前回の記事では、帰国生入試における英検の必要性と、受験すべきかどうかの判断基準について詳しくお伝えしました。

英検は日本国内で非常に信頼性の高い尺度ですが、近年は英語教育の多様化に伴い、TOEFLやIELTS、さらにはDuolingo English Test(DET)といった国際的な英語資格を採用する学校が急増しています。

特に難関校やインターナショナルコースを目指す場合、英検だけでなくこれらの国際資格を戦略的に活用することが、合格への大きな鍵となります。試験ごとに特性が大きく異なるため、お子様の得意分野や志望校の傾向に合わせて最適な試験を選ぶことが大切です。

今回の記事では、TOEFL、IELTS、そして近年急速に普及しているデュオリンゴ・イングリッシュテスト(DET)と英検を徹底比較し、お子様に最適な資格の選び方をさらに深掘りしていきます。

TCK Workshopでは、英検のみならずTOEFLやIELTSなど、あらゆる英語資格の対策を専門のバイリンガル講師がサポートしています。どの試験がお子様に合っているか、現在の実力から最短でスコアを伸ばすにはどうすればよいか、プロの学習アドバイザーによる無料学習相談で個別にご提案いたします。

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この記事は、TCKworkshop主催のウェビナーを基に作成しています。TCKworkshop公式Youtubeチャンネルでは、指導経験豊富な講師が実際の指導を通して蓄積した帰国生の受験、英語学習などについての情報をお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。

冨澤先生
プロ講師

講師:冨澤 はな乃

公文国際学園高等部を経て、東京外国語大学言語文化学部卒業。メキシコ国立自治大学への留学経験を持つ。 英語・スペイン語・日本語を自在に操るマルチリンガルであり、言語学的な知見に基づいた英検、TOEIC、TOEFL等の資格対策を得意とする。 自身が中南米(パナマ・メキシコ)で過ごした経験から、英語圏のみならずスペイン語圏からの帰国生受験や、異文化適応におけるメンタル面でのサポート、スペイン語検定対策にも精通している。

    英語資格試験の多様化と最新の入試トレンド

    冨澤先生

    これまでの帰国生入試は英検一辺倒でしたが、現在は選択肢が大きく広がっています。お子様の強みを最も発揮できる試験を選ぶことが、受験を有利に進める第一歩です。

    現在の日本の教育界全体において、英検以外の資格試験を積極的に取り入れる動きが加速しています。これにはいくつかの背景があります。

    まず、大学入試改革の影響を受け、中学・高校入試においても「より実践的、かつアカデミックな英語力」を測る必要性が高まったことが挙げられます。そのため、大学レベルの講義を想定したTOEFLや、世界的に認知度の高いIELTSを出願資格として認める学校が増えています。

    また、オンライン環境の整備により、自宅で受験可能なDuolingo English Test(DET)などの新しい選択肢も登場しました。これにより、海外在住で英検の会場が遠い場合や、急ぎで証明スコアが必要な場合でも、柔軟に対応できる環境が整いつつあります。2025年度からの英検準2級プラスの新設など、各試験が時代に合わせてアップデートされている今だからこそ、最新の情報を踏まえた柔軟な戦略が求められています。

    各英語試験の徹底比較:お子様に最適な試験を見極める

    冨澤先生

    試験形式や内容が自分に合っているかどうかで、同じ英語力でもスコアの出やすさが全く変わります。それぞれの試験の個性を理解し、お子様の得意分野と照らし合わせてみましょう。

    ここからは、英検以外の主要な3つの資格(TOEFL, IELTS, DET)について、それぞれの特徴やメリット、注意点を詳しく解説します。

    TOEFL iBT:アカデミックな英語力の証明

    TOEFLは、主にアメリカの大学などへの進学を目指す人向けに開発された試験で、4技能全てを測定します。その最大の特徴は、内容が非常にアカデミックであることです。

    • 試験内容:大学の教授による講義を聴いて要約したり、複数の情報を統合して意見を述べたりする形式が多く、高度な思考力が求められます。
    • 試験形式:現在は試験時間が大幅に短縮され、受験者の負担が軽減されています。ただし、ライティングとリスニングが組み合わさったインテグレーテッド・タスクなどは、専用の対策が不可欠です。
    • スコアの反映:英検に比べて結果が出るのが早く、通常72時間で確認できるため、急ぎの出願にも対応しやすいという利点があります。

    【関連記事】TOEFLは2026年から新形式での実施がスタートしました。新形式について知りたい方はこちらもご覧ください。

    Duolingo English Test(DET):利便性とコストパフォーマンス

    近年、急速に認知度を高めているのがDETです。PCとカメラがあれば自宅でいつでも受験できるという画期的なシステムが特徴です。

    • 試験の仕組み:アダプティブ形式(受験者の正誤に応じて問題の難易度が変化する形式)を採用しており、約1時間という短時間で精度の高い測定が可能です。
    • メリット:受験料が他の試験に比べて圧倒的に安く、結果も最短2日(通常48時間以内)で届くため、緊急時に非常に重宝されます。
    • 注意点:問題形式が非常に独特であるため、対策なしで受けると本来の実力を発揮できないことがあります。また、全ての学校で認められているわけではないため、事前の調査が必要です。

