2026年1月から、英語のテスト「TOEFL iBT(トーフル アイビーティー)」が新しくなります。読む・聞く・書く・話すという4つの力、すべてでテストのやり方が変わります。
これまでのテストは、大学の授業のようなむずかしいお話が多かったです。でも、新しいテストでは、メールやSNS、レストランのメニューなど、皆さんの生活に近い英語もたくさん出ます。この記事では、それぞれの力がどのように変わるのか、そしてどんな準備をすればいいのかを、やさしく教えます。最新の情報を正しく知って、自信を持って準備を始めましょう。

TCK Workshop プレミアム講師。東京学芸大学附属国際中等教育学校、上智大学国際教養学部(FLA)卒業。フィリピン・ケニアでの滞在経験を持つ。 英検1級の圧倒的な英語力に加え、生徒一人ひとりの魅力を対話を通して引き出す自己PR・面接・エッセイ指導が武器。多くの帰国生が目指すキャリアを体現するロールモデルとして、学習指導とメンタルサポートの両面で絶大な信頼を得ている。
この記事は、TCKworkshop主催のウェビナーを基に作成しています。TCKworkshop公式Youtubeチャンネルでは、指導経験豊富な講師が実際の指導を通して蓄積した帰国生の受験、英語学習などについての情報をお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。
こちらの記事は前回の記事のつづきです。前回の記事では試験全体の変更点と対策の作戦について解説しました。
リーディングとリスニング:出題方法が変わり問題が身近になります


AIが皆さんの英語のレベルを判断するようになります。テストの前半でしっかり正解することが、高いスコアを取るための大切なポイントになります。
読む力(リーディング)と聞く力(リスニング)には、アダプティブ方式という仕組みが入ります。皆さんの答えに合わせて、次に出る問題のむずかしさが自動で変わる仕組みです。
リーディングの変更点
リーディングでは、これまでのむずかしい文章に加えて、SNSの投稿やメニュー、広告などの短い文章も出ます。
| 項目 | これまでの形式 | 2026年からの新形式 |
| 内容 | 大学の教科書のような長い文章 | SNS、メニュー、広告、大学の文章 |
| ルール | 前の問題に戻って直せる | 一度答えると前の問題に戻れない |
| 仕組み | 全員同じ問題 | AIが難易度を変えるアダプティブ方式 |
対策としては、普段からいろいろな英語に触れることが大切です。英語のメニューを読んだり、短い告知を見たりして、何が書いてあるか素早くつかむ練習をしましょう。また、一度答えると戻れないので、一問ずつ集中して答えを決める練習も必要です。
リスニングの変更点
リスニングも、大学の講義(こうぎ)だけではなく、買い物や旅行、趣味(しゅみ)など、日常の会話が増えます。
| 項目 | これまでの形式 | 2026年からの新形式 |
| シチュエーション | 大学の授業や先生との面談 | 買い物、旅行、趣味などの日常会話 |
| 仕組み | 全員同じ問題 | AIが難易度を変えるアダプティブ方式 |
対策には、英語の動画やラジオを活用しましょう。ただ聞くだけではなく、話している人が「どんな気持ちか」を考えるのがコツです。
ライティングとスピーキングの新しいタスク


新しいテストでは、メールを書いたり、面接(めんせつ)を受けたりするような問題が出ます。これは、皆さんが実際に英語を使う力を見るための変更です。
書く力(ライティング)と話す力(スピーキング)は、より実践(じっせん)的な内容に変わります。
書く力の新しい3つの課題
ライティングは、長いエッセイから、短い文章をいくつか書く形式に変わります。
| タスク名 | 内容 | 目安の時間 |
| Build a Sentence | 単語を並べ替えて正しい文を作る | 約3分 |
| Write an Email | 用件を伝える短いメールを書く | 約7分 |
| Academic Discussion | ネット掲示板で意見を交換する | 約13分 |
対策としては、まずタイピングを速くすることが大切です。また、メールの書き方には決まった形があります。最初の挨拶(あいさつ)や、最後に書く言葉などを覚えておくと、短い時間でもしっかり書けるようになります。
話す力の新しい2つの課題
スピーキングも、より自然な話し合いに近い形に変わります。
| タスク名 | 内容 | 目安の時間 |
| Listen and Repeat | 聞いた英語をそのまま繰り返す | 約3分 |
| Take an Interview | 画面の面接官の質問に答える | 約5分 |
対策には、シャドーイングという練習がおすすめです。聞こえてきた英語をすぐ後に追いかけて声に出します。これで、正しいリズムや発音が身につきます。また、自分の好きなことや将来(しょうらい)の夢について、英語で短く話す練習もしておきましょう。
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4つの力をバランスよく伸ばすための具体的な勉強法


