プロフィール

水田 早枝子/Saeko Mizuta

取締役ファウンダー

特別講師
海外大学進学コンサルティング

英語(英検、TOEFL、SAT、エッセイ・英会話)

国語(古文漢文・小論文)

自己紹介をお願いします。

小学校時代をアメリカで過ごし、大人になった元帰国生です。

東京大学を卒業し、外資系企業で7年ほど働いてから、ハーバードビジネススクールに進学しました。在学中に「自分の経験を活かして、本当に誰かの役にたつ仕事をしたい」と思い、TCK Workshopを創業しました。それから9年間、大変ながらも日々充実を感じながら、事業成長を達成してきました。数年前に第一子を授かり、母親になることができました!

仕事に対する考え方や信条を教えてください。

自分を活かせて、誰かのためになり、努力に応じてどんどんステージがあがってゆく仕事には、学歴・年収・競争からは得られない、深い喜びがあると思っています。ハーバードでは、幸せな人生の秘訣のひとつは”A career with meaning and purpose(意味があり、目的があるキャリア)”と教わりました。本当にその通りだと思っています。自分の道を決めて、信念をもって歩み続けると、ある日びっくりするほど成長したことに気づいたり、素晴らしい人と出会えたり、見たこともないすごい景色をみることができます。

会社としてのやりがいや苦労を感じた場面、エピソードはありますか?

やりがいを感じるのは、生徒の人生に新しい展開がひらけた瞬間です。人の人生に関わり「ありがとう」と言ってもらえる仕事に就けていることに、すごく感謝しています。また、採用した先生が活躍して、その人らしく生徒のためになれた時も本当に嬉しいです。反対に、苦労したのはバランスです。目の前の生徒のために一生懸命になりすぎて、教えることだけで精一杯になってしまうと、未来のための投資ができず、事業も個人も成長できません。より付加価値の高い授業を目指して授業料を値上げしたり、チームで一緒に過ごしたり、先生が互いに学び合うための時間をとったり、先生が自分の時間も大切にできるよう、試行錯誤を続けています。

どんな人材が活躍できますか?

学力に自信のある科目があり、目標を達成するまでたくさんの努力や工夫ができる人が活躍します。まだ小規模な会社なので、決まった仕事のやり方やを淡々とこなしてゆくことよりも、よりよいやり方を考えたり、自ら提案したり、変化や成長を楽しんでチャンスととらえたい人が向いているかもしれません。もちろん、海外経験のある就活生の方にとっては「自分の幼少期の体験を活かして、誰かのためになる仕事」が直球でできる会社ですが、「自分は帰国生ではないし、帰国生に対してあまり特別な思い入れもない」という方にも、その人にしかできない支援があります。弊社の講師も、約半分は「大人になった帰国生(ないしはThird Culture Kid)」ですが、残りは「帰国生支援に興味を持ってくれた人」です。

TCK Workshopに入るとどのようなスキルが身につきますか?

ビジネスの世界で自立して稼いでゆくことができるビジネスパーソンとしての基礎が身につきます。数字への意識、目標達成へのコミットメント、自己管理の力、コミュニケーション能力は1年目から実践的に身に着けることができ、2~3年目にマネージャーになると、チームに対するリーダーシップや、営利企業の本質である「人のためになり、しっかり儲かる仕組み」の考え方を身につけることができます。また、教育の現場で働けるので、生徒の実例を通じて、バイリンガルの育ち方、英語や日本語の学習方法、日本内外の教育事情、教育や受験の国際的な違いを学び、いろいろな国際的な家族のそれぞれの物語や苦労、喜びに伴走し、サポーターとして知ることができます。教育現場での経験を活かして、3年間働いたあとに、実務経験を活かして教育学・言語学に関連するペンシルバニア大学院に合格し、博士課程まで進学した社員もいます。

TCK Workshopのこれまでの道のりそして今後の展望を教えてください

TCKWORKSHOPは、これからますます増える日本のThird Culture Kidsが、教育を通じてエンパワメントを得て、それぞれが内に秘める「世界をより良くする可能性」を開花させることができる世界をビジョンとしています。そのために、1人でも多くのThird Culture Kidsと出会い、勉強を通じて人生が前向きに変わる支援をすることを目標としていなす。将来的には、Third Culture Kidはどういう教育支援を必要とし、どんなサポートがある時に輝くのか、ベンチマークを作る会社を目指しています。2014年にプライム市場企業の日本駐車場開発の子会社として発足し、初年度から順調に事業を伸ばしてきました。早期に黒字化を達成し、高い利益率をあげながら安定的に成長していたのですが、2021年からギアを入れなおして、さらにスピードを上げて高い成長を目指しています。社員は10人から20人体制に増え、それに伴い支援できる生徒の数も、支援できる内容も大きく充実しました。数年内の上場を目指して準備をはじめており、日本駐車場開発の子会社のなかでも上場が近い候補として期待されています。

就活生へのメッセージをお願いいたします。

就職活動という人生の大切な節目で、弊社を検討してくださり、ありがとうございます。仕事を通じて「お金を頂く」ことは大変なことですが、仕事を通じて自分を活かし、誰かのためになることには、深い喜びがあります。素直に努力し、仲間をみつけ、目標を達成し続けた先に、自分の個性や能力が大きく輝き、社会に必要とされる人になれる未来があります。ともに、幸せな次世代を育ててゆきましょう。