2月の入試が目前に迫るこの時期、同志社国際中学校・高等学校を目指す受験生とその保護者様にとって、最も気になるのは面接や作文の最終仕上げではないでしょうか。同志社国際の入試は、教科の知識だけでなく、海外でどのような経験をし、それをどう自分の言葉で表現できるかという個人のバックグラウンドが非常に重視されます。

帰国生入試において合否の鍵を握るのは、書類選考に加えて実施される面接と、独自のテーマが出題される作文・小論文です。本記事では、最新の入試傾向を踏まえ、直前期に親子で取り組むべき具体的な対策法を専門的な視点から解説します。

北村先生

講師:北村 優奈

 TCK Workshop プレミアム講師。立命館高等学校、立命館大学国際関係学部卒業。中国(上海)とアメリカでの滞在経験を持つ日・英・中のトライリンガル。 自身の帰国枠中学受験の経験を活かし、小学校全科目の基礎指導から、中学・高校入試対策、英検対策、さらに志望理由書作成まで幅広く指導を担当。 特に、海外生活と日本の受験勉強のギャップに悩む小学生・中学生に対し、学習面だけでなくメンタル面もしっかり支える存在として信頼を集める。

    この記事は、TCKworkshop主催のウェビナーを基に作成しています。TCKworkshop公式Youtubeチャンネルでは、指導経験豊富な講師が実際の指導を通して蓄積した帰国生の受験、英語学習などについての情報をお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。

    同志社国際の面接対策:自分自身の言葉で伝える準備

    同志社国際の面接のイメージ

    同志社国際の面接は、日本語で約15分間行われるのが一般的です。希望される方には一部英語での対応も可能とされていますが、基本的には日本語で自分の考えを正確に、かつ熱意を持って伝える力が求められます。

    北村先生

    面接は、用意した答えを間違えずに言う場所ではなく、あなたの魅力を学校側に知ってもらうための対話の場です。丸暗記した文章を読み上げるのではなく、面接官の目を見て、自分の経験を自分の言葉で話す練習を積み重ねていきましょう。

    面接で最も頻繁に、かつ深く問われるのは海外生活での経験についてです。例えば「海外で一番印象に残っていることは何か」「現地の学校生活でどのような学びがあったか」といった質問です。ここで大切なのは、単なる事実の報告に留まらず、その経験を通じて何を感じ、現在の自分にどう繋がっているかを自己分析できていることです。

    また、志望理由についても再確認が行われます。提出済みの書類に書いた内容と矛盾がないことはもちろんですが、書類には書ききれなかった「なぜ同志社国際でなければならないのか」という具体的な想いを話せるようにしておきましょう。将来の夢がまだ明確に定まっていない場合でも、今の自分が興味を持っていることや、入学後に挑戦したいことを具体的に伝えられるようにしておくと、学校側のサポート体制と合致するかどうかの良い判断材料となります

    さらに、特別推薦入試を検討されている場合は、自己推薦書に記載した活動内容について詳細を求められることがあります。自分の行ってきた諸活動をもう一度振り返り、どのような苦労があり、どう乗り越えたのかを整理しておくことをおすすめします。

    保護者の役割と家庭での準備

    同志社国際の面接には保護者の同伴が求められ、保護者様に対しても質問が行われることがあります。主な内容は、お子様の性格や家庭での過ごし方、そして海外での教育方針についてです。

    「海外で教育にあたる際、どのようなことを意識していましたか」「なぜ数ある学校の中から本校を選んだのですか」といった質問に対し、ご家庭としての教育理念を明確に伝える必要があります。これには、親子でしっかりと対話をし、志望動機や学校に対する理解を共有しておくことが欠かせません。

    面接は初めて会う大人と話す場であるため、ご家庭での練習だけでは緊張感が足りないこともあります。お父様やお母様との練習に慣れてしまったら、ぜひ第三者に面接官役を依頼し、適度な緊張感の中でやり取りする練習を取り入れてみるのが非常に有効です。

    【関連記事】面接の場で面接官が何を知りたがっているのか(意図)と、どう答えれば評価されるのかについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

    合格を確実にする作文・小論文の対策法

    同志社国際の作文および小論文は、非常にユニークで幅広いテーマが出題されることで知られています。特にA選考やIDコースなどを目指す場合、このセクションでの出来が合否に直結します。ここでは、直前期に強化すべき思考力と技術について詳しく解説します。

