東京都中野区に位置する宝仙学園中学校・高等学校(順天堂大学系属理数インター)は、帰国生とその保護者の皆様から今もっとも注目を集める学校の一つです。

2024年4月からは順天堂大学の系属校となり、医学やスポーツ、看護といった専門分野への道もより身近になりました。日本一入試方法が多いと言われるほど多様な門戸を広げている宝仙学園ですが、その教育の本質は理数インターという独自のコンセプトに凝縮されています。今回は、帰国生の学習支援を専門とするTCK Workshopの視点から、宝仙学園がどのような学びの場を提供し、どのような生徒を求めているのか、最新の情報を表にまとめながら詳しくご紹介します。

志水先生

講師:志水 大輝

TCK Workshop トッププロ講師。北海道大学経済学部卒業。小学校・中学校の主要4教科から小論文まで幅広く対応し、特に論理的思考力を養う指導に定評がある。海外経験を持たないからこそ、日本の学習カリキュラムを客観的・徹底的に分析し、多様なバックグラウンドを持つ生徒が「わかる」楽しさを実感できる指導を追求。親しみやすい人柄と確かな指導力で、生徒のモチベーションを引き出しながら志望校合格へと導く。

    入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

    宝仙学園中学校・高等学校の基礎情報

    志水先生

    理数インターという名称を聞くと、理系科目に特化した学校だとイメージしがちですが、実際には思考のプロセスを重視する全人格的な教育を目指しています。

    宝仙学園は、生徒一人ひとりの個性を大切にし、得意を伸ばす教育を実践しています。共学部である理数インターは、活気にあふれ、生徒が主体的に学校生活をプロデュースする校風が特徴です。

    項目内容
    所在地〒164-8628 東京都中野区中央2-28-3
    アクセス中野坂上駅(丸ノ内線・大江戸線)徒歩3から8分、東中野駅徒歩15分
    生徒数中高あわせて約1308名
    男女比約5:5
    帰国生割合約10パーセント
    設置コースAL(アドバンストラーナーズ)コース、GL(グローバル)コース、医学進学コース
    募集形態中学入試、高校入試、編入試験(7月・12月・3月)

    理数インターという教育コンセプトの真意

    校名にある理数インターという言葉には、これからの時代を生き抜くために必要な2つの力が込められています。まず理数とは、物事を筋道立てて考える論理的思考力を指します。そしてインターは、多様な背景を持つ人々と対話し、自らの考えを発信するコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を意味しています。

    2016年からスタートした独自のカリキュラムでは、正解のない問いに対してグループで向き合い、協調性を高めながら非認知能力を養う授業が行われています。文系・理系といった枠組みにとらわれず、自分の良さを知り、同時に他者の良さをリスペクトできる環境が整っています。高校2年生からは文理に分かれますが、それまでの過程で培われる自ら決める経験は、生徒たちの大きな自信へとつながっています。

    帰国生の個性を伸ばすGLコースとALコースの特色

    志水先生

    帰国生の皆さんがもっとも気になるのは、海外で培った英語力をどのように維持し、さらに高めていけるかという点でしょう。宝仙学園ではレベルに応じたきめ細やかな取り出し授業が用意されています。

    宝仙学園では、英語力に自信のある生徒のために特別なコース設定があります。ネイティブスピーカーと対等に議論できるレベルの生徒はGLコース、そこまでのレベルには達していないものの、一定の英語学習経験がある生徒は中学のALコースに所属します。

    コース名対象・目標特徴
    GL(グローバル)ネイティブ並みの高い英語力を持つ生徒英語による取り出し授業、高度な議論やエッセイ作成
    AL(アドバンストラーナーズ)英語学習経験があり、さらなる向上を目指す生徒(中学のみ)中学卒業までに英検準1級レベルを目指し、高校からGLへ合流

    これらのコースの特徴は、帰国生と一般生を分離しないことにあります。一般生は帰国生の流暢な英語に刺激を受け、帰国生は一般生から他の教科を教わるなど、お互いに切磋琢磨する光景が見られます。

    医学部進学と順天堂大学への系属校入試の仕組み

    2024年4月から順天堂大学の系属校となったことは、大きな転換点となりました。もともと高大連携を行っていた両校ですが、多様性を重んじ、自己ベストを更新し続けるというマインドが合致したことで系属校化が実現しました。

    順天堂大学への進学は自動的なエスカレーター式ではなく、選考を突破する実力が求められます。

    選考段階内容
    1次試験面接および小論文
    2次試験大学入学共通テストの受験

    学校側は単に合格を保証するのではなく、最難関レベルの大学受験を突破できる真の実力を養う環境を提供することに注力しています。医学進学コースの生徒も一般クラスと混ざって生活するため、多様な刺激を受けながら医師としての資質を磨くことができます。

    進路指導とあえて指定校推薦を優先しない理由

    宝仙学園の進路指導には明確な哲学があります。それは、安易に指定校推薦の枠に頼るのではなく、生徒一人ひとりが自らの力で第一志望の合格を勝ち取る力をつけるという方針です。そのため、原則として生徒全員が共通テストを受験する環境が整っています。

