海外での生活経験を活かし、探究型学習や国際的な教育環境で知られるドルトン東京学園への進学を検討されているご家庭も多いのではないでしょうか。同校の帰国生入試は、海外居住者向けのオンライン試験と、日本国内で実施される対面試験の大きく二つの枠組みがあります。
入試形式が多岐にわたるため、「どの方式を選べば子どもの強みを活かせるのか」「日本語と英語、両方の作文対策はどう進めればよいのか」と悩まれることも少なくありません。ドルトン東京学園の入試では、単なる知識量だけでなく、自分の意見を論理的に構築し、表現する力が強く求められます。
本記事では、ドルトン東京学園の帰国生入試における各方式の最新情報と、合格を引き寄せるための具体的な作文・面接対策について、専門的な視点から詳しく解説します。
入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

TCK Workshop プレミアム講師。横浜国立大学教育人間科学部卒業、University of Otago(NZ)への交換留学を経て、東京大学大学院総合文化研究科に2年在籍。 小学校および中高英語の教員免許を持つ「教育のプロフェッショナル」。教育学に基づいた科学的なアプローチで、AP Japaneseや日英小論文、難関校受験対策まで、アカデミックな指導を専門とする。
この記事は、TCKworkshop主催のウェビナーを基に作成しています。TCKworkshop公式Youtubeチャンネルでは、指導経験豊富な講師が実際の指導を通して蓄積した帰国生の受験、英語学習などについての情報をお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。
ドルトン東京学園の帰国生入試:選べる3つの試験形式

ドルトン東京学園の帰国生入試には、大きく分けて「海外オンライン型」と、日本国内の会場で行われる「A方式」「B方式」があります。それぞれの特徴を正しく理解し、お子様の学習状況や居住環境に合わせて最適な選択をすることが重要です。

FLAとSPSFの出願スケジュールはほぼ同時期に進みます。どちらも書類選考が中心となるため、出願時点での書類の完成度が合否を100パーセント決めると言っても過言ではありません。早めの準備を心がけることが、心の余裕にもつながりますよ。
海外オンライン型:自宅から挑戦できる帰国生入試
海外に在住したまま受験できるこの形式の試験内容は、事前に送付する「日本語作文(800字程度)」と「英語作文(200語以上)」、そして当日の「日本語面接」と「英語面接」のセットです。特筆すべきは、英語試験の免除制度です。CEFR B2レベル、あるいは英検準1級相当の資格を保有している場合、英語作文と英語面接の両方が免除されます。
オンライン入試の際は、安定したインターネット環境と静かな個室の確保が必須条件です。必ずしも自宅である必要はありませんが、お子様がリラックスして実力を発揮できるよう、使い慣れた環境を整えてあげることをおすすめします。
国内対面型:A方式とB方式の違い
日本国内で受験する場合、英語を重視するか、国語・算数を重視するかで方式が分かれます。
A方式は海外オンライン型と似ており、日本語作文と英語作文、そして英語の個別面接が課されます。オンライン型との最大の違いは、作文を試験当日に会場で40分間計って執筆する点です。時間内に書き切る練習が不可欠です。なお、A方式においても英検準1級相当の資格があれば、英語作文と面接の免除が適用されるので、積極的に活用したい制度です。
一方、B方式は「国語」と「算数」の各50分の筆記試験が行われます。英語よりも日本の教育課程に準じた学習が得意なお子様に向いている方式といえます。
合格を確実にするための具体的な学習対策

ドルトン東京学園の入試で最も重要視されるのは、自分の考えを論理的に伝える力です。特に英作文と日本語作文は、合格の鍵を握る大きな関門です。ここでは、具体的にどのような準備を進めるべきかを深掘りしていきます。
1. 英作文対策:英検準1級レベルのアカデミック・ライティングを習得する
ドルトン東京学園の英作文は、英検の問題形式に非常に近い構成になっています。序論(Intro)、本論(Body)、結論(Conclusion)という明確な型を持って書くことが求められます。

「英語が話せる」ことと「英語で論理的な文章を書く」ことは全く別のスキルです。話し言葉ではなく、客観的な根拠に基づいたアカデミック・ライティングの技法を学ぶことで、採点者に響く文章を書けるようになります。
まず取り組むべきは、英検準1級レベルのライティング問題です。「若い人が年上の人に教えられることはないか」といった社会的なトピックが出題される傾向にあります。これらは大人でも一瞬考え込んでしまうような問いですが、普段から社会問題に関するニュースに触れ、自分の意見を持つトレーニングを積んでおくことが重要です。
また、40分という限られた時間の中で、構成案を立ててから執筆を完了させる時間配分の練習も欠かせません。アカデミックな語彙を使いこなし、同じ表現の繰り返しを避けつつ、論理の一貫性を保つ練習を積み重ねましょう。
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2. 日本語作文対策:2つの意見を比較し、独自の視点を提示する
日本語作文は、40分で800字以内という条件です。特徴的なのは、一つのトピックに対して「Aという意見」と「Bという意見」が提示され、それらを踏まえて自分の考えを述べる形式です。
例えば「スマートフォンの利用制限」というお題に対し、ルールが必要だという意見と、自主性に任せるべきだという意見のどちらに近いか、あるいは第三の道があるかを論じます。ここで大切なのは、単に「Aに賛成」と書くだけでなく、「なぜそう思うのか」という理由や背景を、自身の経験を交えて具体的に記述することです。

「どちらの意見とも異なる」という立場をとることも可能ですが、その場合はAとBの両方を論破し、かつ説得力のある第三の意見を提示しなければならないため、難易度が飛躍的に上がります。まずはAかB、どちらかの立場に立って、論理の筋道を通す練習から始めるのが安全な戦略です。
また、海外生活が長いお子様の場合、原稿用紙の使い方や縦書きの作法に不慣れなケースが見受けられます。正しい日本語の表記や段落の使い分けなど、基礎的な部分で減点されないよう、添削指導を受けることをおすすめします。
3. 面接対策:対話を通じて「自分らしさ」と「学校への適合性」を示す
ドルトン東京学園は「自由と探究」を重んじる校風であるため、受動的な態度ではなく、自ら考えて行動できる姿勢を示すことが評価に繋がります。
面接では、提出した作文の内容について深掘りされることも想定されます。自分が書いた意見を口頭でもしっかりと説明できるよう準備しておきましょう。また、海外生活で得た経験や、入学後に取り組みたい探究テーマについて、自分の言葉で熱意を持って伝えることが大切です。
ドルトン東京学園合格へのポイント
TCK Workshopでは、ドルトン東京学園の入試を熟知したプロ講師が、英作文の添削から日本語作文の構成指導、そして面接対策まで、完全個別指導でサポートしています。
無料教育相談では、お子様の現在のレベルに合わせた最適な学習計画をご提案いたします。まずは一度、お気軽にご相談いただくことをおすすめいたします。
まとめ
ドルトン東京学園の帰国生入試を突破するために、以下のポイントを意識して準備を進めましょう。
・自分に合った入試方式(海外オンライン、A方式、B方式)を早期に決定する
・英検準1級レベルの資格取得を目指し、英語試験免除の活用を検討する
・英作文・日本語作文ともに「論理的な構成」を意識したライティング練習を積む
・社会的なニュースに日常的に触れ、自分の意見を構築する思考力を養う
・原稿用紙の使い方やオンライン面接の環境設定など、細かな形式面も万全にする
ドルトン東京学園の入試は、お子様の思考の深さや表現力を試す素晴らしい機会でもあります。早めの対策を開始し、自信を持って試験当日に臨めるようサポートしてあげることが大切です。


