はじめに

慶應義塾女子高校は「独立自尊」を教育理念とする、1950年に創立した女子校です。

慶應義塾女子高校のほとんどの生徒は慶應義塾大学へ進学するため、慶應大学に進学したい方にはもちろんおすすめできますし、帰国生にとっても、様々な魅力的な特徴があります。

今回は創立70年以上の慶應義塾女子高校の

  • 外国語教育と国語教育
  • 留学制度
  • 卒業生の進路
  • 入試

について紹介していたいと思います!

外国語教育と国語教育

実際に慶應義塾女子高校ではどのような教育がなされているのか、気になりますよね。カリキュラムを見ると、1年次は基礎的な学習、2年次からは選択科目が追加され、生徒の進路や興味に合わせて教養をつけることができます。

外国語教育

選択科目には、自由選択科目必修選択科目があります。1年次の必須選択科目は、芸術 (音楽、美術)ですが、2年次と3年次は外国語が必修となっています!

  • 英語表現
  • ドイツ語
  • フランス語
  • 中国語

の4つから選択し、学習することができるのです。帰国後、英語の維持をしたい方には英語表現や、新しい言語にチャレンジしたい方は中国語など、様々なオプションがありますね!

おそらく初めてその言語を学ぶ生徒が多いので、基礎的なものを学ぶ授業になると思いますが、帰国生でその言語を聞き続けること、使い続けることは大事なので、とても良い機会になると思います!

日本語教育

慶應義塾女子高校は外国語教育だけではなく、国語にも力を入れています。

特色として挙げられているのが、

  • 80枚創作
  • 長恨歌暗誦
  • 国語科レポート

です。

1番目の「80枚創作」とは、高校2年次に、なんと原稿用紙80枚以上の小説を書きます!このような長い作品を人生で一回も書いたことがない人が多いかと思いますが、慶應義塾女子高校の生徒は高校2年生で小説を書き上げるのです。

「長恨歌暗誦」とは、名前の通り、白居易の漢詩「長恨歌」を暗唱するものです。現代文に加え、古典もしっかりと勉強できる学校ですね。

最後に、「国語科レポート」とは、3年次に文学作品に関する論文に取り組むものです。これらの授業や国語科の課題を通して、生徒は皆日本語力が向上することができます。

この点は帰国生にとって、とても大事な点なのではないでしょうか。帰国後、しっかりと日本語を学びたい、一般生と同じくらいまたはそれ以上の日本語力を身につけたいと思う方にはとても良いカリキュラムですね。

留学制度

次に、慶應義塾女子高校の留学制度についてです。この高校では、短期から長期、そして様々な国から選択をして留学に参加することができます。

留学プログラムは6種類あります。

  1. 慶應義塾一貫教育校派遣留学制度
  2. ニュージーランドプログラム
  3. カナダプログラム
  4. イギリスプログラム
  5. 国際ロータリークラブ青少年交換プログラム
  6. AFS年間派遣プログラム

期間はプログラムによって違いますが、3週間のプログラム1年間のものがあります。

プログラム名だけではわかりづらいと思うので、留学先の国をリストアップしてみると、

留学先の国

アメリカイギリスニュージーランド
カナダフランスドイツ
オーストラリアトルコメキシコ

と、とても多くの国から選択することができます!一般的に高校の留学プログラムで多いのはアメリカ、イギリス、ニュージーランド、カナダですが、慶應義塾女子高校はそれに加えて、ドイツメキシコなどに行くこともできるのは、とても魅力的だと思います!

また、慶應義塾女子高校は留学生を受け入れる学校でもあるため、学校内でも様々な人と交流することができます。

このように、豊富な留学プログラムや留学生受け入れを通して、帰国生は特に気になる英語の維持・向上ができる学校だと思います!

留学制度の詳細は以下のボタンから観覧できます

卒業生の進路

慶應義塾女子高校の生徒は原則全員が慶應義塾大学に推薦され、入学することができます!学部は生徒それぞれなので、2020年度の卒業生がどの学部に進学しているか見てみましょう。

2020年推薦者数

経済学部56名
法学部法律学科27名
法学部政治学科27名
文学部25名
商学部20名
理工学部18名
環境情報学部11名
薬学部薬学科7名
医学部5名
総合政策学部5名
看護医療学部1名
薬学部薬科学科0名

各学部によって枠などがある学部もありますが、生徒数が一番多いのは経済学部ですね。経済学部と法学部は人気ですので、多く生徒が希望しています。

慶應義塾大学の各学部が主催する模擬授業ゼミ見学会、そしてオープンキャンパスなどに参加して、自分に一番あった学部を見つけることができます。

有名な難関私立大学、慶應義塾大学に推薦で入れるのはとても嬉しいですよね!

入試について

最後に、偏差値が77である慶應義塾女子高校の入試についてです。一般入試帰国生入試推薦入試があります。今回は帰国生入試についてまとめました。

帰国生入試

資格海外在住連続20ヶ月(1年8ヶ月)以上、帰国後1年以内
試験科目国語 (60分)、英語 (60分)、数学 (60分)、作文 (60分)

帰国生入試は一般生入試と同じ試験科目、そして同じものが出題されるそうです。

そのため、海外生活が長く、日本の国語や数学がしっかりと学べていない方は必ず受験対策が必要です。一般生と同じ試験であるため、帰国生にとって難しい問題が多くなるかもしれません。

また、海外で身についた英語力に満足するのではなく、受験英語を勉強し、日本語で答える問題もあるので、対策をしましょう。

まとめ

慶應義塾女子高校の外国語教育や手厚い日本語教育、いかがだったでしょうか?

授業以外にも、様々な国に行くことができる豊富な留学プログラムなどがあり、帰国生にとって魅力的な点が多かったかと思います。

入試は先ほど紹介したように、一般生と同じものが出題されるため、受験対策がとても大事になってきます。また、作文なども第三者の目を通して磨くことが効果的です。