日本への帰国を控えたご家庭にとって、早稲田大学への推薦枠を持つ早稲田大学本庄高等学院は、非常に魅力的な選択肢です。しかし、その入試制度は「I選抜」と「帰国生入学試験」の2つに分かれており、それぞれに異なる特徴や条件があります。
特に「I選抜」については、合格した際に入学を確約する「専願」が条件となっており、慎重な検討が求められます。一方で、2月に実施される「帰国生入学試験」は併願が可能ですが、非常に高い学力が要求される真っ向勝負の試験です。
本記事では、これら2つの入試制度の違いを詳しく比較し、それぞれの合格を勝ち取るために必要な準備や点数配分、そして学習スケジュールについて、最新の情報に基づきプロの視点から解説していきます。

TCK Workshop プレミアム講師。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業。 高校受験の失敗や通信制高校での学習を経て、コミカレから名門UCLAへ這い上がった「逆転合格」の体現者。 自身の経験を体系化したメソッドで、帰国子女受験(英・数・国)から、各種英語資格(英検・TOEFL・IELTS・SAT)、さらに米国大学出願の志望理由書・エッセイ添削まで幅広く指導を担当。特に「英語嫌い」の克服と、海外大学進学の戦略立案に定評がある。
この記事は、TCKworkshop主催のウェビナーを基に作成しています。TCKworkshop公式Youtubeチャンネルでは、指導経験豊富な講師が実際の指導を通して蓄積した帰国生の受験、英語学習などについての情報をお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。
I選抜と帰国生入試の決定的な違い

早稲田本庄の門を叩く際、まず理解しておかなければならないのが「専願」か「併願可能」かという点です。以下の表で、主要な違いを整理しました。
| 比較項目 | I選抜(帰国生自己推薦入試) | 帰国生入学試験 |
| 出願の性質 | 専願(合格後の入学辞退不可) | 併願可能(他校との併願が自由) |
| 選考の柱 | 書類(英語資格・成績)と面接 | 筆記3科目の合計得点 |
| 選考ステップ | 1次:書類選考、2次:筆記・面接 | 1次:筆記試験のみ(面接なし) |
| 英語の評価 | 英検やTOEFLのスコアを提出 | 当日の筆記試験で評価 |
| 数学・国語 | 基礎学力試験(2次選考) | 難関校レベルの筆記試験 |
| 面接の有無 | 2次選考で実施 | なし |

I選抜は「早稲田本庄で学びたい」という強い意志と、それを裏付ける海外での実績や英語資格を持つ生徒さんのための入試です。対して帰国生入試は、純粋な学力試験の結果で合否が決まるため、日本の高校受験に向けたハイレベルな学習を積み重ねてきた生徒さんに適しています。
【関連記事】帰国生の高校編入を実施している高校一覧はこちらをご覧ください。
志望校合格に向けた戦略的学習アプローチ