    北村先生

    作文対策において、まずは10本を目標に書き上げることを目指しましょう。多くのテーマに触れることで、自分の思考の引き出しが増え、どんな問いに対しても自分の経験に結びつけて書く力が養われます。

    1. 独自のテーマに対応する柔軟な思考力の養成

    過去に出題されたテーマを見ると、非常に抽象的で哲学的な内容が多く見受けられます。例えば「時代とともに変化する価値観と変化しない価値観について」や「最新のものが最善とは限らない理由」といった、正解のない問いに対して自分の考えを述べる形式です。

    これらのテーマに対応するためには、日頃から身近な社会問題や身の回りの変化に対して、自分なりの意見を持つ習慣をつけることが重要です。単に事実を述べるだけでなく、なぜそう思うのか、その背景には何があるのかを多角的に考える練習をしましょう。ある程度のブームや傾向が似通ったテーマが出ることもありますが、どのような変化球が来ても焦らずに自分の意見を構築する姿勢が求められます。

    2. 海外経験という具体例を最大限に活用する

    同志社国際の作文で高い評価を得るための最も強力な武器は、あなた自身の海外経験です。設問に「例を挙げて説明しなさい」とある場合、一般的な知識を挙げるだけでは他の受験生の中に埋もれてしまいます。

      「自分が住んでいた国の文化ではこうだった」「現地の学校でこんな経験をしたから、私はこのように考えるようになった」という、あなたにしか書けないエピソードを盛り込むことで、文章に圧倒的な説得力と独自性が生まれます。面接官や採点者が読み終わった後に、あなたの経験が鮮明に浮かび上がるような内容を目指しましょう。そのためには、過去の経験を棚卸しし、どのようなテーマにも応用できるエピソードをいくつか用意しておくことをおすすめします。

      3. 英語・外国語での記述における構成力

      小論文を英語や他の言語で書く場合、単なる語学力だけでなく、アカデミック・ライティングの構成力(Introduction, Body, Conclusion)が厳しく問われます。同志社国際が求めるレベルは、英検に例えると準1級程度以上の論理構成力が一つの目安となります。

        中学校の試験では150ワード程度、高校のIDコースなどでは550〜800ワード程度のボリュームを、制限時間内に論理的に書き上げる訓練が必要です。特に長いエッセイを書く場合は、読解課題の内容を正しく理解し、その上で自分の意見を展開するという総合的な英語力が試されます。

        4. 効率的な学習サイクル:書く・添削・書き直す

        作文対策で最も避けたいのは、書きっぱなしにしてしまうことです。自分で書いた文章を読み直しても、論理の飛躍や表現の癖にはなかなか気づけないものです。

          必ず、プロの講師や保護者様に添削してもらうようにしましょう。指摘を受けたポイントを理解し、その上で、もう一度同じテーマで書き直すというステップを必ず挟んでください。この「書き直し」のプロセスこそが、最も効率的な学習法です。間違いを修正するだけでなく、指摘されたポイントを意識しながら新しいテーマに取り組むことで、着実に文章力は向上していきます。

          【関連記事】英語でのライティング力向上や、エッセイの構成法についてさらに深く学びたい方は、以下の記事を確認することをおすすめします。

          同志社国際の教育理念のポイント

          同志社国際が求めているのは、単に語学が堪能な生徒ではありません。多様な文化背景を持つ人々の中で、自ら考え、周囲を尊重しながら行動できる生徒です。試験の設問には、その学校が大切にしている価値観が反映されています。

          まとめ

          同志社国際の入試対策において、直前期に押さえておくべきポイントをまとめました。

          ・面接では海外経験を深掘りし、自分の成長と学校への志望理由を繋げて語ること

          ・保護者も教育方針や学校選択の理由を明確に共有し、親子で意思疎通を図ること

          ・作文は抽象的なテーマに備え、10本を目安に多読

          ・多作・添削のサイクルを回すこと

          ・自分の海外経験を具体的な例として盛り込み、文章に独自性と説得力を持たせること

          ・学校が求める生徒像を理解し、それに合わせた自己表現を意識すること

          TCK Workshopの同志社国際対策

          TCK Workshopでは、同志社国際の入試を熟知したプロ講師が、お子様の海外経験を最大限に引き出す面接指導や、高評価を得るための作文添削を行っています。2月の入試に向けた最後の総仕上げとして、ぜひ私たちの個別指導をご活用ください。

          無料教育相談では、お子様の現状に合わせた具体的な対策プランをご提案しています。 体験授業を通じて、同志社国際対策に特化した指導をぜひ実感してみてください。

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