前編の記事では、SSATの基礎知識やSATとの違い、そしてボーディングスクール受験においてスコアがどのように活用されるのかといった全体像についてお伝えしました。SSATは単なる英語の試験ではなく、現地の生徒と同じ土俵で基礎学力や論理的思考力を測るための大切な指標です。まだ前編をご覧になっていない方は、ぜひそちらでSSATの役割を把握してから、この具体的な対策編を読み進めてみてくださいね。

後編となる今回は、より実践的な内容に踏み込みます。SSATの各セクションで具体的に何が問われるのか、そして日本人受験生がスコアを伸ばすための戦略的対策を紐解いていきましょう。

真下先生

講師:真下 太史

 TCK Workshop プレミアム講師。英国滞在歴20年以上。小・中・高から大学(King’s College London)、大学院(University College London)に至るまで、すべての教育課程をロンドンで修了した「英国教育のスペシャリスト」。 GCSE / A-Levels などの英国カリキュラム指導はもちろん、IB DP Biology等の理数科目、さらに英国大学への出願(UK University Application)サポートまで、現地の実体験に基づいた最高レベルの指導を提供する。

    入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

    SSATの試験構成:時間と戦う5つのセクション

    SSATは、単なる暗記力ではなく、論理的思考力とプレッシャー下での処理能力を測るテストです。まずは試験の全体像を確認しましょう。

    セクション問題数制限時間内容のポイント
    Writing Sample1問25分採点対象外。ただし、出願校に提出される最重要資料。
    Quantitative (Math)50問60分 (30分×2)数学。電卓使用不可。基礎的な計算から文章題まで。
    Reading40問40分読解。文学、社会、科学など多岐にわたるトピック。
    Verbal60問30分語彙。類義語30問+アナロジー(類推)30問。
    Experimental16問15分採点対象外。将来の試験用テスト。
    真下先生

    SSATは現地校の生徒向けの試験なので、英語力があることは前提とされています。その上で、言葉の裏にある論理性や、数学的なセンスを英語でどう表現するかが問われるため、早めの準備で形式に慣れておくことが合格への近道ですね。


    セクション別:具体的な出題内容と攻略のツボ

    Verbal:最大の難所「アナロジー(類推)」

    日本人受験生が最も苦労するのがこのVerbalです。単語を知っているだけでなく、言葉同士の論理的な関係性を見抜く必要があります。

    同義語(Synonyms)は純粋な語彙力勝負ですが、類推(Analogies)は「A:B = C:D」の関係を完成させるパズルのような問題です。例えば、「Apple : Fruit :: Carrot : ______」(答え:Vegetable)といったものや、より難解で抽象的なアナロジーも出題されます。

    対策としては、SSATに頻出の単語リストを覚えることはもちろん、接頭辞接尾辞といった語根の知識を身につけることをおすすめします。これにより、初めて見る単語の意味を推測する力が養われます。

    Quantitative:英語で解く「数学」の罠

    難易度自体は、日本の中学校レベルの数学をカバーしていれば十分対応可能です。しかし、数学用語がすべて英語である点に注意が必要です。

    Integer(整数)、Numerator(分子)、Denominator(分母)といった用語を英語で即答できるようにしましょう。また、電卓は一切使えません。素早い筆算と、選択肢から逆算してあたりをつけるテクニックが求められます。日頃から英語で算数や数学を解く練習を取り入れ、専門用語を定着させておくことが重要です。

    Reading:スピードと正確性のバランス

    40分で40問を解くため、パッセージをじっくり読んでいる時間はありません。何が書いてあるかではなく、設問が何を求めているかを先に把握する技術が不可欠です。

    SSATの読解では、著者の意図やトーン、推論を問う問題が多いのが特徴です。自分の常識で解かず、必ず本文の中に根拠を特定する癖をつけましょう。特に詩や古い文学作品が含まれる場合、背景知識がないと時間を奪われがちですので、多様なジャンルの英文に触れる習慣を作ることが大切です。

    真下先生

    読解セクションでは、自分の思い込みで選択肢を選んでしまうミスがよく見られます。答えは必ず本文の中にある、という原則を忘れずに、パズルのピースを合わせるような感覚で取り組めると良いですね。

    SSAT独自の採点ルールと戦略的対

    SSATを攻略する上で、絶対に忘れてはならないのがペナルティ規定です。通常の試験とは異なり、間違えると点数が引かれる仕組みになっています。

    解答状況点数
    正解+1点
    無回答0点
    不正解-0.25点

    全く見当がつかない場合は空欄にするのが正解です。しかし、5つの選択肢のうち2つまで絞り込めているなら、確率的にマークした方が期待値は高くなります。この引き際の判断がSSAT攻略の肝となります。

    まとめ

    SSATの具体的な出題内容と対策についてお伝えしてきました。重要なポイントは以下の通りです。

    • SSATは語彙、数学、読解、ライティングの4分野で構成されており、高度な論理性とスピードが求められる。
    • Verbalの類推問題(Analogy)は、単語の関係性を見抜く特有の訓練が必要である。
    • 数学セクションは、英語の専門用語と電卓なしの計算に慣れておく必要がある。
    • 誤答ペナルティがあるため、わからない問題を飛ばす判断力も重要な戦略となる。
    • ライティングは採点されないが、入学審査官が受験生の思考力や表現力を直接判断する資料として重視される。

    TCK WorkshopでのSSAT対策とサポート体制

    SSATは、一人で対策を進めるには非常に難易度が高い試験です。特に語彙力の強化やアナロジーの思考回路の構築、さらには英語での数学用語の習得は、専門的な指導を受けることで効率が格段に上がります。

    TCK Workshopでは、お子様の現在の英語力や数学の理解度を正確に分析し、志望校の合格ラインに到達するためのオーダーメイドカリキュラムを作成します。現地校やインターナショナルスクールのカリキュラムを熟知した講師が、ただ解き方を教えるだけでなく、試験当日の時間配分やペナルティを考慮した戦略まで含めて指導を行います。

    真下先生

    合格への道のりは、まずお子様の現在の実力と、志望校が求める力のギャップを正確に把握することから始まります。ギャップを埋めるための専門的な指導計画を立てることは、早期合格に直結します。


    SSATの対策は一朝一夕にはいきませんが、正しい方向で準備を続ければ、必ず結果に繋がります。まずは無料教育相談で、具体的な学習プランを一緒に立ててみませんか。

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    TCK Workshop・Field Across のボーディングスクール留学サポート

    TCK Workshopでは、北米ボーディングスクール留学サポートを専門とするField Acrossと提携し、留学を目指すご家庭に向けて、次のようなサポートを提供しています。

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    TCK Workshop

    • 経験豊富なバイリンガル講師がTOEFL・Duolingo・SSAT対策の個別指導を実施。合格に必要なスコア取得を全面サポートいたします。
    • 出願エッセイ・面接練習の個別指導も実施可能。生徒様の魅力や想いを最大限に引き出すお手伝いをいたします。
    • 現地生活を見据えた長期的な学習サポートも実施中。留学前から留学中、そして留学後まで、生徒様のメンタリングと学習計画によって伴走します。
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    参照

    SSAT公式サイト – Scoring & Release Schedule
    Test Innovators – SSAT Verbal Reasoning