早稲田本庄への合格を現実のものにするためには、入試形式に応じた戦略的な対策が不可欠です。ここでは、具体的な科目の難易度や対策の優先順位について深く掘り下げていきます。
I選抜:英語資格の早期獲得と書類の充実
I選抜において最も高いハードルとなるのが、1次の書類選考です。ここでは学校の成績(GPA)に加え、外部の英語資格試験のスコアが非常に重視されます。英検であれば準1級以上、TOEFL iBTであれば90点から100点以上を目指すのが近年のスタンダードと言われています。
これらのスコアは一朝一夕に取得できるものではないため、中学2年生のうちから計画的に受験を繰り返し、出願時期までに最高得点を揃えておくことをおすすめします。また、自己PRカードなどの提出書類では、海外生活で得た経験や、なぜ早稲田本庄でなければならないのかという熱意を論理的に言語化する準備が必要です。
1次を通過した後の2次選考では「基礎学力試験」として国語と数学が課されます。帰国生入試ほどの難問は出題されませんが、10題程度の問題でミスをすると大きく順位を落とすことになります。教科書レベルから標準的な入試レベルの問題を、正確かつ迅速に解くトレーニングを積み、8割以上の正答率を安定させるようにしましょう。
帰国生入試:英語の満点死守と数・国の突破口
2月に実施される帰国生入学試験は、英語、数学、国語の3科目で合否が決まります。ここで最も重要な戦略は「英語で満点近くを狙い、数学と国語で踏ん張る」というバランスです。
英語の難易度は英検2級程度とされており、海外の現地校やインターナショナルスクールに通う生徒さんなら読解に苦労することはないでしょう。しかし、日本の入試特有の英文法や並び替え、発音・アクセント問題で失点してしまう帰国生が非常に多いのも事実です。感覚で解くのではなく、文法のルールを体系的に復習し、ケアレスミスをゼロに近づけることが求められます。
数学については、非常に厄介な計算問題や図形の応用問題が出題されます。合格の目安は70点と言われていますが、計算力の強化だけでなく、難関私立高校の入試問題形式に慣れておく必要があります。国語はさらに難易度が高く、大学入試レベルの抽象的な論説文が出題されることもあります。早い段階から高度な語彙力を養い、論理的な文章読解法を身につけることをおすすめします。
3. 長期的なロードマップと過去問の活用
最難関校である早稲田本庄に合格するためには、中学2年生のうちに中学3年分までのカリキュラムをすべて修了させておくことが理想的です。中学3年生の夏休み以降は、ひたすら演習量を確保する時期に充てましょう。
過去問演習については、少なくとも10年から15年分は遡って解くことを強く推奨します。同じ問題を何度も解き、解法を完璧に再現できるようにすることで、本番での揺るぎない自信が生まれます。

早稲田本庄を目指すライバルたちは、海外にいながら日本の難関私立受験生と同じ、あるいはそれ以上の演習量をこなしています。「帰国生だから数学や国語は少し低くても大丈夫」という甘い考えは捨て、全科目でトップ層に食い込む気概を持つことが合格への近道です。
【関連記事】帰国生の中学・高校受験の全体スケジュールや、いつから何を始めるべきか詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
出願時の注意点
早稲田本庄の入試に挑む際、もう一つ注意すべきなのが「海外在住期間」の条件です。I選抜と帰国生入試では、求められる海外在住期間や帰国後の経過年数が異なる場合があります。必ず最新の募集要項を確認し、自身が出願資格を満たしているかを事前にチェックすることをおすすめします。
面接について
また、I選抜の2次選考で行われる面接は、単なる質疑応答ではなく、受験生の人間性や論理的思考力を見る場です。海外での経験をどのように早稲田本庄での学びに繋げたいのか、自分の言葉で自信を持って伝えられるよう、模擬面接などを通じて準備を整えることが大切です。
まとめ
早稲田大学本庄高等学院の合格を掴むための重要ポイントは以下の通りです。
・I選抜は専願(第一志望)が条件であり、高い英語資格と内申点が1次突破の鍵となる
・帰国生入試は3科目の筆記勝負であり、特に難解な数学と国語でいかに得点を積み上げるかが重要
・英語はどちらの入試でも高得点が必須。日本特有の文法・並び替え問題への対策を怠らない
・中学2年生までに全範囲の学習を終え、中学3年生の後半は過去問15年分を目安に徹底演習を行う
・最新の募集要項を常に確認し、海外在住期間などの出願資格に漏れがないよう管理する
TCK Workshopの早稲田本庄対策

早稲田本庄の入試は、帰国生にとって非常に高い壁ですが、正しい戦略と早期の準備があれば決して不可能ではありません。お子様の現在の学力や英語保持状況、そして「早稲田で学びたい」という情熱に合わせて、最適な入試形式を選択し、一歩ずつ着実に対策を進めていきましょう。
TCK Workshopでは、早稲田本庄のI選抜および帰国生入試に精通したプロ講師が、世界中のどこからでも受講可能なオンライン個別指導を提供しています。
現在の学力から合格に向けた最短のカリキュラムを知りたい方は、ぜひ無料教育相談にお越しください。専門の講師が、お子様の状況に合わせた具体的な学習計画を提案させていただきます。

