はじめに――玉川学園中学について
玉川学園中学校 (以後、玉川学園中学)は、年間204名の海外派遣、135名の海外生徒の受け入れに加えて、全校生徒の約75%が海外研修に参加するなど、非常に国際色豊かな学校です。
また、2005年には、日本で初めて国際規模の私立学校連携正式メンバー校として認定されました。
このように、玉川学園はとても国際教育に力を入れており、高い英語力を持つ生徒を育成しながら、多くの海外大学合格者を輩出しています。
今回は、玉川学園の
- 英語教育
- IBプログラム
- 大学合格実績
- 帰国受験情報
についてまとめましたので、ぜひ読んでみてください!
玉川学園中学の英語教育
はじめに、玉川学園中学の一般クラスの英語教育の特徴である、EFLプログラムと習熟度別授業についてお話していきたいと思います。
(※こちらはIBコースとは別のカリキュラムになります。玉川学園のIBコースについては、次のセクションをご覧ください。)
ELF プログラム
English as Lingua Franca(ELF)とは、英語が母国語ではない人に対して行う英語教育のことで、玉川学園中学のELFは多様な国籍とマルチリンガルな教員が多く在籍していることが特徴です。
ネイティヴの先生ももちろんいますが、中にはノンネイティヴで英語が流暢な先生もいるようです。こうした環境での英語教育は、単なる英語の勉強に留まらず多様な異文化に触れられるという利点に加え、様々な地域の英語の発音に耳を慣れさせることもできますし、第二言語として学ぶ経験を持っている先生からは、効率的な単語の覚え方や発音の方法などを教わることも出来ます!
習熟度別授業(英語以外も!)
玉川学園中学の7・8年生(中学1年・2年)になると、英語の授業は習熟度別の3クラスに分けられます。
- SA: Special Advanced
- A: Advanced
- B: Basic
クラスは上記の3種類で、レベルによって外国人教員による授業の割合が変わってきます。
もしIBプログラムではなく一般クラスに入るとしても、英語の得意な帰国生でも満足できる授業が受けられると思うと安心ですね。英語力を落とさず維持できる環境が整っているという点は重要なポイントです。
また、もう一点嬉しいことは、玉川学園中学の英語の授業以外にも、数学も習熟度別授業であることです!
帰国生の中には、電卓の使用に慣れていたり、日本の数学用語が分からなかったりと、日本の数学に対して苦手意識を持っている方もいるのではないかと思います。このように習熟度に対応されていればと、焦らずにしっかりと勉強することができますね!
- ELFプログラムで多様な文化に触れながら英語学習を進められる
- 習熟度別授業でレベルに合った英語を学べる
- 数学の習熟度別授業もあるので、日本の数学が苦手な帰国生も安心
玉川学園中学のバイリンガルな生徒を育てるIBプログラム
玉川学園には一般のカリキュラムとは別に、IBプログラムもあります。
IBとは、国際バカロレアのことであり、国際的な場面で活躍できる人材を育てる教育プログラムです。IBには50年以上の歴史があり、海外ではもちろん、日本でも多くの学校で導入が進められているプログラムです。
玉川学園中学のIBプログラムでは、国語以外の主要教科は全て英語、実技教科の一部(音楽、体育、北京語など)が日本語での授業となっています。一般的に「IB」と呼ばれるディプロマ(DP)が始まるのは高等部からですが、中等部でも「IB Middle Years Programme (MYP)」と呼ばれる中学生向けのIBプログラムを取り入れています。
英語力向上のためにIBプログラムを目指す生徒も多く、帰国生にとって玉川学園IBコースのバイリンガルな教育はとても魅力的だと思います。
5段階の英語クラス分けがされていますので、ここでも自分にあったレベルで学ぶことが可能です。高い英語力についていけるか不安な方は、English Morning Supportという支援を利用することもできます。
英語力だけではなく、日本語にもサポートが必要な生徒は、朝に教員と一緒に予習・復習をすることができます。また、放課後のStudy Hallでも、テストの成績が低かった生徒に対してアカデミックサポートが用意されています。
保護者は英語ができなくても連絡や問い合わせは日本語で行われるため、その点も心配はいりません。もちろん、英語での対応も可能です!
