はじめに

茗溪学園中学校の算数対策、どのようにすれば良いかお悩みではないですか?

茗溪学園中学校海外生特別選抜(B方式)の2016年の算数の問題は構成はこのようになっています。

大問1大問2大問3大問4大問5
計算問題 10問小問集合 8問求積と求角
小問3題
速さ小問2題推理
小問2題

茗溪学園の算数の出題は出題構成も、問題傾向も似ているので、小学校の教科書レベルの算数力+中学受験の基礎力があれば、十分に合格点を取れるようになります。

それでは、今回は2016年の過去問の中から、第2問小問集合の中の1題を見ていきましょう。

海外生特別選抜(B方式)2016年 算数問題一部解説

受験算数頻出ツール:線分図

建前として方程式を利用できない中学受験において、線分図は最強のお役立ちツールです。

線分図をしっかりと書けさえすれば解けてしまう問題も多く存在します。

線分図のメリットは何かと聞かれたら、それは

  1. (感覚的には)図形問題のように問題がとける
  2. 計算処理が短くてすむ

ということでしょう。

小学生に方程式を教えてしまった方が早いのでは…?という意見もあるかと思いますし、それもごもっともだと思います。

方程式で解く場合は、先ほど線分図で解く場合と異なり、問題文を読み取って正確に立式し、そのあと正確に計算処理を行うことが重要になります。

線分図の場合は「線分図の作成」が、方程式の場合は「立式」「計算処理」がそれぞれ力点ポイントにはなりますが、どちらも正解が導き出せることに変わりはありません。

中学受験生に方程式を教えるべきか?

私は、「どちらでも良いが、中途半端な勉強の仕方をしないこと」とお伝えします。

茗溪学園の場合は、途中経過を求められる問題があるので、途中式も書かなければいけませんが、ほとんどの中学受験算数の問題は解答だけを要求されます。

海外の学校だと早い段階で方程式の概念を習っていることもあり、実際帰国子女中学受験生の中には方程式の考え方をすでに理解している生徒さんも少なくはありません。

もちろん導き出せる答えは同じなので、いずれの方法でも良いのですが、一つだけやってはいけないことがあります。

それは「普段は中学受験算数の勉強をしながら、週末に親が勉強を教える際などに方程式で教えてしまう。」というように、どちらも中途半端になってしまうことです。

やるならどちらかを徹底的に。受験算数的な理解をするのであればそちらを、方程式で解くなら方程式で、どちらか一本に決めて学習するようにしましょう。

「理解する」≠ 「出来る」

今回の動画で解説した線分図を利用する方法ですが、すんなり理解できたのではないでしょうか?

理解できなかった!という人はぜひもう一度動画を見てみてください。理解できた!という人はぜひ何もみないで、自分で同じ線分図を再現できるかどうかを確認してみてください。

線分図は非常に強力なツールですが、いかに強力なツールでも自分で使いこなせなければ何の役にも立ちません。

「理解しする」ことと「出来る」ことの間には大きな壁があります。「理解できた」と思ったら、必ず「できる」ようになるまで勉強してください。