英検2級に合格した方でも準1級になかなか合格できない…といったお悩みを持つ方は少なくありません。

本記事では、2級と準1級の違いや、取り組むべき学習法について詳しく解説しますので、是非参考にしていただけましたら幸いでございます。

英検2級と準1級の違い

英検2級と準1級は試験形式が基本的に似ているものの、各セクションで難易度が異なります。

  • リーディング
    準1級では、文章が長くなり、使用される語彙も難易度が高くなります。
  • ライティング
    準1級では、2級よりも語数が増え、意見文では約20語、要約文では約15語多く書く必要があります。内容に関しても、2級が個人的な好みなどを問うものが多いのに対して、準1級ではより専門的で抽象的な内容や社会的なテーマが頻繁に出題されます。
  • リスニング
    準1級では、パートが3に増え、音声の長さや内容の複雑さも増します。
  • スピーキング
    音読のセクションがなくなり、ナレーションの後に即興で論理的な応答を求められるのが特徴です。

英検2級は日常会話レベルの英語力を測るのに対し、準1級はより高度な英語力が求められます。具体的には、学術的な内容や社会問題についての理解と表現力が必要となります。

よくある課題とその克服法

「なんとなく」での合格が通用しない

2級では感覚的に解答できた問題も、準1級では通用しません。背景知識や論理的思考力が求められるため、計画的な学習が必要です。

語彙力の不足

準1級では、2級の約1.5〜2倍の語彙力が必要とされます。特に、専門用語や抽象的な表現を文脈に合わせて理解することが重要です。
単語は語彙問題だけではなく、リーディング、リスニング、ライティングの3技能に直結するため継続して単語を覚えていく必要があります。

抽象的な内容への対応

準1級では、環境問題や政治、科学技術などの抽象的なテーマが出題されます。
小中学生には視点の変換が特に大きな壁となるため、これらの内容に対する理解と、自分の意見を論理的に述べる力が求められます。

取り組むべき学習法

  1. 語彙力の強化

    準1級合格に向けて、語彙力の底上げは欠かせません。まず基本として、単語帳を活用し、毎日一定数の単語をコツコツ覚えていくことが大切です。ただ暗記するだけでは不十分なので、覚えた単語は必ず例文とともに確認し、実際の文脈の中での使い方を理解するようにしましょう。

    さらに、準1級ではより専門的な語彙が求められるため、「環境」「教育」「医療」など分野ごとに語彙を整理し、関連する語彙群としてまとめておくと、読解やライティング、スピーキングでも活用しやすくなります。

  2. 時事問題の理解

    準1級では社会的・学術的なテーマが頻出するため、日頃から英語ニュースや新聞記事を読む習慣を身につけることが重要です。英語だけで理解しようとすると難しい場合は、同じテーマに関する日本語の記事を併せて読み、内容を比較することで理解を深めることができます。

    記事を読んだあとは、「なぜそうなるのか」「自分はどう思うか」といった視点で、自分の意見をまとめる練習をするのがおすすめです。これにより、ライティングやスピーキングで求められる論理的思考力と表現力が養われます。

  3. ライティングの練習

    準1級のライティングでは、論理的かつ明確な構成で自分の意見を述べる力が求められます。そのため、まずは過去問やモデルエッセイを参考にしながら、よく使われる構成パターンを学ぶことが効果的です。

    エッセイは基本的に、「自分の意見」+「理由」+「具体例」というフレームを使って組み立てると、説得力のある文章になります。書いた後は終わりではなく、必ず第三者に添削してもらい、自分では気づきにくい文法ミスや論理の飛躍などの改善点を明確にすることが上達への近道です。

    弊社でもライティング添削サービスを行っており、プロ講師が個別にフィードバックを提供しています。自分の弱点を明確にし、効率的にスキルアップを図ることが可能です。

  4. スピーキングの練習

    準1級のスピーキングでは、ナレーションや質問への即答力が求められます。まずはナレーション問題に日常的に取り組み、限られた時間内で自分の考えをまとめて話す練習を重ねることが重要です。

    また、オンライン英会話や模擬面接などを活用して、実際の試験形式に近い形での練習を取り入れると、実践力が一段と身につきます。さらに、自分の話す内容を録音し、発音や表現を客観的に確認することで、細かな改善点にも気づけるようになります。

まとめ

英検準1級は、英語力だけでなく論理的思考力や社会問題への関心も問われる試験です。2級との違いを正しく理解し、語彙力・時事問題の理解・ライティング構成力・スピーキングの即答力といった各分野をバランスよく対策することが、合格への近道となります。

特にライティングやスピーキングは独学では上達が難しいため、プロの添削や実践的な指導を受けることで、効率的にスキルを伸ばすことが可能です。日々の学習時間を活かし、ぜひ計画的に取り組んでみてください。

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