はじめにー國學院大學久我山中学について
國學院大學久我山中学高等学校(以後、國學院大學久我山中学)は69年の歴史と伝統を持っている学校であり、「明るく、たくましく、さわやかな、明日の日本を担う青少年」を育成しています。
- 『忠君孝親』
- 『明朗剛健』
- 『研学練能』
という「学園三箴」を掲げる、男女別学スタイルで学ぶ学校です。
今回は、國學院大學久我山中学の
- 男子部と女子部の特徴
- 伝統文化そして国際理解教育
- 大学進学実績
- 入試情報
についてまとめて紹介していきます!
男子部と女子部の特徴
國學院大學久我山中学は東京唯一の男女別学スタイルで学ぶ学校です。
男子部と女子部でそれぞれ施設が別れており、授業と学年行事は別々、体育祭と文化祭は合同で行われます。
それでは、まず、久我山中学の男子部と女子部の特徴をそれぞれみてみましょう!
男子部
男子部は大きな特徴として、6年間にわたって週1時間必ず武道を学びますので、中には黒帯をとる生徒も出てきます。
能楽教室などもあり、中学生のうちに珍しい経験をすることができます!
女子部
女子部では、女子特別講座で能楽に加え、
- 茶道
- 華道
- 日本舞踊
など日本の伝統芸能に触れることができ、キャリア教育にも力を入れています。帰国生として、このような日本の文化を体験し、日本について学ぶことはとても面白いのではないでしょうか。
コース制
男子部はSTクラスと一般クラス、 女子部はSTクラス、CCクラスにそれぞれ細かくコースが分かれています。
これらのコースは入学当初から分かれており、中学受験をする段階で、それぞれ希望のコースに出願しなくてはなりません。
男子
STクラス | 東大、東工大、一橋などの最難関国立大学、医学部を目指す進度が早いクラス |
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一般クラス | 国公立、早慶上理、GMARCHを目指す、習熟度別授業があるクラス |
女子
STクラス | 東大、東工大、一橋などの最難関国立大学、医学部を目指す進度が早いクラス |
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CCクラス | 国際文化交流に関心がある生徒を対象とする、2018年に新設されたCCクラス (Cultural Communication Class)。 |
CCクラスは、週2時間Global Studiesという授業があり
- テーマを決めてリサーチやプレゼン
- 留学生との交流
などができるクラスです。
海外大学を含む進路を目指すため、帰国生の女子生徒には魅力的なクラスではないでしょうか!男子部にこちらのコースが用意されていないことが残念ですね。
国際理解教育
國學院大學久我山中学は日本の文化や教育以外にも、 国際理解教育にも力を入れています。ここでは、いくつか興味深いものをピックアップしました。
Math in English
通常の授業とは違いますが、イマージョン教育(単に英語を学ぶのではなく、英語で他教科を学ぶ学習方法)として英語で数学を学ぶ授業が年3回あります。
希望者は、英語で数学を学ぶことはどのようなことなのかを実感することができ、またこうした機会を通して自分の英語力を確認することも可能です。日本で行う勉強と海外で行う勉強の違いなどを体感することもできるでしょう。
グローバル・リーダーシップ・ワークショップ
グローバル・リーダーシップ・ワークショップとは、様々な国から来ている留学生と3日間過ごすワークショップです。
英語以外の言語を母語とする留学生とも交流し、英語でコミュニケーションをとります。 希望制なので、国際交流をしたい方は参加するととても楽しいと思います!
英語で地域探訪
國學院大學久我山中学の留学生のガイドとなり、英語で学校の周りの歴史的な場所などを案内します。自分もその歴史について学ぶことができるうえ、英語で説明することにより実践的な英語力が身につきます。
インドネシア修学旅行生と交流
インドネシアの修学旅行生が授業や部活などに参加し、様々な国際交流ができます。
女子は浴衣の着付け、男子は柔道などを一緒に行い、英語を使いながら交流することにより、英語力だけではなく、文化の違いなども理解できるようになります。
このように、國學院大學久我山中学は多くの留学生や国際的な人と関わる機会があります。 他にも、英語の新聞を書くプログラムなどもあるので、詳しくはこちらをご覧ください!
