「何を選べばいいのか分からない」親子で迷うA-levelの壁

「どの科目を選んだらいいのか分からない」

「好きな教科でいいの?でも大学進学に必要なものもあるって聞くし…」
——IGCSEを終え、A-levelに進む段階で、こうした不安や悩みを抱える保護者と生徒は少なくありません。特にイギリスやシンガポール、香港などのイギリス式カリキュラムに通うご家庭では、A-levelの選択が将来の大学進学、ひいてはキャリアに直結する重大な決断となることを実感されていることでしょう。
A-levelは基本的に3〜4科目を2年間かけて深く学ぶ仕組みです。そのため、一度選んだ科目が合わない、あるいは大学進学に必要な条件を満たしていないとなると、後戻りが難しくなります。また、大学によっては「数学が必須」「理系ならChemistryとBiologyの両方が望ましい」など、科目指定がある場合も多く、単なる好みだけで選ぶと、後々「志望校の出願資格がない」という事態も起こり得ます。
だからこそ、今このタイミングで、情報を整理しながら「何を学び、どこに向かうのか」を見極める力が求められているのです。保護者としても、信頼できる情報源と専門的なアドバイスがあれば、迷わずに前進できるはずです。
「自分で決める」には早すぎた…一人で悩む生徒たち
実際にTCK Workshopに寄せられるご相談の中には、

