はじめに

帰国子女で「話す・聞く」は得意でも、英検ライティングになると「書けない」「点が伸びない」と悩むお子さんは少なくありません。例えば、

語彙はわかるのに、どう組み立てたらいいのかわからない

文法ミスが怖くて書き出せない

日本語的な論理構成になっていて評価されない

といった不安を抱える声は多いのではないでしょうか。中高生や保護者の中には、「せっかく話せるのに試験で結果が出ない」と感じている方も多いでしょう。また、「ライティング対策に時間をかけすぎて、他の勉強が手薄になってしまう」という苦悩もあります。

こうした状況は、ご家庭でもよく見られます。リスニングやスピーキングはA〜B判定を取れるものの、ライティングだけはC判定から抜け出せないお子さん。話すときは表現を即座に出せるのに、試験で同じ構文しか使えず「進歩していない」と見えてしまう。そして、「このままでは志望校や進学に支障が出てしまうかもしれない」という不安が親御さまにも重くのしかかります。この現状は、話す英語」と「書く英語」の間にある思考ギャップが根本原因と考えられます。

なぜ伸びないのか」を細分化―原因から丁寧に解決

原因1:構成力の曖昧さ

帰国子女は「思いつくまま書く」習慣に陥りやすく、冒頭で主張・本文で根拠・結論で再主張、という基本型が崩れてしまうことがあります。ETSや英検協会も論じ構成が明確なエッセイの評価が高いとガイドラインで示しており、構成力はライティングで高得点を取るための基盤と言えます。

対策:型を意識した練習

まず「主張・理由・具体例・結論」のテンプレートを毎回使用し、最初は声に出して構成を確認します。文章を口に出す練習は、構成のズレや論理的な飛躍に気づく効果があり、書く前に頭が整理されます。

原因2:語彙・文法はできても適切に使えていない

話せる英語ができても、ライティングにはより正確さと多様性が求められます。英検準1級では「formal register」「varied connectors」「complex grammar structures」使用が必須です。国際教育現場でも、単一の語彙・文法しか使えない文章は評価が伸びにくいとされています。

対策:文法+語彙インプットとアウトプット設計

類義語を調べたり、「said」→「stated」「argued」などのformal expressionを紹介し、実際のエッセイ中で使うよう促します。さらに、「because」だけでなく「due to」「given that」など、多様な接続詞も体系的に定着させていくことも大切です。

原因3:自己添削がうまくいかない

話すときの柔軟なフィードバックと違い、自分で書いた文章は構造や文法エラーに気づきにくく、結果同じミスを繰り返してしまう傾向があります。

対策:専門家的フィードバックとリライト

第三者が、文章に赤入れし、「why not…?」「better use…」という具体的なコメントとともに改善例を理解するのがライティング上達には不可欠です。科学的研究でも「モデリングされたリライトを通じた自己改訂学習」は記憶維持および技術習得に効果的とされており、この方法はこれに一致します。そのために家庭教師や塾など第三者のプロや先生の力が大事とされています。

原因4:「英語的思考」の乏しさ

帰国子女はしばしば日本的論理構成(結論先行型・和風の理由づけ)に慣れ過ぎており、英検では英語的思考:主張→支持→具体例→再主張の流れが重視されます。論理ジャンプや日本語的重ね言いなどは評価減点の対象になります。

対策:英語構文と論理モデルの習得

PEEL構成」(Point, Evidence, Explanation, Link)や「OREO構成」(Opinion,Reason, Example,Opinion)に沿って文章を構造化する学習を導入し、何度も新規エッセイと書き直しエッセイの練習を行います。こうした方法はオーストラリア国立大学のライティングセンターでも推奨されている正当な方法です。

原因5:ライティングに対する心理的ブロック

話すのは得意でも、ライティングになると「書けなければどうしよう」「文法ミスが恥ずかしい」という思いから、筆が止まり、練習量が圧倒的に不足します。

対策:少量でも毎日書く習慣づくり

短い文から始めて、英語日記や意見文を毎日100ワード程度書く習慣をつけます。習慣を設計することで、少しずつ英語で自己表現ができるようになり、「上達している実感」を持たせることでモチベーションを維持します。

TCK Workshopの個別指導で広がる未来

TCK Workshopでは、講師のほとんどが帰国子女かつネイティブレベルの先生も在籍しているという環境で、言語的背景に寄り添いながら、ライティング強化のために以下の手厚いサポートを提供しています。

・小学生~高校生まで、個別指導を通してライティングの指導
・取り組みたい時に練習できる英検ライティング添削講座などが一例です。

授業は週1回〜、生徒様のご状況に合わせた授業日時設定が可能です。宿題の有無、量も個別レベルに合わせて最適量を設定し、無理なく成長を促します。さらに、講師からGoogle Classroomにて授業フィードバックも共有し、授業進捗の共有をします。

特に効果を実感しやすいのはこんな方へ

TCKのライティング指導は、特に以下のような方におすすめです。
帰国歴が長く、英語は得意だけど毎回ライティングだけ評価が低いお子さま。
また、3カ月以内に英検を受ける方
話す英語量に比べて「書く量」が圧倒的に不足している方
語彙や文法は習得済でも、正式な文章表現に移行できていない方

まずは一歩を踏み出すために

今、ライティングで悩んでいても、「そのまま時間が過ぎてしまうと、せっかくの英語力が試験で評価されないまま終わってしまうかもしれません」。まずは無料教育相談で、お子さまの現状と課題を把握させてください。安心して専門スタッフが伺います。

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また、ライティング添削講座の体験授業では、書いた文章にフィードバックを受けることができるので、その効果を実感できます。書く前と後で「構成がすっきりした」「文が自然になった」と感じられるはずです。

「このまま」「あれこれ手探りする」より、プロのアドバイスで適切な学習を始めませんか?書ける自信がつけば、次のステップへ進む未来が待っています。

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