IBクラスは一般のクラスより授業時間が多く、家庭学習なども多いので、生徒には相当のキャパシティーが求められます。英語力をあげたい、海外大学を目指したい、そして学習面でチャレンジしたいという方にオススメのプログラムです。
帰国子女には魅力的な玉川学園のIBコースですが、IBはハイレベルなカリキュラムで知られるプログラムでもあり、英語で行われる授業や課されるエッセイなどを熟していくには相応の英語力が求められます。弊社TCK Workshopでは、経験豊富な講師が皆さまの学校選びから試験対策、入学後の学習生活までしっかりとサポートさせていただきます。「IBを始める前に先取りで予習しておきたい」「英語力を上げておきたい」「そもそも自分にIBができるか相談したい」など、まずは無料学習相談からお気軽にお問い合わせください!
- 主要な教科はすべて英語
- 英語のクラスは5段階に分かれているので、自分に合ったレベルで学べる
- 日本語など各科目のサポートも充実
- 保護者の連絡は英日両言語対応
玉川学園高校の大学合格実績(2021年度)
2021年度の玉川学園の大学合格実績です。
玉川大学 | 70名 |
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国公立大学 | 3名 |
早慶上理ICU | 29名 |
GMARCH | 31名 |
医歯薬系 看護系大学 | 30名 |
海外大学 | 21名 |
玉川学園は玉川大学の附属校ですので、4年制大学に進学する高等部の生徒のうち例年約3割程度の学生が玉川大学に進学します。内部進学の目安は10年生から12年生までのGPAが3.0以上となっているようです。
また、進学実績を見てみるとやはり海外大学に合格している生徒の割合が高く、IB教育の影響が顕著に見られます。
IBクラスの2018-2020年の大学合格実績を見ると、合計40名が海外の大学に合格しており、国内の大学も63名合格しています。
玉川学園中学の受験情報(2022年度)
最後に、玉川学園中学の入試情報です。帰国生入試でIBプログラムに入ることもできますし、IBを希望しない方は、一般入試の英語資格利用型入試を受けることも可能です!
帰国生入試(IB)
資格 | 海外在住1年以上、帰国後3年以内 |
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試験科目 | 英語・算数・理科・社会・面接(本人面接および保護者同伴面接) |
補足 | 筆記試験は各40分、100点満点 算数は英語・日本語の言語選択が可能 理科と社会は日本語のみ |
算数の筆記試験で言語を選択できるというのが特徴的ですね。理科と社会に関しては日本語のみになりますので、海外での学習しか経験がないという場合には別途対策が必要になるでしょう。
英語資格利用型入試(一般入試)
資格 | 英語検定3級以上を取得している者 |
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試験科目 | 国語または算数(各50分・100点) |
補足 | 英検CSE2.0スコアや他の検定取得者も要相談 |
英語資格型入試では国語か算数を選んで筆記試験を受けることになります。また、取得している英語資格によって英語の試験の点数が決まります。英検2級以上で100点、準2級で85点、3級で70点の扱いになりますので、こちらの入試制度を利用したいという場合には、あらかじめ英検対策を行っておくことが重要になりそうです。
公式HPにてサンプル問題や過去問が掲載されているので、ぜひチェックしてみてください!
玉川学園中学のまとめ
玉川学園中学は、その英語教育やIBプログラム、高い海外大学合格実績など、帰国生にとって魅力的な点が多かったと思います!
この学校で勉強がしたいという帰国子女の方々は、自分の志望するコースによってそれぞれしっかりと受験対策を練る必要があるでしょう。IBコースの帰国生入試では各科目の言語に合った筆記試験対策が必要となりますし、英語型入試では予め上の級の英検を取得しておくことが大切です。
弊社TCK Workshopでは、帰国子女中学受験対策や英検対策も行っております。まずはどちらのコースが自分に合っているのか、どんな勉強をしたら良いのか、指導経験の豊富な講師との無料学習相談も行っておりますので、是非一度ご活用ください!