IBのカリキュラムにおいて、プレゼンテーションは、絶対に避けて通れない道です。

IBプレゼンテーション対策の前編では、主に内容を中心に成功の秘訣をご紹介しました。今回は、後編として「成功するプレゼンの秘訣〜プレゼンスキル編〜」をお伝えします。

台本の作り方

どの国、どの教科、どの言語においても、悪いプレゼンテーションの代表例は「台本を読むだけのプレゼンテーション」です。台本は、伝えたいことを伝えられるようにするためのメモ程度にしておきましょう。

また、安心を求めるあまり、つい全ての文章をそのまま台本に書いてしまいがちな人もいると思います。しかし、それは「読むだけプレゼンテーション」を引き起こす最大の原因です。

伝えたい要点をまとめたメモの方が、緊張して頭が真っ白の場合でも、ポイントが目に入るので立て直しやすいというメリットもあります!

良い台本悪い台本
見やすい大きさの文字
単語やフレーズで書かれている
スライド毎にまとまっている
小さくて読めない文字
文章がそのまま書かれている
スライドと連動していない
いつどこで何をしゃべるのかがわからない

いいスライド資料とは

プレゼンテーションでよく使われるパワーポイントは、あくまで要点をよりわかりやすくするための補助資料であり、主役ではありません。

すなわち、オーディエンスの気が全て取られてしまうようなスライドは好まれませんし、伝えたいことが複数ある1枚のスライドはかえって要点をぼやかしてしまいます。

アニメーションや、色づかい、背景などは、内容を邪魔しない程度の工夫が必要です。また、図や表、画像などは、適宜使うことによってプレゼンテーションのメリハリをつけることができるのでおすすめです。

良いスライド悪いスライド
見やすい大きさの文字
単語やフレーズで書かれている
見やすい大きさの文字
単語やフレーズで書かれている
適度な色づかい(1枚3色以下)
図表や画像が効果的に使われている
スライド1枚で伝えたいことが1つに絞られている
字が小さくて見えない or 大きすぎて邪魔
文章が書かれている
必要のない内容の箇条書き
テーマに合っていない背景や色づかい
色の多用 or モノトーン
文字のみで図表や画像がない
スライド1枚で伝えたいポイントがいっぱいある

話し方・姿勢の理想

人は、9割以上の印象を非言語コミュニケーション、すなわち話している以内容以外から決めると言われています。

プレゼンテーションにおいては、自信を持った堂々とした立ち振る舞いや、オーディエンスが聴きたくなるようなハキハキ堂々とした話し方が高得点につながります。

また、英語でのプレゼンテーションでは、発音の善し悪しを気にするあまり「もじもじしたプレゼンテーション」になりがちです。

しかし、Criteriaを見ても分かる通り、発音は全く関係ありません。準備をきちんと重ねて、自信をもって堂々と発表することが大切です。

良い話し方・姿勢悪い話し方・姿勢
堂々と立っている
下を見ず、前を広く見ている
適度な色づかい(1枚3色以下)
Body languageやオーディエンスへの問いかけを行う
内容によって声の大きさや高さが変わる
そわそわする
下を見て、オーディエンスと目を合わせない
身振り手振りが少ない
声に抑揚がない
早口ではなす
声が小さい

まとめ

プレゼンテーションに必要なスキルをご紹介してきましたがいかがでしょうか。

プレゼン上手になるためのポイント
  • 要点を簡潔にまとめた見やすい台本を用意しよう!
  • 重要なポイントのみを見やすくまとめたスライドを用意しよう!
  • 自信をもって堂々と話せるように、プレゼン前はしっかりと練習を重ねよう!

人前に出ると緊張が止まらない筆者は、プレゼンテーションの前に鏡の前で実践することによって、自然で自信のあるような立ち振る舞いができるようになるよう意識していました。

前編と合わせて、練習を重ね、プレゼンマスターを目指してください!

皆さんのIBライフがより素敵なものになりますように。