学校説明会、何を聞けばいいのか分からない帰国生家庭へ
帰国生受験を控えるご家庭にとって、学校説明会は志望校選びを左右する大切な機会です。
しかし、こんな悩みはありませんか?

パンフレットやホームページの情報と何が違うの?

質問コーナーでは何を聞けばいいの?

説明会を受けても結局どの学校がいいのか分からなかった
こうしたお悩みは多くの帰国生家庭に共通しています。
この記事では、学校説明会を最大限活用するための3つの視点と、実際に役立つ“本当に聞くべき質問”を整理しました。
学校説明会が帰国生にとって重要な理由

学校説明会は、単なる情報収集の場ではありません。
実際に先生や在校生の雰囲気を感じたり、学校文化のリアルな部分を知る貴重な機会です。
特に帰国生の場合、学校生活がフィットするかどうかは合否以上に重要です。
なぜなら、帰国後の数年間は学習だけでなく、生活習慣や友人関係の適応が大きな課題になるからです。
「この学校なら子どもが自然体で過ごせそう」と思えるかどうか。
その判断材料を得られるのが学校説明会の最大の価値です。
学校説明会を活用するための3つの視点

1. 基本用語と制度の理解を整理しておく
説明会では「IB」「AP」「デュアルディプロマ」「帰国生入試枠」など、教育関連の専門用語が頻出します。
しかし、学校側が一から説明してくれるとは限らず、そのまま流されてしまうケースもあります。
事前に主要な用語を理解しておくことで、説明会での理解度は格段に上がります。
例えば、IB(国際バカロレア)は世界で認められる教育課程であり、大学進学で有利になる制度です。APは米国大学進学の単位認定プログラム、英検やTOEFLは国内外問わず英語力証明として必要になることが多い試験です。
専門用語が事前に理解できていれば、
「この学校のIBはどのように運用されていますか?」
「AP科目は帰国生でも履修可能ですか?」
といった具体的な質問につなげることができるのです。
2. 事前に「知りたいことリスト」を作る
説明会当日は情報が多く、聞き逃しや整理不足になりがちです。
そこで、参加前に「知りたいこと」をリスト化しておくことをおすすめします。
例としては以下のようなものがあります。
- 帰国生入試で特に重視される科目は何か?
- 海外で学んだIBやIGCSEの成績はどのように評価されるのか?
- 英語以外に合格者が持っている特徴はあるのか?
- 学校生活で帰国生がつまずきやすい点はどこか?
リストを用意しておけば、説明を聞きながら「この点はクリア」「ここは質問が必要」と整理でき、時間を効率的に使えます。
3. 質問は「具体的かつオープン」にする

最も大切なのは質問の質です。
「授業は難しいですか?」
このような質問だと、「はい/いいえ」で終わってしまいます。
効果的なのは、生徒自身を主語にしたうえで、背景を添えて具体的に尋ねることです。
例:
- NG:理数系の科目は難しいですか?
- OK:娘は数学のカリキュラム進度が日本のものと異なり、図形は得意ですが関数は未修です。このような場合、入学後のフォロー体制はありますか?
また、Yes/Noで答えらえる形式ではなく、広がりのあるオープンクエスチョンの形で質問をすることで、より詳しい説明を受けられる可能性が高まります。
例:
- NG:海外大学への進学実績はありますか?
- OK:海外大学進学を希望する生徒に対して、高校一年生の段階から、どのようなスケジュール感で情報提供や個別指導が始まるのでしょうか?
オンライン説明会をどう活かす?
近年はオンライン形式の学校説明会も増えています。
TCK Workshopでは、毎年9月から10月にかけて多数の学校を招いたオンライン学校説明会を開催しています。
Zoomを使い、顔出し・声出し不要の完全匿名形式。
事前質問や当日のチャットで学校に直接質問できるため、帰国生家庭にとって参加しやすい仕組みになっています。
「現地に行けないから諦める」ではなく、オンラインを活用すれば、海外在住のまま効率的に学校比較ができるのです。
まとめ
学校説明会を成功に導くポイントは以下の3つです。
- 基本用語や教育制度を理解しておく
- 事前に知りたいことをリスト化して参加する
- 質問は具体的かつオープンにする
これらを押さえることで、パンフレットやホームページでは得られない「リアルな学校の姿」が見えてきます。
帰国生にとって学校説明会は、合否のためだけでなく、その後の学校生活を見据えたマッチングの場なのです。
TCK Workshopでは、無料学習相談を通して、受験準備のアドバイスや、最適な学習スケジュールの提示などを行っています。受験についてなにかお悩みがある方は、ぜひ無料学習相談へお越しください。
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