DETって実際どうなの?
海外・帰国子女の英語力証明として受験機会が増えているDuolingo English Test(DET)。
TOEFLや英検に比べて受験料が安く、自宅受験が可能な手軽さが人気ですが、「実際の出題形式や難易度は?」「TOEFLや英検との違いは?」と疑問を持つ方も多いはずです。
これまでDETの概要と賢い使い道について解説してきました。
この記事では、TCK Workshop講師が実際にDETを受験した体験談をもとに、出題形式の特徴やTOEFL・英検との違い、そして効果的な対策法をご紹介します。
講師が受験して感じたDETの特徴

TCK Workshop講師がDETを受験してまず感じたのは、「問題形式がかなり独特」ということ。
特に印象的だったのは以下のポイントです。
- 1つの問題が複数スコア(リーディング+ライティングなど)にカウントされる
- 学校生活やディスカッションを意識した設問が多い
- ゲームのような形式もあり、TOEFLや英検にはない感覚で進む
- 準備時間なしでスピーキングを始める問題がある
この形式に慣れずに受験すると、本来の英語力を発揮できない可能性があります。
出題形式を徹底解説!
1. Listen and Type(聞き取りタイピング)
音声が2回流れ、それを正確にタイプします。
- your と you’re の区別や、冠詞・スペルの正確性が問われる
- タイピング速度がスコアに直結
- 長文になると一気に難易度が上がる
ディクテーション練習+タイピング練習を並行することで対策をしていきましょう。
2. Read and Complete(空所補充)
単語の最初の文字だけが表示され、残りを入力。
- 文脈理解力と語彙力が必要
- 空欄数が増えると推測力も試される
対策方法:多読で文脈推測力を強化することで対策をしていきましょう。
3. Read and Select(単語判別)
リストから実在する英単語だけを選択。
- 似ているけれど存在しない単語が混ざる
- 難易度が上がると専門的な単語も登場
対策方法:英単語帳+実際の新聞や学術記事からボキャブラリーを強化することで対策をしていきましょう。
4. 写真描写(Describe Image)
写真を90秒で説明。
- 中心の被写体から説明し、周囲の情報を加える
- 年齢・服装・表情など具体的な描写が重要
対策方法:IELTSスピーキングPart2の練習に近い方法で準備しましょう。
5. 会話+要約(Conversation & Summary)
会話を聞き、選択肢で応答、その後1分で要約をタイピング。
- 要約力+タイピング速度が試される
- 会話中のメモ取りと選択肢見直しが必須
対策方法:リスニング後に要点メモを残す習慣をつけましょう。
6. 3分間スピーチ
アカデミックなテーマに対して3分間話し続ける。
- 準備時間なし
- 論理展開+具体例が必要
対策方法:テンプレート+アイデアストックを事前に作っておきましょう。
TOEFL・英検との違い
項目 | Duolingo English Test | TOEFL iBT | 英検準1級 |
会場 | 自宅PC | 会場 | 会場 |
時間 | 約1時間 | 約3時間 | 約2時間 |
スピーキングの準備時間 | なし | 15〜30秒 | なし |
出題形式 | 多様・短時間で切替 | アカデミック長文中心 | 満遍なく4技能 |
スコア | 10〜160点 | 0〜120点 | 合否制 |
DETはスピード感と形式慣れが命。TOEFLのような長時間集中型とも、英検のような安定型とも異なります。
DETがおすすめな人

- 海外大学出願に必要な英語スコアを短期間で確保したい
- 自宅受験で柔軟にスケジュールを組みたい
- TOEFLや英検の形式が合わないと感じている
TCK WorkshopのDET対策
TCK Workshopでは、実際にDETを受験した講師による個別指導を実施しています。
- 実戦形式での模擬問題演習
- TOEFL・英検との併願戦略相談
- タイピング速度向上&瞬発スピーキング練習