指導を通して感じた想いやお役立ち情報を皆様にお届け致します。
高校から英語圏に住み、英語に不慣れなままIBを始めましたが、学校の先生、家庭教師、同級生、両親の支えあり、無事IB diplomaを取得。IBでは、課外活動やボランティアに取り組み、得難い経験ができたと思います。
IB Diploma 44点、TOEFLiBT 105点
英語を第二言語として学ぶ人の多くは、English Bを履修することになります。
「英語が不得意」「同級生より語学力が劣っている気がする」と感じていても、履修しなければなりませんよね?
レベルを選択するとき、「English BをHLにしてもやっていけるのか」などと不安に思う人も多いと思います。
この記事では、HLとSLの主要な違いを紹介した上で、いくつか不安にお答えします!
English Bの評価の概要を表にまとめました。
English B | SL | HL | |
---|---|---|---|
External Assessmen (外部評価) | Paper 1 | 250-400語のライティング (1時間15分) | 450-600語のライティング (1時間30分) |
Paper 2 | リスニング・リーディング (計1時間45分) | リスニング・リーディング (計2時間) | |
Internal Assessment (内部評価) | Individual Oral | 準備時間15分 + 12-15分 | 準備時間20分 + 12-15分 |
まず、全体を通して言えることですが、SLと比較すると、HLの方が評価は厳しくなります。
特に、Paper 1は、一見するとSLと似ていますが、HLではより高度で複雑な語彙や文法を使わなければなりません。また、Language Bでは単純に語彙や文法だけではなく、思考力やメッセージ性、自分の意図を明確に伝える力なども評価対象になります。このような、広い意味でのコミュニケーション能力も、より厳しくみられます。
また、試験の所要時間が違います。HLでは試験時間が長い分、Paper 1(ライティング)の指定語数が増え、Paper 2(リスニング・リーディング)の問題数も増えます。
中でも、HLがSLと大きく異なる点は、授業で文学作品を2作品取り扱うという点です。
特に、Internal Assessment(Individual Oral)の違いは顕著です。
Individual Oralではプレゼンとディスカッションを行いますが、HLとSLとでは中心となる議題が違います。授業で取り扱ったテーマについてのプレゼン・ディスカッションが主体となるSLに対し、HLでは、授業で扱った小説の抜粋を起点にプレゼン・ディスカッションを進めていくことになります。
その上で、日本語ネイティブのIB DP 履修生がEnglishを履修するにあたってどんなことに不安をおぼえるのか?
それを紹介していきながら、同じく日本語ネイティブでIB DP 元履修者が答えていきます!
IBでは毎日英語を使います。IBの2 年間を通じて、同級生や先生と英語で会話し、英語の新聞記事を読み、英語でエッセイを書き、英語のプレゼンを経験します。
つまり、毎日が英語の練習なんです。そうすると、嫌でもライティングのスピードは上がり、英語の語彙は増えるはず。単語帳を作るなど、日常生活の中で意識すれば、さらに上達のスピードは早まります。
IBを始める前の段階では英語の成績が良くなくても、これからの努力次第で成績が伸びる・伸ばせる教科と言えます。
もちろん語学力向上のための努力は必要ですが、たとえ現在の語学力に不安があっても、過度に心配する必要はないと思います!
文学作品独特の英語表現があるため、英語がそれほど得意でない人にとっては、読解は簡単ではありません。不安に感じて当たり前です!
しかし、HLの授業時間は240時間で、SLの150時間に比べて、長く設定されています。
その時間の一部を使い、文学作品を精読してくため、同級生とディスカッションをする、先生に質問するなどして、IAに向けて理解を深めることができます。
決して心配しすぎることはありません。
参考までに、The IB Diploma Programme Final statistical bulletinをもとに、English Bの2019年春の成績分布をまとめました。
確かに、最高成績である7を取ったHL履修者の比率は、SL履修者と比べると少ないですが、6以上の成績を修めた人の比率はSLとHLでそこまで変わらないように見えます。
HLで7を目指す場合は、それなりの覚悟が必要かもしれません。
English Bを履修する同級生の中には英語力の高い人も多く、「非ネイティブには7などの好成績を取るのは難しい」と聞くことも多いと思います。
しかし、English Bはそもそも「英語を習ったことはあるけれどネイティブではない人」を対象とした科目であって、ネイティブ履修者を想定した科目ではありません。
英語ネイティブではなくても、十分にHLを履修する資格はありますし、今後の努力次第で成績が伸びる可能性も多分にあります。
ここまでの情報を踏まえて、他の教科とのバランスも見ながら、English B HLが自分に向いているか、考えてみましょう!
English Bの履修を考えている方向けにつらつらと書いてきましたが、いかがでしたか?本文とまとめると
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