「80点・100点・110点の壁」に直面する帰国生たち
帰国子女として帰国後の高校・大学入試に備え、TOEFL iBTを受験しようと考えているご家庭は少なくありません。しかし、現地校で英語に触れていたにもかかわらず、いざTOEFLを受けると

80点を超えられない

SpeakingやWritingで時間が足りない
といった悩みでつまずくことが多いのが実情です。特に、現地校では日常会話や授業に対応できても、TOEFLでは「アカデミックな英語」「論理的構成」「制限時間への対応」など日本の受験生とは異なる多彩なスキルが問われます。
「現地校やインター校で学んでいれば自然とスコアは上がる」と期待してしまいがちですが、実際にはTOEFLはReading・Listening・Speaking・Writingの4技能を満遍なく伸ばすには、特に小中学生の学校の勉強だけでは限界があり、点数が停滞しがちです。何時間やっても80点どまり、あるいはSpeakingで20点台が続く、といった状況に陥ると焦りが膨らんでいってしまいます。
このように、「現地校に通っていた=日常会話の英語力がある」は、必ずしもTOEFLスコアに直結しないこと、また、対策に必要な勉強時間とその目安が見えにくいため不安が募る点が、帰国子女とそのご家族がよく抱える課題です。
帰国子女としてカナダから帰国予定の中学生Aくん(保護者I様)は、現地校で授業についていくことに何の不安も感じていませんでした。しかし、TOEFL模試を初めて受けたところ80点どまり。「現地校で学んでいたはずなのに…」とAくんも失望感を抱きました。
他方、Bさん(高校2年生・海外インター校→日本帰国)も、「Writingでいつも20点しか取れない」「Speakingも練習しているけどスムーズに話せない」と口にし、さらに「合計でもいつも90点台に届かず、周りとの差を感じる」とストレスに苦しんでいました。
こうしたケースは決して珍しいものではなく、実は多くの帰国子女家庭が「現地校・インター校とTOEFLの英語は違う」と感じ、一度は挫折感を味わっています。
目標スコア別に必要な学習時間と対策法
以下では、「TOEFL iBT」でよく目指されるスコア80点・100点・110点を軸に、ETS公式情報や英語教育研究、帰国子女支援の専門家の知見を基に、必要な学習時間の目安とその内容を具体化しました。そして、それぞれのステップでのおすすめ対策も整理しています。
- 80点を目指す:現地英語→Academic英語への変換(所要:60~80時間)
ETSの公式ガイドラインによると、TOEFL iBTは「Reading・Listening・Speaking・Writingの4技能を総合的に測定し、大学レベルの英語環境への対応力を推す」とされています 。現地校では「内容理解」中心の学習が多いため、まずはAcademic English特有の語彙と表現へ意図的に触れる必要があります。
80点獲得には、各セクションで20点を安定して出せるようにすることが目標です。具体的には、ReadingとListeningで問題形式を把握しつつ、SpeakingとWritingは40~50文程度のアウトプットを練習します。これらに60~80時間ほどの集中学習が必要とされ、1日1~2時間×数か月が現実的なプランとなります。
- 100点を目指す:アウトプット強化とマネージ戦略(所要:120~150時間)
ReadingとListeningが安定して点を取れるようになってきたら、次はSpeakingとWritingで「論理構成」と「タイムマネジメント」の習得が不可欠です。ETSでは、50%以上の点がSpeakingとWritingに含まれるため、ここで得点を伸ばすことでスコア全体を100点前後へ上げることが可能です。
Writingでは、「Integrated Writing(リーディング+リスニング)で要旨を整理し、Writing for an Academic Discussionでは意見を明確に構成する」訓練を重点的に行います。一回につき2エッセイ/週×10週間、125~150語程度で練習することで、Writingセクションで24点以上を狙います。
Speakingでは、短い制限時間内で自己紹介・意見表明・概要説明を行う練習を重ねます。模擬試験やオンライン添削を通じて、「一貫性・流暢度・発音明瞭さ」を高めていくことで24点以上が目指せます。
このアウトプット強化に加え、語彙強化と英語慣れのためのインプット学習(学術英語リーディング・精聴)を組み合わせることで、追加学習60~70時間が必要とされます。
- 110点以上を目指す:高効率化と実践模試(所要:200時間以上)
100点に到達した後、さらに110点以上を目指すなら、さらに「高品質なアウトプット」と「実戦練習の量」がカギとなります。もし形式の演習を繰り返し(学習のためのリソースが少ない場合は公式模試をそれぞれ最低5回ずつ以上解くこと)、加えてSpeakingの高度な語彙と構文、Writingの高度な論理展開・反論の練習を行うことが求められます。
全セクションで27~30点を狙うには、Writingでは双方のタスクで定期的に答案を提出し、ネイティブレベルのフィードバックを受けながら添削を繰り返しましょう。Speakingでは模擬面接やプレゼンテーション形式の練習も導入していくことが肝要です。
これらを含め、100~110点突破のためにはさらに50~60時間が必要とされ、合計で200時間以上の対策時間が理想と言われます。ETS公式ガイドラインと英語教授法の調査でも、2か月以上の継続的なアウトプットトレーニングが高スコアと強く相関すると報告されています。
TCK Workshopでは、上記でご説明したスコア別の学習時間や対策内容を踏まえ、完全個別対応のTOEFL対策をご提供しています。特徴は、「学習時間の目安」「苦手セクションへの重点」「定期的な模試・フィードバック」にあります。
例えば、Tさんは当初「アウトプット感覚がつかめない」と話していましたが、弊社の特別講師である水田先生の丁寧なアドバイスを受け、本番で学習内容が自然に出せるようになったと実感されています 。また、Nさんのケースでは、Speaking質問への練習と併せて現地校の課題にも対応するなど、プロの講師たちの柔軟なサポートに非常に好評をいただいています。
特に、100点・110点台を目指すうえで必要ですが、非常に点数を伸ばしづらいWriting・Speaking指導においては、ETS公式の基準をもとに独自に詳細化・具体化した添削方法を活用しながら、生徒の回答をレビューします。特にWritingの添削では、構成・論理展開・語彙の幅・文法の質など、複合的観点から改善を促す指導を行います。Speakingでは、音声の録音・解析・流暢さ・発音指導などを通じて、自己表現力の向上を図ります。
また、指導計画はスコア別の目安に基づいて構築され、目標スコアや開始レベルに応じた学習時間配分、模試スケジュールまでを含めたロードマップをご提案します。これによって、「何時間やればいいか分からない」という不安を解消し、保護者様にも安心して学習を見守っていただけます。
実際に、慶應・早稲田等の帰国子女高校入試対策の一環で、WritingとSpeakingを約5ヶ月強化したAさまは、TOEFLで100点以上のスコアを獲得できました。特に、Writingは構成の型を習得し、整った文章を書く訓練を重ねることでアウトプットの質が飛躍的に向上したとのことです。
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また、「まずは体験授業を受けてから判断したい」という方にも安心のプランをご用意しています。
体験授業では、実際のSpeaking模試とWriting添削を通じて、ご家庭でもTOEFL対策のイメージがつくようにサポートします。「今どこに課題があるか」「どう改善できるか」を体感できる良い機会となります。
このままの状態ではせっかくの英語力が活かせず、選択肢が狭まるかもしれません。一方で、少しの行動でTOEFLの得点力は確実に伸び、希望の進路をつかむ足がかりとなります。まずは無料相談から、一緒に新しい一歩を踏み出しましょう。