前回の記事では、広尾学園、渋谷幕張、慶應SFCという屈指の人気校について、先輩たちのリアルな声をお届けしました。まだ読まれていない方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

さて今回は、その後編として「国際基督教大学高等学校(ICU高校)」と「東京学芸大学附属国際中等教育学校(学芸国際)」にスポットを当てます。どちらも帰国生や国際生が非常に多く、独自の教育カリキュラムを持つことで知られる学校です。

「日本語が不安でも大丈夫?」「学校の雰囲気は?」といった、入学前に誰もが抱く疑問について実際に合格して通っている先輩たちの体験談をもとに解決していきましょう

瀧澤先生

講師:瀧澤 真結

 TCK Workshop プレミアム講師。東京学芸大学附属国際中等教育学校、上智大学国際教養学部(FLA)卒業。フィリピン・ケニアでの滞在経験を持つ。 英検1級の圧倒的な英語力に加え、生徒一人ひとりの魅力を対話を通して引き出す自己PR・面接・エッセイ指導が武器。多くの帰国生が目指すキャリアを体現するロールモデルとして、学習指導とメンタルサポートの両面で絶大な信頼を得ている。

    この記事は、TCKworkshop主催のウェビナーを基に作成しています。TCKworkshop公式Youtubeチャンネルでは、指導経験豊富な講師が実際の指導を通して蓄積した帰国生の受験、英語学習などについての情報をお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。

    ICU高校:みんなが「同期」だから作りやすい絆

    瀧澤先生

    ICU高校の魅力は、高校から全員が横一線でスタートする点にあります。中学からの内部進学者がいないからこそ、新しい人間関係を築きやすい、とてもオープンな環境です。

    日本語が苦手で、日本に住んだことがなくても楽しめますか?

    結論から言うと、とても楽しめますが、努力も必要です。ICU高校には英語が非常に強い生徒がたくさん集まっているため、英語でコミュニケーションを取れる仲間はすぐに見つかります。学校側もレベル別の授業を用意してくれたり、成績面で配慮してくれる優しい方針があったりと、居場所がないと感じることはまずありません。

    ただ、日本で育った優秀な生徒も多く、周囲とのレベル差に自信を失いそうになる場面もあるかもしれません。自分を誰かと比べるのではなく、「自分は自分の強みを活かす」という前向きなマインドを持つことで、学校生活はもっと楽しくなります。

    定期試験や勉強のコツを教えてください!

    先輩たちが声を揃えて言うのは「とにかく出された教材をやり込むこと」です。新しい参考書をたくさん買う必要はありません。学校の先生が指定した問題集やプリントの応用問題まで、何度も解き直すことが高得点への近道です。「みんな勉強してないよ」と言いながら、実は影ですごく努力している生徒が多いのもICU高校の特徴。周りのペースに惑わされず、着実に課題をこなす習慣を身につけることをおすすめします。

    友達作りはどうですか?帰国生同士で固まっちゃう?

    ICU高校は、高校から全員が入学するため、1年生の最初からみんなが「友達を作らなきゃ!」というモードになっています。そのため、遊びに行く約束もすぐに決まるなど、仲良くなるスピードはとても早いです。帰国生同士はバックグラウンドが似ているので気が合いやすいのは確かですが、さまざまな国から来た生徒がいるので、多様な価値観を持つ友達に囲まれて過ごせるのは、この学校ならではの幸せなポイントですね。

    学芸国際:自由と探究心が育む自立した学び

    瀧澤先生

    学芸国際は、生徒の自立心が非常に高い学校です。先生に答えを教えてもらうのを待つのではなく、自分から問いを見つけてリサーチを楽しめる子には、最高の環境だと言えますね。

    学校の雰囲気や先生のレベルはどうですか?

