Past Paperとは、毎年5月と11月に行われるIBのFinal Exam(最終試験)の過去問題のことです。
IBの教科書や対策教材がなかなか流通していない中で、Past Paperは、最も実用的な練習教材とも言えるでしょう。2回に分けてお届けするPast Paperの活用法、今回は、「Past Paperの取り組み方」をご紹介していきます。
過去問対策の肝は復習にあり
Past PaperはIB最終試験に最も効果的な対策方法です。しかし、Past Paperをただ解くだけでは不十分です。肝心なのは解いたPast Paerを使って「徹底的に復習する」こと。
もうこれ以上ないよ!というレベルまで問題や解答、自分の答案を見直すことで、効率的に高得点を狙うことができます。
過去問を実際に解いてみることで、
- 自分の得意/不得意
- 単元の理解度/定着度
- 時間配分
などなど、いろいろな発見があったはずです。これらの点に加えてどんなところに注目して見直しをすべきか分かれば、より効率的に対策を講じることができるでしょう。
Past Paperはここを見るべし
では、オススメのPast Paperの注目ポイントを3つご紹介します!
Criteriaと答案の比較
まずはCriteriaに沿って自分の答案を点数化してみましょう。IBOは、それぞれの科目のCurriculum Guide(シラバス)で公開しているCriteria=評価基準にそって答案の点数を決めています。
逆に言えば、そのCriteriaに書かれている要素を無駄なくつなぎ、取りこぼしなく書くことによって満点の答案を作成できるのです。
Criteriaと自分の答案を比較し、不足している観点や余計に書いてしまった情報を洗い出してみましょう。
Syllabus Outlineと答案の比較
Past Paperの出題範囲は、2年間の授業履修分と極めて広く、その範囲はすべてCurriculm Guideに記載されています。まずは問題をSyllbusと比較し、どの範囲が頻出なのか、どんな聞かれ方をしているのかを検討してみましょう。
また、実際に問題を解く中で「この単元よくわかってないな」と肌で感じることがあると思います。客観的に自分の答案をとらえることにもSyllabusは役立ちます! Syllabusのどの単元が自分の苦手分野なのかを整理して、今後の復習に活かしていきましょう。
Mark Schemeの読み込み
Past Paperを解く最大の特典とも言えるのが、Mark Schemeを参照できること。Mark Schemeは、公式の模範解答で、出題者の意図が読み取れるほか、それぞれの問題で何を書けば満点がもらえるのかが一目でわかるようになっています。
私はMark Schemeを見ながら満点答案を自分で書いてみる練習を重ねることで、本番でも同じ実力が出せるように意識していました。
- Criteria(評価基準)と自分の答案を見比べて自己採点し、答案の過不足を認識しよう!
- 試験問題とシラバスを照らし合わせながら、出題範囲や出題形式を明らかにしよう!
- Mark Scheme(模範解答)を見ながら満点答案を書いてみよう!
最後に
以上、Past Paperの答案を見直す際の注目ポイントをご紹介しました。
過去にアップした記事の中に、より詳しくCurriculum Guideについて解説したものもありますので、是非そちらも合わせてご参照ください。
とはいえ、IBは難易度の高いことで知られるカリキュラムです。Mark Schemeを見てみても「何故この答えになるのか分からない」、「この論述で実際どのくらいの点数がもらえるのか自己採点に自信がない」など、一人での学習に限界を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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