「TOEFLってひとつじゃないの?」
帰国子女枠での出願準備を進めるなかで、こんな疑問を持ったことはありませんか?
実はTOEFLにはいくつかの種類があり、特に混同されやすいのがTOEFL iBTとTOEFL ITP。見た目は似ていますが、目的や使用場面が大きく異なるため、受験前に正しく理解しておくことが大切です。
この記事では、TOEFL iBTとITPの違いをわかりやすく解説しながら、帰国子女枠の出願においてどちらが必要なのかを整理していきます。
TOEFL ITPとは?
TOEFL ITP(Institutional Testing Program)は、団体受験専用のテストです。学校や塾などの教育機関がまとめて実施する形式で、個人では申し込めません。主に教育機関内での英語力評価やクラス分けに使われるため、受験料は比較的安価です。英検準1級〜1級レベルの学習者が、iBTの練習として使うのも効果的です。
テストは紙ベースのマーク式で、以下の3セクションで構成されています:
- Listening Comprehension
- Structure and Written Expression(文法)
- Reading Comprehension
TOEFL iBTとは異なり、SpeakingとWritingのセクションがありません。そのため、受験英語に近い内容とも言えます。
TOEFL iBTとは?
一方、TOEFL iBT(Internet-Based Test) は、Listening・Reading・Speaking・Writingの4技能を測定する試験です。TOEFL iBT は受験時間が長く(約3時間)集中力が必要です。全国各地のテストセンターや自宅(Home Edition)で受験が可能ですが、自宅受験を選ぶ場合は、ネット環境・PCスペック・試験監督用のカメラ設定など事前準備が重要になります。テストセンターで受験する場合、試験日程や会場によっては早めに満席になるため、志望校の提出期限から逆算して早めに申し込みを行いましょう。
TOEFL iBTは海外大学や帰国子女枠の出願に正式に使用できるスコアであり、多くの教育機関がこの形式を採用しています。有効期限は2年間のため、出願時に有効なスコアが提出できるようスケジュール管理が必要です。
出願要項に「TOEFL」とだけ記載されている場合は、基本的にこのTOEFL iBTを指すと考えてよいでしょう。
二つの資格:比較一覧
TOEFL iBT | TOEFL ITP | |
正式な出願に使えるか | 使える(帰国子女枠・海外大学含む) | 使えない(スコアは出願書類として使えない) |
試験の対象者 | 個人受験(誰でも申し込み可能) | 学校・塾など団体受験のみ |
受験方式 | インターネット形式 | 紙ベースのマーク式 |
試験内容 | Reading・Listening・Speaking・Writing | Reading・Listening・文法 |
難易度の目安 | CEFR B1-C1(英検準1級~1級相当) | CEFR A2-B2(英検2級~準1級相当) |
スコアの有効期限 | 2年間 | 公式スコアは提出不可(校内評価のみ) |
目的 | 留学・出願・公式証明 | 実力チェック・クラス分けなど |
受験料の目安 | 約$195(日本円で約3万円) | 3,000〜5,000円程度(団体により異なる) |
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