセクションであと何点伸ばせば良いのかによっても勉強の方法は少しずつ変わって来るでしょう。
具体的な計画の立て方および対策方法については、以下の記事なども参考にしていただければと思います!
さて、アメリカ大学受験のためには、目標スコアに届くまでSATを繰り返し受けておくのが一番ではありますが、例えば日本で受験するとなると一回の受験に約100ドル程度の費用がかかります。1度目の腕試しはともかくとして、対策をせずに何度も受験を繰返すのはもったいないですよね。しっかりとした対策を練らずに2回目を受けても、スコアを伸ばすことはできません。
受験対策で一番効果的な方法は、がむしゃらに頑張るのではなく、「自分には何が足りないのか?」「どこを勉強していけば効果的にスコアを伸ばせるのか?」を意識しながら勉強を進めていくということです。
とはいえ、場合によっては自分が何を理解できていないのか、自分の弱点は何か、何を重点的に対策をしなければいけないかを1人で考えるのは難しい、という方も多いでしょう。第3者の目を通して客観的に計画を立てることが点数を上げるポイントとなる場合も多々ありますし、SATに慣れた講師のもとで勉強を進めることで、何度も試験を受けるより効率的な学習を行うことが出来ます。
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まとめ
入りたい大学はリストにありましたでしょうか?
前述の通り、今回紹介したスコアはあくまでも目安であり、このスコアがあれば100%合格できるということではありません。しかし、今までの生徒が何点を取って合格しているのかを参考にすることで、SAT受験のモチベーションをつくり、目標も掲げやすくなるのではないかと思います。
SATは決して楽な試験ではありませんが、しっかりと対策をして、こつこつスコアを上げていきましょう!
- SATはアメリカを中心とした海外大学にて用いられる共通の試験
- 日本の共通テストと違い、TOEFLなどのように1年で何度か受験が可能
- 1600点満点の試験で、全受験者の平均スコアは1060点ほど。最難関大学では1400~1500点が目安となる
- まずは目標スコアと獲得したいスコアの配分を決めるところからスタート!