    この背景には、厳しい一般入試を戦い抜く過程こそが、大学入学後の学びや社会に出たあとの困難を乗り越える力になるという考えがあります。国内大学だけでなく海外大学への進学という選択肢を含めたマインドセットを大切にしており、グローバルな視点でのキャリア形成を支援しています。

    合格を勝ち取るための実践的ソリューションと準備ステップ

    志水先生

    宝仙学園の入試は、単なる知識の暗記では通用しません。自分の経験をどう言葉にし、どう表現するかが合否を分けるポイントになります。

    宝仙学園の入試を突破し、入学後の不安を解消するための具体的な準備ステップをプロの視点から解説します。

    多様な入試形態から最適な戦略を立てる

    宝仙学園は日本一入試方法が多いと言われる通り、受験生一人ひとりの強みに合わせた選択が可能です。帰国生入試だけでも複数の形態があります。

    入試区分主な内容狙い目・特徴
    世界現地入試ニューヨーク、北米、シンガポール等で実施海外滞在中に合格を確保できる安心感
    世界オンライン入試書類とオンライン面接(要事前相談)居住地を問わず受験可能
    日本入試本校で実施、筆記試験やプレゼン面接日本に一時帰国中や本帰国後に最適

    まずは、お子様が英語、算数、国語のどれで勝負したいのか、あるいはこれまでの経験を語るプレゼンテーションで勝負したいのかを見極めることから始めましょう。

    プレゼンテーションと面接で評価される自分の言葉

    宝仙学園の入試でもっとも重視されるのが、面接やプレゼンテーションです。用意された原稿を丸暗記して読み上げるだけでは、高い評価を得ることは難しいでしょう。試験官は、質疑応答の際にお子様が自分の頭で考え、自分の言葉で対話できているかを見ています。

    対策として、以下の3つのステップをおすすめします。

    ①経験の棚卸し

    海外生活で得た気づきや、直面した困難、それをどう乗り越えたかを具体的に書き出してみること。

    ②接続性の確認

    なぜ宝仙学園なのか、自分の経験が学校の理数インターという環境でどう活きるのかを言語化すること。

    ③柔軟な受け答えの練習

    想定質問への回答を用意するだけでなく、家族以外の大人と対話する機会を増やし、予想外の質問にも自分の考えを述べる訓練をすること。

    日常的に、ニュースや身近な出来事について親子で意見を交わす時間を設けることが、もっとも効果的な対策になります。

    筆記試験対策と1年間手続き保留制度の活用

    筆記試験のレベルは、一般入試と同等のレベルが求められます。算数であれば基礎的な計算力に加え、思考力を要する応用問題への対応力を磨く必要があります。過去問題を解く際には、単に正解を出すだけでなく、解答に至るまでのプロセスを論理的に説明できるようにすることをおすすめします。

    また、海外在住のご家庭にとって非常に心強いのが1年間手続き保留制度です。特に7月に実施されるオンライン編入試などでは、合格後に1年間入学手続きを保留できる制度が設けられています。これにより、海外現地校の学期終了や急な帰国予定の変更にも、焦ることなく対応が可能になります。ただし、区分によって条件があるため、事前の個別相談を欠かさないようにしましょう。

    入学後のフォロー体制と学習習慣の確立

    合格はゴールではなく、新しい学びのスタートです。宝仙学園では、帰国生が日本語の壁を感じないよう、漢字の読み書きへの配慮やルビの使用、英語ネイティブ教員による個別相談など、心理的・学習的なサポートが充実しています。自習室も完備されており、夜遅くまで集中して勉強できる環境があるため、帰国後に日本の学習ペースに慣れるまでの期間も、無理なく適応していくことができます。

    まとめ

    宝仙学園中学校・高等学校は、多様な入試方法で生徒を迎え入れ、一人ひとりの個性を理数インターという枠組みで磨き上げる学校です。最後に、重要なポイントを整理します。

    • 理数(論理的思考)とインター(発信力)を軸とした、主体性を育む独自カリキュラム。
    • 2024年4月から順天堂大学系属校となり、医学・スポーツ・看護分野との連携が強化。
    • 指定校推薦に頼らず、一般入試で戦い抜く真の実力を養成する進路指導方針。
    • GL・ALコースによる、帰国生と一般生が刺激し合う高度な英語教育環境。
    • 1年間の手続き保留制度(条件あり)など、帰国生の事情に配慮した柔軟な受け入れ体制。

    TCK Workshopの宝仙インター対策

    合格を確実なものにするためには、お子様の現在の実力と学校が求める力のギャップを正しく把握することが大切です。

    TCK Workshopでは、宝仙学園の多様な入試形式に合わせた専門的な個別指導を行っています。英語エッセイの添削から、論理的なプレゼンテーションの構成、そして算数・国語の基礎固めまで、プロの講師がお子様に寄り添い、併走いたします。

    まずは無料教育相談で、現在のお悩みをお聞かせください。お子様が宝仙学園で輝けるよう、最適な学習ロードマップをご提案いたします。

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    参照

    宝仙学園 公式HP
    宝仙学園中学 入試情報
    宝仙学園 進路支援