    【関連記事】DETの概要について知りたい方はこちらもご覧ください。

    IELTS:独立したセクションと明確な評価

    IELTSは、イギリスやオーストラリア、カナダなどへの進学で広く使われる試験です。TOEFLとの大きな違いは、タスクの独立性にあります。

    • 試験の特徴:リスニングならリスニング、スピーキングならスピーキングと、各技能が独立して評価されます。TOEFLのように「聞き取れなかったから書けない」という事態が起こりにくいため、バランス良く力を発揮したいお子様に適しています。
    • 内容:TOEFL同様にアカデミックな内容を扱いますが、図表の解説など、より論理的で構造的な記述力が求められる傾向にあります。
    • 受験環境:試験時間は長いですが、コンピューター版だけでなくペーパー版の選択肢もあり、自分に合った受験スタイルを選べるのが魅力です。

    英検との最大の違い:級システムとスコアシステム

    英検とこれら3つの試験の決定的な違いは、目標の設定方法にあります。

    英検の場合、事前に受験する「級」を選ばなければならず、もし不合格になるとその級の資格は得られません。一方、TOEFL、IELTS、DETは全ての受検者が同じテストを受け、その結果がCEFRなどの統一基準に基づくスコアやレベルとして表示されます。

    これにより、「今の自分の英語力で何点取れるか」という現在地を正確に把握できるため、無理に高い級に挑戦して不合格になるというリスクを避けることができます。また、一度の受験でお子様の隠れた強み(リスニングは高いがリーディングは課題など)を詳細に分析できる点も、これらの試験の大きなメリットと言えます。

    4つの英語資格比較表

    試験名内容・特徴試験形式・場所結果までの期間受験料(目安)帰国生入試でのメリット
    英検日本国内で最もメジャー。基礎的な4技能を網羅し、対策が立てやすい。会場受験(従来型:紙、S-CBT:PC)約2週間〜1ヶ月6,000円〜12,000円前後(級による)国内のほぼ全ての学校で活用可能。加点や免除制度が豊富。
    TOEFL iBT
    (新形式に変更あり)
    アカデミックな内容(大学の講義等)。4技能を統合した「複合問題」がある。会場受験(PC)または自宅受験約72時間約35,000円前後(US$245)難関校や国際系コースに強い。高い英語力の証明になり、結果も早い。
    IELTS記述や対面スピーキング(ペーパー版の場合)があり、技能が独立している。会場受験(紙またはPC)3日〜13日(形式による)約27,500円前後自分の得意・不得意が明確に出る。思考力や論理的構成力を評価されやすい。
    Duolingo (DET)1時間で終了。AIによる適応型テスト。独特な瞬発力が求められる問題。自宅受験のみ(PC・カメラ必須)2日以内(最短48時間)約10,000円前後(US$65)とにかく安く、結果が早い。受検機会が少ない海外在住者や緊急時に最適。

    お子様にぴったりの英語資格を選ぶためのチェックリスト

    どの試験を受けるべきか迷った際は、以下の3つの観点から検討することをおすすめします。

    • 志望校の認定状況:まずは募集要項を確認しましょう。特にDETは認可が広がっていますが、まだ対応していない学校もあります。
    • 結果が必要な時期:出願まで1ヶ月を切っている場合は、結果が早く出るDETやTOEFL、IELTSが有力な候補になります。
    • お子様の特性:集中力が続くタイプか、短時間でテンポよく解きたいタイプか、あるいは論理的な記述が得意かなど、お子様の性格や学習習慣に合わせて選ぶことが成功への近道です。
    冨澤先生

    周りが英検を受けているからという受動的な理由ではなく、お子様のレベル、得意分野、そして残された時間を全て理解した上で、主体的に試験を選ぶ時代になっています。

    TCK Workshopでの多角的な英語資格対策

    TCK Workshopでは、英検、TOEFL、IELTS、DETの全ての試験に対応した個別指導を提供しています。

    特にライティングやスピーキングといったアウトプット技能は、自学自習で伸ばすのが最も難しい分野です。私たちのオンライン個別指導では、単に文法の間違いを直すだけでなく、各試験特有の採点基準を熟知した講師が、スコアに直結する表現や構成を指導します。

    2024年度からの英検新形式への対応はもちろん、教材が少ないと言われるTOEFLの新形式やDETについても、最新の情報を反映したオリジナルカリキュラムでサポートいたします。お子様が「どの試験を選べばいいか」という悩みから解放され、自信を持って学習に専念できる環境を整えます。

    お子様にとって最適な英語資格はどれなのか、そしてどうすればそのスコアを最大化できるのか。一人で悩まずに、まずは帰国生教育のプロフェッショナルにご相談ください。無料学習相談を通じて、お子様の未来を切り拓く最高の受験戦略を一緒に作り上げましょう。

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    まとめ

    今回の後半記事では、英検以外の英語資格の特性と、その選び方について解説しました。

    • 近年の帰国生入試では、TOEFL、IELTS、Duolingo(DET)などの国際資格の活用が広がっている。
    • TOEFLはアカデミックな深さを測り、DETは利便性とスピード、IELTSは技能の独立性に強みがある。
    • 英検は級を選ぶ形式だが、国際資格はスコア制のため、不合格のリスクなく現在の実力を証明できる。
    • 出願締め切りが迫っている場合や、海外で受検機会が限られている場合は、国際資格を検討するのが効率的。
    • 最終的には志望校の認定状況とお子様の適性を照らし合わせ、戦略的に試験を選択することが大切。
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