はじめにー逗子開成中学について
逗子開成中学校・高等学校(以後、逗子開成中学)は神奈川県逗子市に位置する中高一貫の男子校です。
帰国生向けの入試も用意されていて、国際教育も充実している学校です。
最大の特徴は、この学校では海洋教育にも力を入れていて、海のそばのキャンパスでのびのびと過ごし、学べることです。
逗子開成中学の偏差値は59。帰国生入試も、日本の受験対策に慣れていないお子さんですと少し難しく感じるかもしれません。
コロナ禍でインターネットの説明会や出願、入試などが多くなる中、帰国生入試に向けての学習準備や、環境面で心配なことも多いかと思います。
今回は、逗子開成中学の
- 学校生活
- 大学進学実績
- 入試情報
についてまとめて紹介していきます!
逗子開成中学の学校生活
逗子開成中学の学校生活をみていきましょう。
逗子開成中学は、「豊かな自然の中にあるキャンパス」という特徴を活かして、さまざまな体験活動や行事、海洋教育や国際教育を行っています。
大学進学を前提とした6年間の中高一貫のカリキュラムを提供しており、日頃の授業と家庭学習を教科教育の柱として教育をしています。
他の学校にはなかなかない海洋教育という珍しいプログラムや、清掃活動、エコロジー推進活動など、自然豊かな環境にある学校ならではの魅力もいっぱいです!
ここでは逗子開成中学の学習支援とその特徴、そして高等学校での教育についても紹介します。
学習支援
逗子開成中学の学習支援では、まず通常の授業で学びに対する意欲を高め、それを家庭学習で確かな知識にする、という学びのルーティンを作っています。
しかし、家庭学習に重きを置く勉強法では、どうしても学習の差がうまれてしまうこともあるでしょう。家庭で十分な学習時間を確保することが難しい生徒向けには、夏休み・冬休み・春休みの長期休暇の時間を使って、補習の実施をしています。
さらに中高一貫教育の特性を活かして、英数国の3教科で、中学3年間の学習内容を中学2年までに終える【先取り】を行っています。高校のカリキュラムに早く進むことができるので、高校3年には受験対策に特化した授業を中心に受講することのできるスケジュールが組まれています。
高校2年〜3年の生徒の希望者には、大学の入試問題の対策を意識した講習も用意してあります。
高等部
さて、そんな逗子開成中学の高等部はどのようなコース分けがされているのでしょうか?
英数国の3教科に関しては、中学3年から高校2年にかけて高校の範囲を勉強します。
高校2年次にまず理系と文系のコースに分かれ、3年次には:
- 国公立文系
- 国公立理系
- 私立文系
- 私立理系
の4つのコースに分かれます。
大学進学に向けて、高校2年から3年の2年間は志望大学受験への準備期間とし、「捨て科目をつくらないで粘り強く頑張る姿勢をつくる」ことを意識しています。前述の通り、高校2年生以降は希望者向けの大学入試対策講習を受けることができ、講習には通年通して参加するものと、長期休暇の間にのみ行われるものもあります。
さまざまな模試や講習、スタディサポートの機会も充実しているので、安心し、自信を持って自分のやりたい勉強に打ち込めますね!
英語教育
逗子開成中学の英語教育は、ただ英語力の向上を目指しているだけではなく、その裏にあるさまざまな文化や宗教、言語を持った人たちとどのようにして共生していくかを考えます。
スキル面では「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能をしっかりと身につけることを目標とし、中学2年までには中学の履修内容を、高校1年までに高校の履修内容を終えて、大学入試に向けた英語対策をいち早くできるようにしています。
研修、研究旅行も中学・高校と全員参加のプログラムがあり、どちらも6日間のプログラムを通じて自分の英語力やコミュニケーション能力を磨き、多文化社会について学びます。まずは中学3年次に行われるニュージーランドでの研修旅行で英語圏にてのホームステイを経験し、高校2年次に行われるアジア研究旅行(韓国・マレーシア・ベトナム・北海道・沖縄の5コースから選択)では現地校の生徒達と交流し世界遺産や記念館などを訪れます。
これらのプログラムとはまた別に、希望者は、
- 2週間の夏休み海外研修(フィリピン・アメリカ)
- 1年間の長期留学制度
に参加することもできます。
国際社会の一員としての意識を育み、広い視野を身につけることができるこれらのプログラムは、帰国生にとってはもう一度多文化と交流ができる、いい機会になるのではないでしょうか?