「娘が好きな科目だけで選んだら、イギリスの医学部の出願条件に合わなかった」

「息子はとりあえずMathとBusinessにしたけど、志望校を調べたらPhysicsが必要だった」
といった声が多く見られます。A-levelは自由度が高い一方で、自己判断に任される要素も多く、14〜16歳の生徒にとって適切な判断を下すことは容易ではありません。
TCK Workshopで実際にサポートしたMさん(16歳)は、最初にArtやPsychologyを選択していたものの、途中で医療系進学を志すようになり、急遽BiologyとChemistryへの変更が必要となりました。ところが、既に学期が始まって時間が経っていたため、追いつくのにかなりの労力がかかってしまったのです。
また、Rさん(15歳)はIGCSEでEnglishとBusinessが得意だったため、そのままA-levelも文系科目中心に選択。しかし、進路希望が急遽科学技術系へ変更となり、出願時に必要な数学と理科が履修されていないことが判明。再履修かFoundation Courseの検討を迫られました。
このように、初期段階での選択ミスが、後々の進学や学習の負担につながることは少なくありません。保護者としても「どこまで口を出すべきか分からない」「子どもが自分で選んだ以上、変えさせるのも不安」といった葛藤を抱える場面が多いのです。
A-level選択の決め手は“未来からの逆算”にあり
ポイント1:大学の出願条件を逆算して確認する
まず最初に行うべきは、志望大学や学部が求めるA-level科目を把握することです。UCAS(英国の大学出願システム)や各大学の公式サイトでは、学部ごとの出願条件が明示されています。Imperial College LondonのEngineering系ではMathとPhysicsが必須であり、Biologyは評価対象外とされることもあります。Cambridge大学のNatural Sciencesでは、最低2科目の理系科目(例:Math, Chemistry, Biology, Physics)が必要です。
さらに、OxfordやLSE(London School of Economics)などでは、Essay-based科目の評価が高く、HistoryやEconomicsを選ぶことで有利になる学部も多く存在します。日本の帰国枠大学入試でも、A-level成績が直接出願資格や書類審査に関わるケースが増えており、「どの科目を履修したか」が重要な評価項目になってきています。
ポイント2:「好き」や「得意」だけでは危ない?科目の戦略的な選び方
「好きな教科だから選んだ」という理由でArtやDramaなどを選択する生徒もいますが、Academic Rigour(学問的厳しさ)を求める学部では、ArtやPEなどは評価が低くなる場合があります。The Russell Group(英国名門大学連盟)は、所謂“Facilitating Subjects”(主要科目:Math, Physics, Chemistry, Biology, History, Geography, Englishなど)を最低2つ選ぶことを推奨しています。
また、大学の学部によっては、科目の「難易度スケール」も内部で設定されている場合があり、人気のある大学ほど難易度の高い科目に対する加点傾向が強い傾向も見られます。
ポイント3:組み合わせで勝負が決まる—バランスと相乗効果を意識
A-levelでは、選択科目の組み合わせにも注意が必要です。例えば、将来経済学部に進学希望の場合、MathとEconomicsに加えて、さらに分析的思考を養うためにFurther MathやHistoryを組み込むことが推奨されます。医学部進学では、BiologyとChemistryは必須、Mathも求められるケースが多く、Essay科目の一つも選ぶことでPersonal Statementや面接対策にも有効となります。
ポイント4:IGCSEや中学校時代の成績を冷静に見つめる
A-levelはIGCSEに比べて圧倒的に深い内容を扱います。CやD評価だった教科を継続するのはリスクが大きく、成績だけでなく授業スピードや理解力への適性も加味して判断する必要があります。反対に、IGCSEでA以上の評価を得た科目は、A-levelでも伸びしろがあると考えられます。
ポイント5:進路が未定でも“潰しがきく”構成を選ぶ
進路が明確でない段階でも、Math・Biology・English Literature・Geographyなど、複数の分野で評価されやすい科目を組み合わせることで、選択肢を狭めずに対応することが可能です。汎用性の高い組み合わせを選ぶことは、不測の進路変更にも柔軟に対応できるという安心材料にもなります。
一人ひとりの進路に合わせた提案と実績が強みです
TCK Workshopでは、A-levelの科目選びに迷うご家庭を対象に、専門スタッフによる進路相談と個別カウンセリングを提供しています。生徒一人ひとりの志望校、将来のキャリア、得意分野、興味関心をヒアリングした上で、最適な組み合わせを提案。特に海外大進学を視野に入れたアプローチや、日本の帰国子女入試に対応した戦略構築には定評があります。
また、A-level指導専門の講師陣によるオンライン個別指導では、数学、化学、生物、経済、英語など幅広い科目に対応可能。指導にあたる講師は全員がA-level経験者もしくは海外難関大学出身者であり、過去にはCambridge、Imperial、UCLへの合格実績も豊富にあります。
この情報が特に必要なのは、こんな方です
特に、以下のような方にこそ、この記事の内容が強く役立つと考えられます。
・IGCSE修了直後で、どのA-level科目を選べばよいか分からずに悩んでいる中高生とその保護者
・将来的にイギリスやカナダ、オーストラリアなど英語圏大学への出願を検討している方
・文理選択で進路に迷いがあり、どちらも視野に入れた柔軟な選択をしたい方
・大学入試を見据え、汎用性のある“後悔しない選択”をしたいと考えているご家庭
・すでに志望分野があるものの、出願条件とのズレに不安を感じている方
どれか一つでも当てはまる方は、早い段階で専門的なアドバイスを受けることが、成功の近道となるはずです。
無料相談・体験授業・特別講座で、次の一歩へ
A-levelの選択は、将来を大きく左右する重大な分岐点です。「とりあえず」で選んでしまうのではなく、「進路と可能性を広げる」戦略的な選択が求められています。
TCK Workshopでは、A-levelに関する無料教育相談を常時受付中。志望校の要件に照らし合わせた最適な選択アドバイスを受けられます。あわせて、講師の質や授業スタイルをご確認いただける【体験授業】もご案内中です。
さらに、A-levelの成績向上を目的とした【A-level指導集中プログラム】は、実践的かつ成果に直結するカリキュラムで、生徒の学力と自信を着実に引き上げます。数学、化学、生物など、難関科目の履修者には特におすすめの講座です。
今の小さな一歩が、半年後・1年後の大きな成果につながります。迷ったときこそ、専門家の力を借りることが、後悔しない選択につながるはずです。
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