前回の記事ではエッセイの最初の部分・Introductionについて説明しました。
こちらの記事を読んでない方は、② Body paragraphの前にそちらを読んでください!
Introductionの次は「Body paragraph」といってエッセイの本体ともいえる部分が来ます。今回の記事は「Body Paragraphの書き方」について、詳しく説明していきたいと思います。
Body paragraphの書き方とは?
このパートではIntroductionのThesis statementで述べたことについて、証拠(evidence)を用いながら、詳しく説明していきます。
このBody paragraphは必要に応じて複数段落書きますが、多くのエッセイでは3段落ほどあれば十分です。つまり自分の意見を3つくらいの視点からサポートしていきます。
Body paragraphの要素は大きく分けて以下の3つです。
Body paragraph | Topic sentence Supporting evidence Linking sentence |
Topic sentence
Topic sentenceとはその段落に何が書かれているかを短くまとめるものです。
Topic sentenceは各段落の初めに来ることから、Signposting languageとともに書くのがよいとされています。
Signpostとは「道しるべ」のことで、自分が今どこにいるかを確認できるようにするものです。
具体的には、
- 理由の1つ目を書く段落を「First of all, (topic sentence)」
- 2つ目の理由を書く段落を「Secondly, (topic sentence)」
のような書き初めにしたりします。
Signposting languageはたくさんの種類があるので、慣れてくれば他のものを使ってみるのもよいですね。
ここでは、「都市部は地方に比べて子どもにとってより危険な場所とはいえない」という主張に対して、1つ目のTopic sentenceを「都市部は監視カメラが多い」という視点で見ていきましょう。
Supporting evidence
Supporting evidenceではTopic sentenceで書いたことを例やデータを用いて詳しく説明します。
ここで提示するものはもちろん自分の意見を強化するものになります。
どのようなデータがあれば「監視カメラ」が「都市部での子どもの安全」につながると思いますか。自分で考えてみましょう!
本やインターネットで関連の情報が見つけるときも、それをどのように展開していくことで自分の意見が強化されるかを考えていなければなりません。
つまり、エッセイは書き始める前の準備がとても大切で、このデータ集めもエッセイの質を左右するのです。
提示するデータが自分の意見をどのように強化するのかが読者にしっかり伝われば読者の納得感も上がりますね!
【Topic sentence】都市部は地方より監視カメラが多い
- 監視カメラは犯罪防止につながっている。
- 都市部は防犯カメラの増加に力を入れていて、それに伴い犯罪の数が減ってきている。
- 監視カメラの多いスポットでは子どもに関する犯罪も少ない。
この例は実在するデータはありません。エッセイを書くときはしっかりリサーチをして実在するデータを使ってください。
Linking sentence
それぞれのBody paragpraphの最後に来るLinking sentenceは、現在の段落で説明していることを主張につなげ、さらに、次の段落で説明することにつなげるものです。
エッセイではこのようなつなぎの言葉も重要です。
なぜなら、エッセイの内容に集中してもらえるようにはエッセイの流れを書いている側がリードする必要があるからです。
ここでLinking sentenceの例を見ておきましょう。
このようなデータからわかることは、都市部の監視カメラの多さは子どもの安全に貢献しているということだ。では、地域社会のつながりの観点からはどうだろうか。
(次の段落「地域社会のつながりについて」について書く。)
最後のBody paragraphはConclusionにつながるので、Linking sentenceはなくてもよいことも多いということも覚えておいてください。
- Topic sentence – その段落で説明する内容を短くまとめる文
- Supporting evidence – 自分の主張を強化するデータ・例を提示する部分
- Linking sentence – 今の説明から次の説明にスムーズに移るための文
Body paragraphはエッセイのメインの部分で書く文の量がとても多くなります。
そのうえ、Body paragraphは事前にリサーチした内容やデータを主張をサポートする根拠として効率的に提示することも必要です。
つまり、自分の書きたいことを好きに書いていいわけではないのです。
エッセイではよく「客観性が必要」と言われます。客観性とは誰にとっても「確かに」と納得できるということです。
一人でエッセイを書き、読んでいると、客観的なエッセイが書けているかがわからなくなるときがあると思います。それはなぜかというと、他の人がどう感じるかがわからないからです。
なので、エッセイは他の人から客観的な視点でチェックしてもらうのが効果的です。
弊社では、エッセイライティング経験が豊富な講師がエッセイの構成や内容の展開など大きな視点から客観的にエッセイが書けているかチェックすることが可能です。
Bodyの書き方 まとめ
いかがでしたか?
Body paragraphはエッセイ全体の中でも文を書く量が多くなるところです。
なので、Signposting languageなどを使うことで読者にとって読みやすいエッセイにするよな工夫が必要となります。
また、客観的な内容にするという意識を常に持っていなければなりません。
文のボリュームが多いので、気をつけないといけないことも多くなりますが、一度スキルを習得すると読者にとって読みやすいエッセイになるだけでなく、自分自身もエッセイが書きやすくなったという感覚を得られるようになります!
さて、Body paragraphのあとはエッセイ全体の内容をまとめるConclusionの部分が来ます。
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