とはいえ、やはり質の高い英語授業を展開するこちらの帰国生入試は試験のハードルも決して低くはありません。高1までに高校3年までの授業を終わらせるというほどの授業進度ですので、「入学できたとしてもついていけるかどうか不安……」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
弊社TCK Workshopでは、現在の成績状況や英語力、留学歴、今後の進路希望などを伺い、皆さまの志望校選びから受験対策、英語力の更なる向上までしっかりとサポートさせていただきます!まずは無料学習相談から、是非お気軽にお問い合わせください。
逗子開成中学の大学進学実績
逗子開成中学の大学進学実績を確認しましょう。
逗子開成中学の卒業生は卒業後、さまざまな道に進んでいきます。
多くの国公立大学、有名私立大学、海外の大学への進学実績がある逗子開成中学ですが、ここではその一部をご紹介します。
以下は過去の主な合格学校です。
- 東京大学
- 東京工業大学
- 北海道大学
- 横浜国立大学
- 早稲田大学
- 慶応義塾大学
- 国際基督教大学
- 明治大学
- 国立台湾大学
- デポウ大学
- ミュンヘン工科大学
卒業生と現役の生徒との交流も充実していて、ホームカミングデーの実施や進路講演会では、逗子開成中学を卒業し、社会で活躍しているOBたちをキャンパスに向かえています。
卒業以降の繋がりや、先輩方がどのような活躍をしているのかを知れるのは心強いですね!
逗子開成中学の入試情報
逗子開成中学の入試情報を確認しておきましょう。
自然豊かな環境で学び、海洋教育、グローバル教育を経て成長していく逗子開成中学の生徒たち。この学校の帰国生入試の募集要項はどのようなものでしょうか。
逗子開成中学の帰国生入試は1種類のみで、出願資格は以下の通りです。
募集要項
2022年度の募集要項では、
- 2022年3月に小学校を卒業見込みの男子で、原則として自宅通学が可能。
- 日本国籍を持っている。
- 保護者の海外在留に伴って外国で教育を受け、外国における滞在期間が帰国時まで継続1年以上。
- 2019年4月以降に帰国している。(帰国後3年以内)
の4つが出願資格として挙げられています。
出願はインターネット出願のみで、募集要項の条件の他に必要な書類は以下の通りです。
- 海外における最終学校の1年分の成績証明書
- 海外在留証明書
- 「海外生活で学んだこと」についての作文(600字)
(面接の参考用、学校指定の用紙あり) - その他取得した資格などがあれば、出願時に入力。
証明書のコピーを提出。
書類の提出は郵送、または出願サイトにアップロードができ、海外在留証明書や作文用紙 については指定のフォーマットを学校公式HPからダウンロードする必要があります。
試験科目
中学校受験の試験科目は以下の通りです。
- 【国語・算数】または【英語・算数】(各100点・各60分、200点満点)
- 面接(本人面接・個人:1人15分程度)
受験科目として英語はもちろん選択できますが、国語を選ぶにしろ、英語を選ぶにしろ算数は必須科目となってきます。海外のカリキュラムで勉強してきたお子さんにとって、日本の受験算数や国語を理解するのは、少しハードルが高いように感じるかもしれません。
TCK Workshopであれば、日本と海外、両方のカリキュラムに精通し、中学受験科目の指導経験も豊富な講師も数多く在籍しております。逗子開成中学の受験を検討されているのであれば、ぜひ下記の無料相談フォームから、お気軽にご相談ください。
逗子開成中学のまとめ
- 自然豊かな環境で、海洋学などの特殊な科目についても勉強できる
- 中高一貫の強みを生かした先取り授業!高校3年次には受験勉強に集中できる
- 補講や講習などの学習サポートも充実!模試を受ける機会も多数
- 全員参加の海外研修や希望者のみの留学制度(長期・短期ともに)が用意されている
- 優秀な国内大学進学実績!海外大学進学の実績もあり
逗子開成中学では、逗子の海をすぐ近くで感じながら、生徒の自立と国際的なものの見方を育て、生徒をひとまわり大きく成長させます。
海洋人間学、国際交流、総合学習としての「人間学」など、ユニークな教育プログラムを用意して、生徒の学習と成長を支援しています。
希望者には語学研修や10か月ほどの長期留学のプログラムがあるなど、英語学習やグローバル教育もとても充実しています。
しかし、せっかくの留学の機会を有効に使いたいのなら、学校の英語教育だけでは不十分かもしれません。豊富にある選択肢も、授業に追いつくだけで精いっぱいになってしまうと、せっかくのチャンスをフルに活用することが難しくなってしまいます。余裕を持ってさらにレベルアップできるよう、入学前からしっかりと準備を進めておいたほうがいいかもしれません。