はじめに

前回の記事では、ニュージーランド留学の魅力として、多文化環境・小規模クラス・教育の質の高さを取り上げました。

では、そうした環境を支えている教育制度はどのような仕組みになっているのでしょうか。

ニュージーランドは受験がない進学システムや、全国統一の評価制度 NCEA を持ち、多様な進路選択を可能にしています。また、IB(国際バカロレア)ケンブリッジ国際試験といった国際カリキュラムも公立校で学べるなど、柔軟性と国際性の両立が大きな特徴です。

本記事では、ニュージーランドの教育制度を日本と比較しながら、小学校から高校までの流れとカリキュラムを徹底解説します。

本記事はTCK Workshopとニュージーランド留学と移住相談をサポートしている株式会社NZNとのコラボウェビナーを参考にしています。宜しければこちらもご覧ください。


ニュージーランドの教育制度の基本構造

小学校入学は「5歳の誕生日から」

ニュージーランドでは、子どもは5歳の誕生日を迎えたタイミングで入学します。日本のような入学式はなく、1年を通じて誕生日ごとに少しずつ新入生が加わっていくスタイルです。

  • プライマリースクール(Year 1〜6):小学校
  • インターミディエイトスクール(Year 7〜8):中間学年
  • セカンダリースクール(Year 9〜13):中等教育(高校相当)

義務教育は6歳から16歳までの10年間で、ほとんどの生徒はYear 13まで進学します。

学区制と受験のない進学

日本のように中学・高校受験はなく、基本的に居住地にある学校に進学します。私立校や特別プログラムを希望する場合を除き、受験勉強の負担がないため、生徒は自分の関心に沿った学びに集中できます。

関連記事:
帰国後の進学を見据えた準備についてはこちらも参考になります。
帰国子女の中学受験スケジュール|いつ何をすべきか?


学校カリキュラムと学びの特徴

少人数制と個別サポート

ニュージーランドの学校は1クラス20人前後が一般的。教師が一人ひとりの進度を把握し、手書きの詳細な評価を行います。小学校では「できたこと」を積極的に褒め、失敗を恐れず挑戦する姿勢を育みます。

探究型・体験型学習

テストで知識を問うよりも、ディスカッション・プレゼン・グループワークが中心です。生徒は自分の意見を表現し、他者の意見を尊重する力を養います。NCEAでも記述式の問題がほとんどになっているので、自分で考えて問題を解く力が小中高の学校生活を通して養われていきます。

関連記事:
表現力を磨くための面接対策についてはこちら。
帰国生の面接対策、何から始める?プロが教える効果的アプローチと注意点


NCEA(高校卒業資格)とUE(大学入学資格)

NCEAとは?

ニュージーランドの高校生はNCEA(National Certificate of Educational Achievement)で単位を積み上げます。

  • Level 1(Year 11)
  • Level 2(Year 12)
  • Level 3(Year 13)

この3年間で取得した単位の総数や内容が、大学入学資格(UE: University Entrance)の条件となります。

評価の仕組み

  • Internal Assessment(校内評価):レポートやプロジェクト
  • External Assessment(全国共通試験):筆記試験や記述式問題

一部のIBやCIEカリキュラムの高校を除き、ニュージーランドではほぼすべての高校でこのNCEAという全国統一基準で審査されるため、学校による教育格差がほとんどありません。

関連記事:
国内外大学受験の違いを理解するならこちらもおすすめ。
帰国子女 大学受験|SAT・TOEFLはどう対策する?

UE(University Entrance)とは?

高校卒業時にNCEAの資格をどこまで取得したかにより卒業時の最終資格が決まる仕組み。大学入学にはUEの条件を満たすことが必須。
模試卒業時にUEの条件を満たしていない場合は、Foundation courseで学びUEを取得することになります。

NCEA(高校卒業資格)とUE(大学入学資格)は別物です。そのため高校卒業資格は得られたけど大学入学資格は得られなかったということがあり得ますので注意しましょう。


国際カリキュラムの選択肢

IB(国際バカロレア)

一部の公立校でもIBディプロマプログラム(DP)を導入。探究型学習や国際的な進学準備を重視する家庭に人気があります。

ケンブリッジ国際試験

オークランド・ノースショア地区などでは、ケンブリッジ(IGCSE/A-level)を選べる公立校も増加。イギリスやオーストラリアへの進学を視野に入れる留学生に適しています。

関連記事:
国際資格の仕組みをさらに詳しく知りたい方はこちら。
IGCSEとは?国際的評価と進学での有利性を解説


日本との違いが生むメリット

主な違い

  • 入学:NZは5歳、日本は6歳
  • 進学:NZは受験なし、日本は中学・高校受験あり→自分の興味関心に沿った自由な学びができる
  • 評価:NZは記述・プロジェクト重視、日本は知識暗記中心
  • カリキュラム:NZは選択肢が広い、日本は画一的

帰国子女にとっての強み

  • 自己表現力・論理的思考力が自然に身につく
  • 多文化環境で柔軟な価値観が養われる
  • 英語力+国際資格(IB・NCEA・ケンブリッジ)が進学で有利

関連記事:
国内外の進学選択に迷う方はこちらも参考にしてください。
帰国子女必見!海外大学進学か帰国枠入試か、選ぶポイントとは


まとめ

ニュージーランドの教育制度が日本と違う点

  • 受験に縛られない進学システム
  • 全国共通の評価制度(NCEA)
  • 少人数制クラスと探究型学習
  • 国際カリキュラムの柔軟な選択肢

これらの環境は、生徒が主体的に学び、将来の多様な進路へとつながる大きな強みとなります。

ニュージーランドの教育制度全体像を理解したら、次に気になるのは「実際に小学校・中学校・高校ではどんな学びが行われているのか」という点ではないでしょうか。
次の記事では、ニュージーランドの教育を小中高の段階別に詳しく解説し、日本の学校との違いをさらに深掘りしていきます。

TCK Workshopでのサポート

TCK Workshopでは、帰国子女のために英検・TOEFL・SAT・IB対策など幅広い指導を行っています。ニュージーランド留学を検討している方も、帰国後の進路を見据えた学習計画を一緒に立てていきましょう。

どんなことでもOK!まずはお悩みをお聞かせください。
無料学習相談はこちら
経験豊富な学習相談員が対応!
学校別対策に最適!TCKの特別講座
各種特別講座はこちら
ビデオ講座、模試、夏期講習etc

関連記事