新しいTOEFLは、教科書だけの勉強では足りません。YouTubeやニュースなど、いろいろな場所にある英語を楽しみながら取り入れるのが、スコアアップの近道です。
ここからは、新しいテストに合わせて4つの力をどう伸ばせばいいのか、詳しく説明します。
リーディング:いろいろな形の英語を読もう
新形式のリーディングでは、情報の探し方が大切になります。例えば、レストランのメニューを見て「ベジタリアンの人が食べられる料理はどれか」を素早く見つけるような力です。これは、全部を丁寧に読むのではなく、必要な場所をパッと探す練習で身につきます。
また、一度答えると戻れないルールがあるため、優柔不断(ゆうじゅうふだん)にならずに決める力も必要です。練習のときから「絶対に一回で決める」と決めて取り組むのが良いでしょう。
リスニング:相手の意図をつかもう
リスニングでは、日常のシーンが増えます。会話の中で、相手が「困っているのか」「喜んでいるのか」「何かをお願いしているのか」を感じ取ることが重要です。
おすすめの練習は、英語のアニメやドラマを、字幕(じまく)なしで短い時間だけ見てみることです。表情や声のトーンから、言葉の意味を予想する力がつきます。
ライティング:正確さとスピードを意識しよう
新しいライティングの「Build a Sentence」は、パズルのような問題です。文法のルールを正しく知っているかが試されます。主語と動詞が合っているか、正しい順番になっているかを、毎日短い文で確認しましょう。
「Write an Email」では、7分という短い時間で書ききる必要があります。
- 相手への挨拶(Hi Professor, など)
- メールの目的(I am writing to ask about… など)
- 詳しい内容
- 最後の挨拶(Best regards, など)
この順番を頭に叩き込んでおけば、どんなテーマが出ても焦らずに済みます。
スピーキング:45秒で伝える力をつけよう
面接形式の「Take an Interview」では、45秒くらいで自分の意見を言わなければいけません。これは意外と短い時間です。
- 私はこう思います(結論)
- なぜなら〜(理由)
- 例えば〜(具体例)
この3つをセットで話す練習をしましょう。ストップウォッチを使って、45秒ぴったりで終わるように何度も話してみるのが効果的(こうかてき)です。
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まとめ 2026年からのTOEFL 4技能別ポイント
2026年からのTOEFL 4技能別ポイント
・リーディング・リスニングはAIがレベルを変える仕組みになり、前の問題に戻れなくなる。
・ライティングはメールや並べ替えなど、短くて正確な文章を書く問題が中心になる。
・スピーキングは英語の復唱やパソコンでの面接形式になり、より自然な会話力が試される。
・全体の内容が大学の授業だけでなく、SNSやメニューなど身近なものに広がる。
TCK Workshopと一緒に新形式に挑戦しましょう

2026年からのTOEFLは、皆さんが毎日使っている英語の力をしっかり見せてくれるテストです。試験時間が短くなるので、最後まで集中してがんばりやすくなります。
TCK Workshopでは、新しく始まるメール作成や面接形式の問題を、先生と一緒に練習できます。一人ひとりの得意なところ、苦手なところに合わせて、ぴったりのレッスンを用意します。オンラインでの個別指導なので、世界中のどこからでも受講できます。
新しいTOEFLは、皆さんの可能性を広げてくれる大きなチャンスです。早めに準備を始めて、自信を持ってテストの日を迎えましょう。