国際理解教育に力を入れ、英語を使う機会が多数用意されている國學院大學久我山中学ですが、帰国生入試では面接および算数が必須科目となっています。入学後、用意されている様々なプログラムを存分に利用するためにも、英語はもちろんのこと、数学(算数)などの他科目でも余力を持っておくに越したことはありません。
弊社TCK Workshopでは、経験豊富な講師が皆さまの学校選びから試験対策、入学後の学習生活までしっかりとサポートさせていただきます。まずは無料学習相談から、是非お気軽にお問い合わせください!
國學院大學久我山中学の大学進学実績
次に、國學院大學久我山中学の大学進学実績についてみていきましょう。
偏差値57の國學院大學久我山の大学合格実績(高等部からの大学合格実績)です。
2022年
東京大学 | 3名 |
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京都大学 | 2名 |
大阪大・神戸大・旧4帝大 | 12名 |
国公立大学 | 66名 |
医学部医学科 | 39名 |
早慶上理ICU | 182名 |
GMARCH | 404名 |
國學院大學 | 63名 |
早慶上理やGMARCHに加え、多くの生徒が国公立に合格しています。
コース制のクラスで自分の進路を決めて、早くから自分の将来にあった教育を受けることができる学校ですね。
CCクラスは2018年にできたばかりなので、現在海外大学の実績はみられませんが、今後は海外大学の合格実績も期待できるのではないかと思います!
女子部と男子部別の合格実績など、詳しくはこちらの学校公式HPからご覧ください!
國學院大學久我山中学の受験情報
最後に、國學院大學久我山中学の受験情報です。
入試には、一般入試と帰国生入試があります。一般入試は4科目か算数と国語の2科目から成りますが、今回は帰国生入試について詳しく紹介していきたいと思います。
帰国生入試
募集クラス | 男子一般クラス、女子CCクラス |
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資格 | 海外在住1年以上、帰国後3年以内 |
試験科目 | 【算数・国語】または【算数・英語】(各50分)+面接(本人・保護者) |
*志望理由書も提出
帰国生入試は男子一般クラス、女子CCクラスと、募集クラスが決まっているので、注意して受験しましょう。STクラスに応募することはできませんが、募集要項には「成績によりSTクラス編入があります」とありますので、STクラスへ進みたいという帰国生も諦める必要はないでしょう!
帰国生入試では国語か英語を選ぶことができるので、海外で日本人学校に通っていた方やインターに通っていた方、それぞれ自分に合わせて受験できるのは嬉しいポイントです。しかし、どちらも算数は必須として出題されますので、日本の受験算数の対策は必須となります!
特に海外でずっと算数を勉強していた方は、日本の受験算数はどのようなものかをしっかりと確認してから受験するようにしましょう。
國學院大學久我山中学のまとめ
- 男子部・女子部それぞれに分かれて授業が行われる
- STクラスやCCコースなど、細かなクラス分けで自分に合ったレベルの授業が受けられる
- 豊富な海外交流の機会で英語力の維持・向上が見込める
- 優秀な大学進学実績!CCコースの新設により、女子部は今後、海外大学への進学実績も期待できる
國學院大學久我山中学の男女別学のそれぞれの特徴や国際理解教育を紹介してきました。
國學院大學久我山中学は、日本の文化についても学べますし、国際性豊かな価値観なども身に付く学校なので、帰国生にとっても非常に有意義な学びが得られる学校なのではないかと思います。
帰国子女受験は、一般入試に比べて開示される情報も参考に出来る例も少なく、ご家庭で対策されるにも限りがあるのではないかと思います。TCK Workshopでは、お子様の志望する学校に合わせて一緒にプランを立て、一緒に対策を練っていくことも可能です!お気軽に下記の無料相談フォームからご相談ください!