はじめに
海外子女・帰国子女を取り巻く教育環境に、新たな大きな動きがありました。
2024年11月19日、公益財団法人 海外子女教育振興財団(JOES)と国際高等専門学校(国際高専)が協力協定を締結しました(JOES公式発表、国際高専リリース)。
この連携は、帰国子女教育支援をさらに広げ、英語保持・国際教育・進学支援などの領域で大きな意味を持ちます。
JOES(海外子女教育振興財団)とは何か

基本情報
JOES(海外子女教育振興財団)は1971年に設立された公益財団法人で、海外子女・帰国子女教育の中核機関として活動しています。外務省・文部科学省の認可を受け、半世紀以上にわたり教育支援を続けてきました。https://www.joes.or.jp/gaiyo
主な事業
- 教科書無償配付:出国する子どもへ日本の教科書を提供
- 教育相談:出国前・滞在中・帰国後の進学や学習相談
- 通信教育・補習教材:国語・理科・社会などを日本語で学び続ける仕組み
- 外国語保持教室:帰国後も英語力を伸ばすための学習環境
- 情報発信(JOES Magazine):帰国子女教育に関する最新情報を発信
最新の動き
2025年4月より、JOESは定款改正を行い、支援対象を大きく拡大することが正式に承認されました(JOES公式ニュース)。
これまでの支援は、主に「海外子女」や「帰国子女」を対象にしてきましたが、今後はさらに幅広い層をカバーします。
- 従来の対象:海外子女・帰国子女
- 新たな対象:国際結婚家庭の子ども、海外永住予定者の子ども、外国籍児童など「日本と海外をつなぐ子ども全般」
つまり、これまで「一部の家庭に限られた支援」だったものが、より多様な国際的バックグラウンドを持つ子どもたちに広がるのです。
この変化により、たとえば「日本に暮らす外国籍児童が学校選びに迷っているケース」や「海外と日本を行き来する家庭の子どもが学習に不安を感じているケース」にも、JOESが直接的に関与できるようになります。
グローバル化が進む現代社会に即した拡張であり、教育支援の枠組みがより包括的になることが期待されています。
国際高等専門学校とは?
国際高等専門学校は、1962年に金沢工業高等専門学校として開校され、1965年に開学した金沢工業大学とともに、北陸随一の工業系教育機関として、多くのエンジニアを輩出してきました。2018年、変化の激しい時代に対応できるより進化した人材育成を行うため、「国際高等専門学校」と改名し、金沢工業大学と連携したスクールシステムを構築して新たなグローバル人材の育成に取り組んでいます。
https://www.ict-kanazawa.ac.jp/2024/11/14/31460/
協定の内容詳細

今回の協力協定には、具体的に次のような取り組みが盛り込まれています。単なる「理念的な連携」ではなく、現場の子どもや保護者が実際にメリットを享受できる形に設計されています。
①国際高専進学希望者情報を国際高専に報告
https://www.ict-kanazawa.ac.jp/2024/11/14/31460
②進学説明会など進路・キャリア選択に関わる教育機会を共催
③国際高専が実施するオープンキャンパス、サマーキャンプ、入試説明会等におけるの優先的受け入れ
詳細は国際高専リリースにも記載されています。
TCK Workshopのサポート
TCK Workshopでは多くの帰国子女をサポートしてきました。
70か国・2,400名以上の指導実績があり、英検・TOEFL・SAT・IB対策など幅広いサポートを提供しています。
TCK Workshopは、家庭ごとの学習状況に合わせて、以下のような形で協力体制を活かします。
受験科目のキャッチアップ授業(国語・算数・理科)
資格試験対策(英検・TOEFL・SATなど)
面接・志望理由書対策(帰国枠入試で特に重要)
一人ひとりの状況に合わせた学習プラン設計
TCK Workshopでは、帰国生に必要な受験準備や資格試験対策を一気通貫でサポートします。どのような状況でも最適な受験戦略をご提示いたしますので、まずはぜひ無料学習相談にお越しください。
まとめ
- 2024年11月19日、JOESと国際高専が協力協定を締結
- 帰国子女教育支援が、STEM・英語保持・キャリア支援の面で強化される
- 信頼できる教育機関同士の連携は、保護者・生徒にとって大きな安心材料

