1. はじめに

保護者さま

「うちの子、内容は理解しているのに、エッセイではいつもスコアが伸び悩んでいて…」

そんな悩みを抱える保護者の方は、少なくありません。

IB Economicsは知識や用語力以上に、「構成力」と「評価の深さ」、そして「データの使い方」が厳しく問われる科目です。特にPaper 1やPaper 2では、IB独自の評価基準に沿った論理的な書き方と、事例に基づいた根拠ある分析が求められます。

この記事では、IB Economicsの高得点を狙うために不可欠な、エッセイ構築の技術とデータ解釈力の育成方法について、実例とともに分かりやすく解説していきます。

2. なぜ「書けるのに点が出ない」のか?

海外インター校に通うBさん(高校2年)は、授業内では経済の知識も豊富で、用語や定義も正確に使いこなすタイプの生徒でした。しかし、Paper 1ではスコアが6から上がらず、本人も保護者も困惑していました。

実際に過去のエッセイを見ると、「定義→図→説明」は揃っているものの、「評価」パートでの視点が一面的だったり、実例との接続が弱く、採点基準のCriterion CやDが伸び悩む原因となっていました。

IB Economicsで7を取る生徒には共通点があります。それは「構成」と「評価の視点」が型として定着しており、データや事例を戦略的に活用している点です。

3. エッセイとデータ分析で差をつける4つの戦略

① 採点基準に沿った「構成テンプレート」を身につける

IBの採点はCriterion A〜Dに分かれ、特に高得点にはCriterion C(Synthesis and evaluation)の完成度が重要です。

単に「インフレ対策として金利引き上げは有効」と述べるのではなく、「金利引き上げはインフレを抑制しうるが、短期的には投資減退や雇用縮小のリスクも伴う」といった複眼的な視点が求められます。

② 実例とデータを「組み込む力」を養う

Paper 2では必ず「リアルな経済事例」を使うことが求められます。OECDやIMFの統計、国別政策の成功/失敗例をもとに、「なぜその政策が有効だったのか」「どんな条件下で機能しなかったのか」を数字で語れると、説得力が格段に上がります。

TCK Workshopでは、月1回の「時事経済トピック対策演習」で、実際の政策レポートや経済記事をベースにしたエッセイ練習を行っています。

③ 図(Diagrams)の「使い方」を見直す

IBではDiagramの正確性だけでなく、「図をどう説明し、どう評価に繋げるか」までが問われます。AS/ADモデルでも、ただ曲線を動かすだけでなく「因果の説明」「短期・長期の比較」「関係者の視点」まで含めた論理展開が必要です。

④ 評価(Evaluation)の深度を分解して練習

評価が表面的だと、Criterion CやDで伸び悩みます。高得点の評価とは、次のような視点を含んでいます:

  • 異なる立場の利害対立(政府vs消費者、短期vs長期)
  • 成功条件とリスク条件の比較
  • 政策間比較(例:subsidy vs price control)
  • 現実的制約の提示(政府予算、時間ラグなど)

これらを型としてトレーニングすることで、「なんとなく良さそう」から「論理的で一貫性のある評価」へと進化します。

4. 指導の現場から:TCK Workshopの実践サポート

TCK Workshopでは、IB Economics対策として以下のような指導を行っています:

  • エッセイ構成テンプレートを使った記述演習
  • データ読解トレーニング(月1の統計×評価演習)
  • 時事経済×IB理論の接続を重視した小論文指導
  • Diagramsと説明のロジックを一体で訓練

例えばCさん(日本在住・IB校通学)は、Paper 2でCriterion Dが3→5に上昇。要因は、エビデンス活用と「結論での一貫性ある判断」の強化でした。

5. 特にこの記事が役立つ方とは?

  • IB Economicsの知識はあるが、6で止まってしまう方
  • 実例やデータをどう使えば良いか分からない方
  • Diagramsは描けるが、解説が弱いと指摘される方
  • 評価が浅いと感じるが、どう深めれば良いか掴めない方

このような課題を感じている場合、構成力・データ活用・評価の「型」を学ぶことで劇的に改善できます。

6. 無料教育相談・体験授業のご案内

IB Economicsのスコアを伸ばすには、「思考と記述の型」を確立することが最短ルートです。

TCK Workshopでは、一人ひとりの課題に合わせた構成指導・評価演習を行いながら、継続的に弱点を改善していきます。知識の理解だけで終わらない、“書ける力・評価できる力”をつけるサポートが私たちの強みです。

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