帰国子女受験を検討しているご家庭にとって、学校説明会は学校の教育方針や校風を理解する大切な機会です。入試制度だけでなく、実際の学校生活や教育の考え方を知ることで、お子様に合う学校かどうかを判断しやすくなります。
この記事では、TCK Workshop主催の学校説明会の内容をもとに、共立女子中学校・高等学校の教育方針や帰国生入試の概要、入学後の学校生活について分かりやすく整理していきます。

講師:豊田 鈴
TCK Workshopでトッププロ講師として指導と教育相談を担当しております。幼少期の3年間をアメリカで過ごし、帰国後は日本カリキュラムで学んできました。
講師として、日本カリキュラムの国語と英語、算数・中学数学や、志望校別の英語エッセイ・日本語作文、志望理由書、面接対策を担当しております。またHistory系の科目のサポートをさせていただくこともあります。
これまでの学習や指導の経験を活かし、皆さまの現状をふまえた最適な提案をさせていただきます!些細なことでもかまいません。どうぞお気軽にご相談くださいませ!
共立女子中学校の基本情報と学校の特徴

帰国生の学校選びでは、入試制度だけでなく「学校の雰囲気」や「教育方針」がご家庭の考え方に合うかどうかを見ることも大切です。
共立女子中学校は千代田区神保町にあり、神保町駅から徒歩3分という通学しやすい場所にあります。完全中高一貫校のため、高校からの募集はなく、中学入学の生徒が6年間を同じ環境で学びます。
1学年320名という規模の大きさもこの学校の特徴です。大人数の学校というと一人ひとりへのサポートが気になるご家庭もあると思いますが、共立女子では約170名の教員が在籍しているそうで、教員一人あたりが担当する生徒数は比較的少ないようです。
また、授業では少人数授業や習熟度別授業が取り入れられています。中学1年生から英会話の少人数授業があり、国語では表現力を育てる「国語表現」の授業が行われています。数学や英語では習熟度別授業もあるため、理解度に応じた学習ができる環境のようです。
高校になると10人前後の少人数授業になることもあり、より丁寧な指導が行われているそうです。
共立女子中学校の教育方針と学びの特徴


共立女子の教育は、大学受験対策だけに偏るのではなく、幅広い教養や表現力を育てることを大切にしているようです。
共立女子では、5教科の学習だけでなく、文化や芸術、生活に関わる学びも重視されています。いわゆるリベラルアーツの考え方に近い教育を取り入れている学校といえそうです。
例えば、礼法の授業ではお辞儀の仕方や食事のマナーなど、社会生活で役立つ所作を学びます。こうした学びは大学入試の面接などにも自然につながる力になるようです。また、美術の授業ではデッサンの基礎から始まり、コンピュータグラフィックなど新しい表現にも取り組みます。実技科目も大切にしている点は、共立女子の特徴の一つといえそうです。
さらに、近年の大学入試の変化を踏まえ、表現力やプレゼンテーション能力を育てる授業も行われています。 中学1年生から始まる「国語表現」の授業では、論理的に文章を書くことや自分の考えを発表すること、プレゼンテーションなどを通して、小論文や面接にもつながる力を育てているようです。
また、探究学習の一環としてリーダーシップ教育にも取り組んでいるそうです。このプログラムは共立女子大学のリーダーシップ教育をもとに、中学生向けにアレンジされたものとのことです。
授業では、自分の強みを見つけたり、友人の良いところに気づいたりする活動から始まり、その後グループワークを通して課題解決に取り組みます。例えば、紙だけを使ってタワーを作るといった活動などを通して、友人と協力する力や自分の考えを伝える力を育てていく授業になっているようです。
共立女子中学校の帰国生入試


帰国生入試では、英語資格をどのように活かせるかがポイントになります。
共立女子中学校の帰国生入試は、2025年度から試験内容が一部変更されています。これまでの「国語または英語」ではなく、国語と算数が必須科目となりました。
ただし、英検級を取得している場合は、その級に応じて得点が換算され、国語の得点と比較して高い方が採用される仕組みになっています。英語力を持つ帰国生にとっては、強みを活かしやすい制度といえそうです。
試験科目
| 科目 | 内容 |
| 国語 | 45分(100点) |
| 算数 | 45分(100点) |
| 英語資格 | 英検級を国語の得点として換算 |
英検を取得している場合は、次の基準で得点が換算されます。
英検級の換算基準
| 英検級・CSEスコア | 換算得点 |
| 英検準1級以上 / CSE2304以上 | 100点 |
| 英検2級 / CSE1980~2303 | 90点 |
| 英検準2級 / CSE1980以上 | 80点 |
| 英検準2級 / CSE1728~1979 | 70点 |
英検級によっては、国語試験の得点より高い点数として採用されることもあります。そのため、英語資格を取得している帰国生にとっては有利になるケースもあるようです。
出願資格
帰国生入試の主な出願資格は次の通りです。
・小学校卒業見込みの女子
・海外在住期間が原則1年以上
・帰国後3年以内(受験日を基準)
なお、海外の学校から出願する場合でも、日本の学齢で同等の資格があれば受験できるようです。
入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。
帰国生の入学後の学校生活


帰国生の場合、英語は大きな強みになりますが、日本の定期試験の勉強方法に慣れるまで少し時間がかかることもあるようです。
共立女子では帰国生は各クラスに3名程度在籍しているそうです。海外在住経験のある生徒を含めると、クラスに5名ほどいることもあるようです。
また、学習面で不安な生徒に向けて、学校では
・放課後補習
・長期休暇講座
・チューター制度
といったサポートが用意されており、必要に応じて利用できる体制が整っているようです。
共立女子中学校の進学実績
大学進学では、共立女子大学への内部進学が約15%程度で、その他の生徒は外部大学へ進学します。
近年は理系志望の生徒も増えており、理工系大学や医療系大学へ進学する生徒もいるようです。
また、大学入試では総合型選抜や推薦入試の割合が増えているため、小論文や面接対策にも力を入れている学校のようです。
帰国子女受験対策を無料教育相談でスタート!
TCK Workshopの無料学習相談では、志望校選びや帰国生入試の対策について個別にご相談いただけます。お子様の状況に合わせて、最適な受験準備の進め方をご案内しています。
まとめ
共立女子中学校は、1学年320名の規模を活かして多様な出会いを大切にしている完全中高一貫の女子校です。礼法や表現教育など幅広い教養を重視した教育が特徴で、学力だけでなく人としての成長も大切にしている学校のようです。
帰国生入試は算数と国語または英語の組み合わせで行われ、英語が得意な受験生にとっては強みを活かしやすい入試といえそうです。入学後は放課後講座やチューター制度などのサポートもあり、帰国生が日本の学習環境に慣れるための支援も用意されています。
帰国子女受験では、偏差値や入試科目だけでなく、学校の教育方針や校風がお子様に合っているかどうかを考えることも大切です。学校説明会などを通して実際の雰囲気を知りながら、志望校を検討していくとよいでしょう。

