はじめに――攻玉社中学について

攻玉社中学校(以後、攻玉社中学)は1990年に国際学級を作って以来、長い間帰国生を受け入れてきた学校です

  • 誠意
  • 礼譲
  • 質実

を校訓とする攻玉社中学150年以上の歴史ある男子校で、多様性を重視しています。

国際学級では多くの帰国生を育成しており、帰国生を理解し、尊重し、彼らが安心して学校生活を送れるよう、学校をあげて様々な工夫をしています

今回は、攻玉社中学

  1. 国際学級
  2. 大学進学実績
  3. 入試情報

についてまとめて紹介していきます!

攻玉社中学の国際学級

前述の通り、帰国生の受け入れとして攻玉社中学には国際学級があります。

国際学級には3つの特徴があるので、1つずつ詳しくみてみましょう。

3年間帰国生クラス

国際学級にいる帰国生は、中学校の3年間、一般学級とは別に独立したクラスで学びます。帰国生の悩みや心配に対して理解があり、少しずつゆっくりと日本に馴染めるように作られた学級です。

とはいえ、クラス以外の行事や部活は一般学級と一緒なので、学級問わず、色々な人と仲良くなりながら学校生活を送ることができます。

国際学級という帰国生だけのクラスがあることにより、他の生徒に気兼ねなく英語を躊躇なく日常的に使うことができ、帰国生にとって大切な英語力の維持もしやすいのではないでしょうか!

また、

  • 同じような経験をした生徒たちとのコミュニティで共感を得ることができる
  • 違う国について様々なことを知ることができる

ので、刺激的な毎日が送れそうですね。

中学の3年間国際学級として過ごした後、高校からは一般学級に編成されます。

英語・国語・算数の習熟度別授業

攻玉社中学国・数・英の主要3科目を習熟度別授業で行います

ひとくちに帰国生といっても英語力にはばらつきがあるため、国際学級の中でも、英語の授業は2種類の習熟度別になっています。 英語がすでにできる方は高いレベルで学べますし、滞在していた国が英語圏ではなかった方や日本人学校に通っていたという方しっかりと丁寧に基礎から英語を学ぶことができます。

英語ができる方は帰国しても自分のレベルで維持・向上できるのはとてもありがたいですし、英語圏ではないところからの帰国生もしっかり英語力を身につけていけるような配慮は嬉しいですね!

また、国語と数学も2クラスに分けられています。

国語も、海外でどのような学校に通っていたか、家でどのような学習をしていたかによって習熟度は異なりますし、数学も国によってカリキュラムが異なります。国語、数学も、英語同様、レベル別で2種類のクラスに分けて授業が行われます

こうした学習サポートを経て、国際学級の3年間の後は、全員が一般学級と同じスピード・難易度で国語や数学が学べるようにしてくれています。

帰国して英語の維持、向上をしつつ、国語と算数はしっかりと遅れを出さないように教育してくれる学校ですね。

また、基本的に国際学級では3年間クラス替えは行われませんが、入学から2年間のうちに学力の伸長が著しい生徒に対しては、さらに力を伸ばすべく、 保護者・本人の同意の上で3年次に選抜学級に移籍することもあるようです。それぞれに伸びに合わせて、しっかり生徒に合った対応をしてくれるのも嬉しいですね!

攻玉社中学の大学進学実績

次は攻玉社全体の大学進学実績についてです。(攻玉社中学の偏差値は63

大学合格実績は以下の通りです。

2021年卒業生数239名 ()内は現役

東京大学17名(15)
京都大学3名(2)
大阪大・神戸大・旧4帝大11名(9)
国公立大学89名(67)
医学部医学科43名
早慶上理ICU391名(317)
GMARCH281名(218)

東京大学に15名現役で合格していますね!

また、早慶上理ICUの私立難関大学に合格している生徒がとても多いです。

海外大学には、2021年に合格した方は出ていません。

しかし、2019年は6名いたので、海外大学に興味のある方でも、学校にサポート体制はあるものと思われます。

国際学級の合格実績

次に、国際学級で学んだ生徒たちの合格実績を確認しましょう。

国際学級の3年間の後は、一般学級と同じ学びになるため、国際学級にいた生徒たちも実際に合格実績はとても高いです。

2021年は45名国際学級出身の卒業生がおり、そのうち3名が現役で東大、88名が早慶上理、 52名GMARCHに合格しています。

国際学級習熟度別授業の効果、そして細かい丁寧な受験対策と進路サポートがあるのがわかりますね。

攻玉社中学の入試情報

最後に、攻玉社中学入試情報を確認しておきましょう。

一般入試は4科目特別選抜は算数1教科型ですが、

今回はより帰国生が挑戦しそうな国際学級入試について簡単にまとめました。

国際学級入試

資格海外在住2年以上5年未満の者は帰国後2年6ヶ月以内、 海外在住5年以上の者は帰国後3年以内
試験科目【国語・算数】(各40分:各100点)+面接 または
【英語】(筆記50分:80点、リスニング10分:20点)+面接
*国語、算数の難易度:一般入試に準じたレベル
*英語の難易度:英検準1級から2級程度
*面接:保護者同伴、日本語コミュニケーション力が見られる

国際学級の入試は、国語と数学の2科目か英語の1科目の2種類の受験方式から自分に合ったものを選択して受験することができます。

海外で日本人学校に通っていた方や、英語圏ではない国で現地校に通っていた方などは 国語と算数を選択すると良いでしょう。

英語を選択する場合は、難易度の目安として英検準1級から2級となっておりますので、非常に高い難易度の問題が出題されます。こちらの方式で受験する場合、充分に英語の対策をしておくことが重要ですね。

また、出願時に300〜400字の「海外生活で一番心に残ったこと」についての作文を提出する必要があります。

今海外に住んでいる方は、色々なエピソード日本と違う点の気づきなどを忘れずに、 書けるようにしておきましょう。

とはいえ、慣れない国語や数学の勉強を1人でしたり、高レベルの英語の入試対策を独学で行うのは難しいですよね。弊社TCK Workshopでは、経験豊富な講師陣が皆さまの受験を精一杯サポートさせていただきますどちらの受験方式があっているのかといったご相談から入試対策のお手伝いはもちろんのこと、事前課題の作文の添削などもお任せください!まずは無料学習相談および無料体験学習から、お気軽にお問い合わせください。

攻玉社中学のまとめ

攻玉社中学のポイント
  • 帰国子女は中学3年間、帰国生のみの「国際学級」で習熟度別の丁寧な授業を受けられる!
  • 高校入学と同時に一般生と同じクラスに編入され、大学志望校別のクラスに入る
  • 国立大学、難関私立大学進学者数の多い優秀な大学合格実績
  • 国際学級入試は「国語・数学」の2科目型と、「英語」1科目型から選んで受験

攻玉社中学国際学級は英国数の3教科が習熟度別の分割授業で受けることができ、英語も日常的に使うので英語力の維持、向上ができそうですね!