    学芸国際(東京学芸大学附属国際中等教育学校)は、とにかく自由な雰囲気です。校則もほとんどなく、先輩・後輩の上下関係も緩やかです。生徒たちはそれぞれ自分の好きなテーマに没頭していて、一人でリサーチや研究をしていてもそれが「当たり前」として受け入れられる空気があります。

    先生方は、東京学芸大学という教育の専門機関から来ている方が多いため、指導の質は非常に高いです。国際バカロレア(IB)を教えられる先生も多く、専門的な学びを深めることができます。ただ、国立校ゆえに教育実習生が教壇に立つ時期もあり、それを「新鮮で楽しい」と思える柔軟性があると、より充実した日々を過ごせますよ。

    帰国生が苦労する「日本の学校」らしいルールはありますか?

    どんなに自由な学校であっても、日本の学校ならではの厳しさは存在します。例えば、提出物の期限に対する厳格さです。海外の学校では少し遅れても受け取ってもらえることがありますが、日本の学校は「ルールは平等」という意識が強いため、1分でも遅れると受け取ってもらえないことも。

    また、先生に対する礼儀や言葉遣いなど、日本社会の常識を学ぶ場面も多く、そこでの適応に最初は苦労する先輩もいるようです。

    【関連記事】学芸国際A方式の英語エッセイの対策についてはこちらもご覧ください。

    ICU高校・学芸国際で自分らしく輝くための解決策

    憧れのICU高校や学芸国際に合格し、入学後もスムーズに学校生活を送るためには、学習面と精神面の両方で準備が必要です。ここでは、プロの視点から3つの具体的なアドバイスをお伝えします。

    1. IB(国際バカロレア)を見据えたアカデミックスキルの習得

    学芸国際を志望する場合、特に検討したいのがIBプログラムです。国際バカロレア機構(IBO)のガイドラインによると、IBは単なる知識の暗記ではなく、批判的思考力や論文執筆力(Extended Essay)が求められます。

    入学前から、英語で自分の意見を論理的に書く「エッセイ・ライティング」の基礎を叩き込んでおくことをおすすめします。これは上位クラスを目指す上でも非常に役立つスキルです。単語を覚えるだけでなく、背景知識を広げ、社会問題について自分の言葉で語れる準備をしておきましょう。

    2. 数学・科学の「日本語用語」への橋渡し

    帰国生が最も苦労するのが、理数系科目の専門用語です。「方程式」や「蒸留」といった言葉を英語で知っていても、日本語で問われると分からなくなってしまうことがあります。特にICU高校の定期試験では、日本の教科書に準拠した内容が問われるため、早めに日本語の理数用語に慣れておくことが重要です。

    TCK Workshopの指導経験によると、まずは日本語の薄い参考書を一冊仕上げるだけで、入学後の心理的な負担が劇的に軽減されます。英語で理解している概念を日本語の言葉と結びつける作業を、受験直前や入学前の春休みに行っておくように計画を立てましょう。

    3. 日本の学校文化への「ソフトランディング」準備

    日本の学校は「期限」や「マナー」に対して非常に几帳面です。海外の緩やかな環境に慣れていると、これが「窮屈」に感じてしまうかもしれません。しかし、これは日本社会で生きていくためのトレーニングでもあります。

    「郷に入っては郷に従う」というマインドセットを持ちつつ、自分が大切にしたい海外の価値観も捨てない。そのバランス感覚を養うことが、入学後のストレスを減らすコツです。学校見学や説明会で現役生が先生とどのように接しているかを観察し、少しずつ日本のコミュニケーションスタイルをイメージしておくことをおすすめします。

    まとめ

    ICU高校と学芸国際は、どちらも帰国生の個性を大切にしてくれる素晴らしい学校です。

    • ICU高校は、全員が高校からスタートするため、友達作りがしやすく、レベル別の手厚い授業が魅力。
    • 学芸国際は、自由な校風の中でIBプログラムなどの高度な学びに挑戦でき、探究心を伸ばせる環境。
    • 定期試験対策は学校の教材を信じてやり込むことが鉄則。
    • 日本の学校特有の「期限」や「マナー」には、前向きに適応していく姿勢が大切。

    新しい環境への挑戦は不安も大きいですが、先輩たちも同じ道を通り、今は自分らしく輝いています。

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