前回の記事では、エッセイの主張のメインパートであるBodyについて説明しました。
こちらの記事をまだ読んでいない方は、③ Conclusionの前にそちらをご覧ください!
Body paragraphで自分の主張を述べたあとにはConclusionがきます。
それではConclusionの役割や内容を確認していきましょう。
Conclusionの書き方
Conclusionとは「結論」のことで、今まで書いてきたことをまとめるところです。
エッセイはとても長い文章になることも多いので、最後に読者に伝えたい自分の主張をまとめましょう。
具体的にConclusionの要素を見ていく前に、まずやってはいけないことを確認しておきましょう。
それは、
Conclusionより前のところで述べていない新しい内容を書くこと
です。
「そんなこと当たり前…」と思う人も多いかもしれませんが、実際にこれをしてしまう人は多いのです。
エッセイを書くためにはリサーチをして多くの情報を集めます。そして、その中から一部を選んでエッセイの主張を考えたり、根拠として使ったりするのです。
そうすると、最後のConclusionで今までに書いていない内容を気づかず入れてしまうということが絶対にないとは言い切れないのです。
Conclusionは今までの内容のまとめ
ということを意識して詳しい内容を見ていきましょう。
Conclusionに含まれるのは以下の3つの要素です。
Conclusion | Restatement Brief summary Final statement |
Restatement
まずはRestatementです。これは「もう一度言う」といった意味です。
何をもう一度言うかといえば、自分の主張をもう一度言うわけです。Conclusionは自分の意見を述べているエッセイのまとめなのだから、まとめるべきは自分の主張ですよね。
Restatementには基本的に、Introductionで書いたThesis statementの内容を書きます。
ただし、ここで注意しなければいけないことがあります。それは、Thesis statementと全く同じ表現を使わないことです。
エッセイでは客観性や内容が大切なのはもちろんですが、表現力も重要です。
ですので、エッセイの中で全く同じ表現や単語が何度も出てくるということは避けましょう。
RestatementはConclusionの最初の文になるので、ここからまとめが始まるということが伝わりやすように以下のような言葉から始めるとよいです。
- In conclusion, 「結論として」
- Therefore, 「だから」
- To sum up, 「まとめると」
このような言葉があると、読者に最後の重要なまとめが書かれているということが伝わりやすいですね。
Brief summary
次のBrief summaryでは、エッセイの中で自分がどのような根拠をもって何を主張してきたかを短くまとめます。
ここでも短くまとめるスキルが必要になります。このスキルはエッセイにはなくてはならないものなのですね。
ここでは、Body paragraphでどのような根拠と主張を提示したかをふりかえりながら書いていくとよいでしょう。
例えば
「都市部の監視カメラの増加に伴い、子どもに関する犯罪は減少傾向にあり…」
といったようなことを短くまとめて書いていきます。
Final statement
最後のFinal statementで再度、自分の主張をまとめます。
また、ここでは将来の展望や自分の希望を書くこともあります。
例えば、
「このように、都市部が地方より子どもにとって危険な場所であるとは言えない。ただ、子どもの安全は住む場所に関係なく重要な問題であり、さらに子どもが安心して暮らしていけるようなシステムやサービスが期待される。」
というような内容を書きます。
とても長くなりましたが、これでやっとひとつのエッセイが終わりを迎えます。
- Restatement – Thesis statementの別表現で自分の主張をまとめるところ
- Brief summary – Body paragraphの根拠と主張を短くまとめるところ
- Final statement – 最後にもう一度自分の主張をまとめるところ (+ 展望・希望)
ひとつのエッセイを書くためにはとても多くの内容を書かなければいけないですし、気をつけないといけないことも多いことがお分かりいただけたと思います。
エッセイは唯一の答えがないのでどのように書いたらよいかわからなくなることも多いと思いますが、そのようなときはどのようなエッセイが評価されるのか理解している人からアドバイスをもうらのが効率的です。
弊社では、短くまとめるスキル・客観的な内容の書き方・効果的なまとめの表現などをエッセイライティング経験豊富な講師と学ぶことが可能です!
Conclusionの書き方 まとめ
いかがでしたか?
ConclusionはBody paragraphに比べると短いですが、それでも様々な内容を書かなければいけないことを理解いただけたと思います。
最後のまとめにふさわしいようにConclusionの前で述べたことを、読者が再度確認できるように書き方を工夫してみてください。
エッセイ全体にも言えることですが、特にConclusionでは同じ内容をちがう表現で書くというスキルがとても重要になります。
これはコツをつかむまではとても難しく感じると思うのでエッセイに詳しい人にアドバイスをもらいながら少しずつ習得していきましょう。
エッセイの構成に関する説明はこれで全てとなりますが、次の記事ではどのようにエッセイの内容を決めていけばよいのかを考えていきます。