はじめに

前回の記事では、ニュージーランドの教育制度の全体像を解説し、受験のない進学システムやNCEAなどの特徴を紹介しました。


今回はさらに一歩踏み込み、小学校・中学校・高校ごとの学び方や授業スタイル、評価方法の違いを具体的に見ていきます。

本記事を読むことで、ニュージーランド留学を考えるご家庭が、お子さまの年齢や学年に応じて「どんな学びが待っているのか」をより具体的にイメージできるはずです。

本記事はTCK Workshopとニュージーランド留学と移住相談をサポートしている株式会社NZNとのコラボウェビナーを参考にしています。宜しければこちらもご覧ください。


ニュージーランドの小学校(Primary School, Year 1–6)

5歳の誕生日から入学するシステム

日本と大きく異なるのは、5歳の誕生日を迎えた時点で順次入学することです。日本のような「4月入学の一斉入学式」は存在せず、自然な流れで学びが始まります。

授業スタイルの特徴

  • 少人数制(1クラス20人前後)で先生の目が届きやすい
  • 「褒めて伸ばす」文化で自己肯定感を育成
  • グループワークやプレゼンを通じ、表現力・協調性を重視

算数や英語の基礎はもちろん、アートやスポーツ、音楽など多様な科目が取り入れられており、子どもの興味を引き出す工夫がされています。生徒が寝そべって授業を受けていたりと、楽しい学校生活を送れるような環境を作り出しています。

テストではなく「学びの記録」

日本のような一斉テストはほとんどなく、ポートフォリオ評価(日々の取り組みや成果を記録)を通じて学習の進度や強みが確認されます。

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ニュージーランドの中学校(Intermediate, Year 7–8)

「探究型学習」の始まり

インターミディエイトスクールは、小学校から高校への橋渡しの期間です。ここでは探究学習がより深まり、自分の関心を追求する授業が増えます。留学を検討される場合は、カリキュラムについて行くためにYear8のターム3までに入学すると良いでしょう。

主な特徴

  • 科目選択の幅が広がる(テクノロジー、ドラマ、デザインなど)
  • 生徒主体のディスカッションプロジェクト型授業
  • 学区制のため受験は不要、のびのび学びに専念できる

また、他国からの留学生もこの学年から増え始めるため、異文化交流の経験が加速します。

生活面での特徴

ホームステイを選ぶ家庭が多く、語学習得だけでなく「現地の生活文化に慣れる」貴重な時期でもあります。

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ニュージーランドの高校(Secondary, Year 9–13)

NCEA(全国統一資格)による学習

高校ではNCEA(National Certificate of Educational Achievement)が中心的な役割を果たします。

レベルごとの仕組み

  • Level 1(Year 11):基礎的な学び
  • Level 2(Year 12):専門性を深める段階
  • Level 3(Year 13):大学進学や就職に直結

生徒は必修科目(英語・数学など)を学びながら、興味に応じて芸術・スポーツ・科学・テクノロジーなど幅広い選択科目を組み合わせます。

評価の仕組み

  • Internal Assessment(校内評価):エッセイ・プロジェクト・実験レポート
  • External Assessment(全国統一試験)記述式テスト(選択式はなし)

日本のような「暗記・一発試験」ではなく、記述式問題が多く思考力・表現力を重視するのが特徴です。

NCEAについての詳しい解説は前回の記事へ!


小中高を通じた一貫した特徴

1. 自己表現力と主体性を育む

小学校から一貫して「自分の考えを表現する」ことが重視され、自然とプレゼン力や論理的思考が鍛えられます。

2. 多文化環境に慣れる

幼少期から多国籍の友人と学ぶため、国際感覚が生活の一部になります。

3. 柔軟な進路選択

大学進学だけでなく「一度社会に出てから学び直す」ことも当たり前。進路の柔軟性は、日本の生徒・保護者にとって大きな安心材料です。

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日本との違いまとめ

違いのポイントニュージーランド日本
入学年齢5歳から(5歳になった順に入学)6歳から(4月に一斉入学)
中高の進学方式受験なし中学・高校受験あり
評価方法記述・プロジェクト筆記試験中心
授業の雰囲気少人数・探究型集団・暗記型

これらの違いが、NZ留学を選ぶ大きな理由となっています。


まとめ

ニュージーランドの教育の流れ

  • 小学校で「褒めて伸ばす」基盤作り
  • 中学校で「探究型学習」にシフト
  • 高校で全国統一資格「NCEA」による進路選択

日本の教育と大きく異なり、子ども一人ひとりの個性と可能性を伸ばす教育が徹底されています。

今回は小学校から高校までの教育について深堀りしてきました。次の記事では、その先であるニュージーランドの大学事情について解説していきます!

TCK Workshopでは、ニュージーランド留学を視野に入れるご家庭に向けて、帰国後の英検・TOEFL・SAT・IB対策もサポートしています。留学と帰国受験、両方を見据えた学習計画を一緒に立てていきましょう。

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